「今日紳商などといふ奴は、株券とか、公債とか、紙幣とかいつて紙切ればかり持つて威張つて居るのだ。昔徳川では家臣に黄金を二、三千両貯へさせて、これだけはどうしてもつかわせなかつたものだ。それを一時黄金の価が馬鹿に騰貴した折に、或る家では売り払つてしまつて、札に代へて同じく二、三千両ぐらい貯へて置いたことがある。それで大層儲かつたなどいつて得意がつて居たが、実に始末にならない話さ」(勝海舟「氷川清話」より)
日銀やら政府やら実体経済の見えない数字ばかり上げようと必死になっていますが、この状況を勝海舟だったらどう見るでしょうか。苦しんでいる江戸庶民や仕事を失った旧幕臣のために動いた勝海舟なら、大きな数字に目を向けるのでなく、困っている小さな一人ひとりに目を向けるのではないでしょうか。
日銀やら政府やら実体経済の見えない数字ばかり上げようと必死になっていますが、この状況を勝海舟だったらどう見るでしょうか。苦しんでいる江戸庶民や仕事を失った旧幕臣のために動いた勝海舟なら、大きな数字に目を向けるのでなく、困っている小さな一人ひとりに目を向けるのではないでしょうか。