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2017年2月17日 熊本旅行 一日目 その2(崎津天主堂)

2017年02月23日 21時11分24秒 | 旅行

天草はキリスト教と関連の深い九州の島の中でも特に知名度が高いと思われます。その理由は歴史の教科書で必ず学ぶ「島原の乱 天草四郎」だと思います。

これから現在の天草のキリスト教の象徴というべき、崎津天主堂に行こうと思います。

 

天草はかなり広い島で、福伸のある、上島の入り口からはナビの表示で約65kmもあります。

松島有料道路から、海沿いの景色のよい国道324号線を通り本渡へ。本渡は市町村合併の前は本渡市で、天草の中心でもあり、その分渋滞も発生しています。本渡にも見るところはたくさんあるのですが、今回は時間がないので素通りします。

 

本渡からは山中の道を通り、どこまで行っても山ばかりでいい加減うんざりしたころに海辺に到達し、少し海沿いに走り、長いトンネルを抜けると崎津集落に到着します。

何故こんなに不便なところにあるかというと、キリシタンが潜伏した場所だからであり、島原の乱を知らなかったということからもその隔絶ぶりのすごさがうかがわれます。

崎津集落はその潜伏キリシタンの集落として、現在、世界遺産候補となっています。

 

崎津ガイダンスセンターの駐車場に車を停めます。2016年にできたばかりの施設で、大きな駐車場も完備しています。

 

気温は20度を超えており、上着どころかセーターもいらないほどの温かさです。 

 

 

徒歩で散策に向かいます。崎津集落内にも何か所か小さな駐車場はありますが、実際に見学した感想としては、徒歩で散策することをおすすめします。この集落の独特の時間の流れを感じることができるように思えるのです。

 

国道を渡ると、深く切れ込んだ入り江の向こうに、教会と崎津の集落が見えてきます。

 

 

九州の教会の代表的な風景ですが、他と異なるのは教会自体が世界遺産候補なのではなく、集落が世界遺産候補で、教会は集落を構成する建物ということです。教会自体は修繕等の関係で文化財にもなっていないとのこと。

 

 

 

 

崎津の集落内の道を歩いて教会に向かいます。

 

 

 

お休み処 よらんかな。無料で開放されており、中にはお茶も用意されています。 

 

 

 この建物は旧網元宅です。

 

 

 建物を抜けると庭があり、その先にカケがあります。

 

 カケとは竹やシュロでできた漁師の作業場で、海上に張り出しています。

 

 

カケからも教会が見えます。

 

 

庭も立派で、なかなか面白い建物です。

 

 

さらに集落内の道を進み、左に曲がると崎津天主堂に到着します。

 

 

この教会も鉄川与助の設計施工によるものです。昭和10年献堂ということで、後期の作品になります。

 

外壁はモルタル風、棟には螺髪のような装飾があります。

 

 

よく見ると鳩のようですが、何なのでしょうか?

 

 

内部は畳敷きですが、その上にパイプ椅子が置いてあります。高さのあるリブ・フォールト天井と装飾は洗練された印象で、鉄川教会の完成形といってもよいのかもしれません。

 

教会の前の道を進むとすぐに海が広がります。

 

 

海の手前に「崎津資料館 みなと屋」があります。ここは崎津の歴史やキリシタン文化を紹介する施設で、無料で見学することができます。ここも非常に内容の濃い施設です。

 

 

崎津は小さな集落ですが、そこには歴史が凝縮された独特の世界があります。

 

 

                        <その3に続く>

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