しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

聖日の朝  <仮想現実>

2013-07-21 | インポート

B_3

最近は駅のホームや会議場、ホテルなどで、小鳥の声や、せせらぎの音が聞こえてくる。目をつぶると、深山幽谷にいるかのような気持がしないでもない。もっとも騒音は相変わらず耳から入ってくるから、すぐ現実に引き戻されるのだが‥‥。

考えてみると、人にとって、ある程度の仮想世界は必要なのかもしれない。昔は読書がその主流であった。満員電車の中で、沢山の人が本を読んでいた光景を思い出す。小説などの世界に引き込まれ、我と時間を忘れる。ああ楽しかったと現実に戻り、仕事をするわけである。最近の人たちがネットゲームに夢中になるのも、このような心理からではないかと思う。それ自体は悪くないが、どちらが現実かわからなくなる危険も指摘されている。これからは、理性をもって仮想の世界を楽しむことがより大切になってくるであろう。

しかし、聖書の世界は仮想ではない。そこに記されているのは、目に見えないが実際に存在する永遠の世界である。私たちは信仰によって、現実と永遠がひとつになった神の国という世界を、今の地上で生きることができるのだ。この幸いを証ししていくことが宣教にほかならない。

「信仰は望んでいる事がらを保障し、目に見えないものを確信させるものです。」(ヘブル11:1新改訳)<o:p></o:p>

 

<o:p></o:p>