元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

人を説得する法=「みんな言ってるよ」のみんなとは?

2013-01-18 18:48:43 | 社会保険労務士
子供も大人も変わらない「みんな」とは何人?

よく子供が、物を買ってもらうときに、「みんな持っているよ」という。「みんなって誰なの」というと、近所のあーちゃん、いーちゃん、うーちゃんとせいぜい3人の名前を挙げる。

 大人だって変わらない。会社だって、この原則は、変わらない。ある案に賛成してもらいたいとき、皆な賛成してるよという。皆な同じ考えだよというが、このみんな、何人のことを言うのだろうか。

相川充氏(「リーダーの心理法則」大和出版)は、次のような心理実験を紹介している。
 「心理学の有名な実験で、人が集団の圧力に屈して同調する人数を検証したのがある。当人と意見対立する者の数を、1人、2人、3人、4人、8人、16人と増してみると3人になると急に集団圧力を感じるようになり、しかも4人以上は大差がないことが分かった。」としている。

 すなわち、3人が「みんな」なのである。

 そして、会社などでも人を説得する際に、みんな言っているよといえば、皆と同じなら安心だとも思って説得に応じやすくなるということになるが、「みんなって誰?」と聞かれても、3人の名前をあげられば大丈夫というのである。(ただし、その人に人間関係が悪い人の名は、微妙に影響はあると思われるのだが・・・)

 そこで、次のようなことを氏は提案している。
 自分の側には複数の人間がいて、しかも自分の意見に従っている者がすでに複数いることを示唆する、たとえ個人の考えや意見でも「我々は」や「私たちの課は」と言って、自分の側には複数の人間のいることを匂わせる。そのうえで相手には「みんながしている」「みんなもそういっている」と、すでに複数の人間が賛成し実行していることを強調する。 
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