しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <ベテルとギルガルへ>

2023-06-05 | マラキ書
「ベテルに行って背け。ギルガルに行って、ますます背け。朝ごとにあなたがたのいけにえを献げよ。三日ごとに十分の一を献げるがよい。」(アモス4:4新改訳)

アモスが活動した時代、イスラエルの王はヤロブアムⅡ世で、表面的には繁栄していたが、信仰的には堕落(だらく)し、偶像礼拝はますますひどくなっていた。ベテル、ギルガルその他多くの場所に偶像の宮があり、民は熱心に宗教行事をしていたが国内は乱れ、ぜいたくに溺(おぼ)れる人々がいる一方、不正と暴力、差別はとどまるところを知らなかった。▼まことの神をおそれ、律法に聞き従うことがなければ、どんなに熱心な礼拝も、かえって国を乱す結果にしかならない。イスラエルがその典型だった。ここに「あなたがたはわたしのもとに帰って来なかった」との神のなげきが五回も記されている(6、8、9、10、11節)。▼食料危機、異常気象、疫病(えきびょう)や種々の災害などがくり返し発生しているのは、悔い改めをうながす神の警告にほかならない、とアモスは言う。今の日本や世界は当時と実によく似ている。彼の叫びに心を傾けなければならない。「わたしがあなたにこうするから、イスラエルよ、あなたの神に会う備えをせよ。見よ、山々を形造り、風を創造した方。その御思いが何であるかを人間に告げる方。暁と暗闇を造り、地の高き所を歩まれる方。その名は万軍の神、主。」(本章12,13節)