エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

八手の花

2015年11月30日 | ポエム
八手の花。
実に可愛らしい花である。
そして・・・可憐でもあるのだ。



k連でもあるのだけれど、花が咲き競う頃になると虫がついて哀れでもある。
蜜がおいしいのかどうか、ぼくは試したことが無いけれど虫が寄ってくる。

この花の形は、愛嬌に溢れてもいる。
ぼくたちが子どもの頃、絵本に描かれる宇宙人の手は、大概抗した形であった。



丸くて、小さいのだ。
それが宇宙の広さを現していたのかもしれない。







「花八手乳児は固く手を握る」







この八手の花は、いつもの散歩道に咲く。
毎年記憶の引き出しが、そろそろだぞ!
と、教えてくれる。
完全に花が咲ききる前に、見に出かける。



乳児の固く握られた「こぶし」のようでもある。
いずれにしても、毎年花を見に出かける。
楽しい習わしではある。



       荒野人