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その時代の最も貧しい虐げられた人に目を向け活動することが社会基盤を強くする

2011-11-04 20:04:03 | 日記
 歴史をみると変革期、激動期には強烈なリーダーシップをもって時代を変革してきた英雄が注目されますが、その激動の時期に最も貧しい虐げられた人々に目を向け地道に活動してきた人物が存在しました。私は二人の人物に注目しています。
 一人は留岡幸助。明治の時代に教誨師として北海道の空知集治監監獄に赴き過酷労働や劣悪な状況にあった囚人一人一人の声を聞き人間として扱える監獄改革を訴え、また囚人の育った環境がその犯行におよんだことを知り少年期の教育を重んじた北海道家庭学校を創った人物です。留岡幸助の家庭学校の創設と活動はその後の日本の社会福祉の基礎となります。人間として扱われていなかった囚人に対して一人一人、人間として接してその囚人の生の声を大切にして自分の活動の原点としています。この地道な活動が社会基盤を強くしていくものだと思います。
 もう一人は賀川豊彦。明治の終わりに最も貧しい兵庫の新川という街にに入り住み貧しい人のために働き、その体験から労働運動、協同組合運動、社会運動を日本で初めてはじめた人物です。賀川豊彦もまた人間として扱われない最も貧しい人々に目を向け、そして自らがその最も貧しい生活の中に入ってその生の声を聞き体験してその後との労働運動、協同組合運動、社会運動に活かしていきました。
 最も貧しい虐げられた人々に目を向け活動することが、どの時代にもその社会基盤を強くしていくのではないでしょうか。
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