笑顔の江川

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身内の心配が覇気を殺すー勝海舟

2015-11-13 21:41:22 | 日記
「人間の覇気を減らすのに、一番力のあるものは、内輪の世話や心配だ。外部の困難なら、たいていな人が辛抱もするし、またこれがためにますます勇気が出るといふこともあるが、親兄弟とか妻子とかいふやうな内部の世話には、みんな根気を無くしてしまふものだ。どんな大悪人でも、恩愛の情には流石に脆いもので、この情といふ雨露に打たれると、忽ち弱つてしまふものが多い。そしてこれがすべて年齢の加減に関はるやうだ。五十で善人、六十で菩薩、ここらがまあ人間一生の段階だ。おれでも、もしこの雨露に打たれなければ今頃は強盗の頭にでもあつて居つたかも知れないよ」(勝海舟「氷川清話」より)
強盗の頭になつたかもしれないとは勝海舟らしい表現です。心の中まであっけらかんとしているところが勝海舟です。冷たい親族から逃れ暖かい第三者を求めてさまよう姿は今も昔も同じようです。
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