三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

東日本大震災追悼ミサ

2012年03月08日 | ミサ聖祭
ミサ当日のカトリック下井草教会
(住所:東京都杉並区井草2-31-25)

3月4日(日)、八王子教会で四旬節第2主日のミサに与った後、下井草教会で「東日本大震災で亡くなられたすべての人を追悼するためのミサ」に参列した。典礼はラテン語、グレゴリオ聖歌で捧げられ(ローマ・ミサ典礼書準拠)、ミサ中の献金は震災復興のために寄付される。この日のミサ曲は、カトリック聖歌581番「死者ミサ」(ラテン語聖歌)で、これは昨年10月の「荘厳司教ミサ」と同じ選曲だ。合唱は下井草教会聖歌隊、指揮は伏木幹育神父。

午後2時、ミサ開祭。司式は助任司祭のヨハネ・マルシリオ神父。私は式次第を参照しながら、聖なる調べに耳を澄ませた。2階の楽廊から聖歌隊の歌声が荘厳な聖堂内に響き、聖霊が降り注ぐような感激を覚えた。会衆席の老シスターも朗々と歌っている。マルシリオ神父は、「死者は神とともに生きています。不意の死に遭われた方々のために、永遠の安息を祈りましょう。大震災を通して、世俗主義や科学万能主義を捨て、神の義を求めましょう」と話された。

聖体拝領。司祭が聖体を授ける度に、侍者の男の子が横からパテナ(御聖体拝領皿)をサッと差し出した。これは、ホスチアの落下を防ぐためのものだが、その所作が実に健気(けなげ)で感動した(もちろん、私は未信者なので祝福を授かりました)。その間、聖歌隊が歌うモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が流れていたので、ますます私は感極まってしまった。大震災で亡くなられた方々が、神様のもとで安らかに憩うことができますように。 Amen.


カトリック下井草教会のルルドの聖母像
“ Requiem aeternam dona eis, Domine... ”

◆この日のミサ(ラテン語式文による典礼)中の主な歌:
カトリック聖歌581「死者ミサ(ラテン語聖歌)」、主の祈り:カトリック聖歌503「天使ミサ(ラテン語聖歌)」より、拝領:アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト)、閉祭:「光になろう」(伏木幹育)。
コメント (2)
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