遠い長崎への道

先月にはローマ教皇フランシスコが長崎に訪れました。長崎は日本26聖人殉教の地です。私の洗礼名はパウロ三木。日本26聖人の一人です。豊臣時代に豊臣秀吉の命により京・大坂にいた26人の神父、修道士たちは長崎まで護送され1597年2月5日長崎の西坂において十字架につけられ処刑されました。途中、降誕祭は牢獄であったそうです。パウロ三木はその道中、また十字架につけられ処刑される直前まで力強く説教し続けたとのことです。
降誕祭を前に今自分の置かれている場所を見直すとき、いかに遠い長崎の道と感じざるをえません。

歴史と哲学を忘れてしまった現代社会を渋沢栄一はどう見るだろうか

これだけ機械文明が発達すると機械が全部用意してくれ人間は何も考えなくなっているようです。考え方も人間に任せているーしかしこの状況を造り出していったのは今に始まった話ではないでしょう。渋沢栄一が生きた時代にも近代文明を早く取り入れ効率的に物事を進めようとしてそれだけに生き方や考え方を持たずに生きた人は多かったでしょう。そんな時に渋沢栄一は算盤をはじくだけではなく論語の考え方も必要だと人の生き方を問いたのです。まだ渋沢栄一が若き日の江戸時代にすでに論語や陽明学を学んでいたのです。そして企業経営や社会事業にこの考え方を活かし社会貢献の実践に役立てていきました。
現代は効率化を図るあまりに歴史と哲学を忘れてしまったかのようです。1万円札の顔やNHK大河ドラマで渋沢栄一が取り上げられるということですが、真の渋沢栄一の姿に学んでほしいものです。

地域で被害者の声を伝えていくためにーHPVワクチン被害

今日は午後から1月13日に宇都宮で行うHPVワクチン被害を知る学習会の会場下見や街頭宣伝の場所探しに地元のマスコミに情報提供を行ってきました。また夕方は池袋に戻ってHPVワクチン東京訴訟支援ネットワークの会議を行って下見の報告と共に1月13日当日のスケジュール確認などを話し合いました。忙しくなるとメールなど顔の見えないところですましがちですが、顔お合わせて話し合いをすると良い案も出てきます。地域での被害者の生の声を伝えていく活動を来年も続けていきます。

機会が読書を深めてくれるー大坂に想いを寄せて

来年の3月には大阪でがん哲学外来の在宅部会があるので大坂の歴史を学ぼうと歴史書を読み漁っています。これまでも在宅部会では京・大坂歴史散歩や上野・谷中歴史散歩に伊豆韮山江川太郎左衛門見学など機会を通じて読書を深めてきました。このような機会を頂いたことに在宅部会には大変感謝しております。歴史書を読み実際に史跡をめぐることは歴史上の人物の感性にも触れます。また人物と人物との出会いが何処であったのか、その出会いの場所に立った時、歴史の変わり目を見ることが出来るのです。大坂には天保山という歴史の変わり目を何度も味わう場所があります。ロシア軍艦ディアナ号の来航、鳥羽伏見の戦いで敗れた徳川慶喜が開陽丸で江戸へ逃げ帰るのも天保山沖でした。幕末から少し遡ると大塩平八郎の乱もありました。大塩平八郎がおこした洗心洞は偉大なる精神の足跡があります。大坂に想いを寄せて読書は深まるばかりです。

歴史を感じる素晴らしい集いでしたー第10回勝海舟記念下町浅草がん哲学外来シンポジウム

今日は浅草見番で毎年行われる勝海舟記念下町浅草がん哲学外来シンポジウムの第10回目でした。浅草の地域で長年活動してきて医療従事者のネッワークで様々な立場から活動実績や患者さんとの対話をまとめ、また患者さんや家族一人ひとりの生き方を披露して参加者も良い刺激を受けた集いでした。歴と哲学に基づかれた10年の活動で正に歴史を感じる素晴らしい集いでした。