仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




四国一周も3日目、今日は徳島を出発して阿波池田、高知、そして出発地である須崎に向かいます。


(JR徳島駅)

昨日までの二日間は、乗り換え時間を利用して昼食を摂ることができたのですが、今日は徳島を9時45分に出発すると、阿波池田では5分の乗り換え時間で高知行きに接続、そのまま13時54分に高知駅に着きます。普通列車ですので車内販売はありませんし、途中の停車駅でもお弁当の販売はありません。このため今日は、徳島出発前に駅弁「地鶏弁当」(950円)を買い込みました。徳島特産の阿波尾鶏をふんだんに使った弁当で、人気のようです。ただ、途中では食べるのに夢中になってしまって写真を撮らなかったのが残念です。


(1番線は行き止まりです)

さて、9時45分発の阿波池田行きは1番線から発車します。9時過ぎに改札を通ったのですが、すでに列車は入っていました。とりあえず席を確保しようと乗り込みましたが、先に乗っていた数人がいずれも、進行方向とは逆方向を向いて座っています。途中で進行方向が変わるはずがないと思っていましたので混乱しましたが、まだガラ空きなので適当に場所を確保しました。


(鮎喰駅・高いアンテナは関西の電波を捉える)

しばらくすると少し乗客も増えてきましたが、そしたら先ほどの逆方向に座っていた人たちが全部、降りていきました。どうやら後から入ってくる別の列車に乗る予定で、先に入っていたこの列車を時間待ちに使っていただけのようです。私にとっては人騒がせな人たちでしたが、頭の体操にはちょうどでした。


(入場券は受験のお守りとして有名な”学”駅)

乗り継ぎの影響か、定刻を3分遅れて徳島駅を発車しましたが、この遅れはなかなか解消しませんでした。先に書いたように、阿波池田での乗り換え時間は5分です。高知行きは接続列車ですので、こちらが遅れたら待ってくれるとは思うものの、なにか余裕がないと心配です。


昨日の黄砂も去ったようで、今日は青空が広がっています。中学生(?)の女子集団が賑やかに乗り込んでいましたが、途中の西麻植駅で大挙して降りました。この駅の近くには吉野川遊園地があり、そこに遊びに行くようです。桜も満開のようで、絶好の行楽日和です。しかし、徳島線もほとんどが無人駅で、切符の回収は乗務員が行います。このため大勢が降りると時間がかかり、またまた心配の種が増えます。


吉野川が右手に近づくと川田駅付近となります。このあたりも平成の合併で市町村名が変わり、吉野川市になりましたが、山川町~という地名がほとんどです。
普通列車は行き違い等で長時間停車しますが、そんな駅で遅れを取り戻します。貞光駅ではほぼ定刻となり、阿波池田にもなんとか、定刻より少し遅れての到着となりました。


(阿波池田駅)

高知行きは反対側のホームに止まっています。ロングシートの2両連結ですが、乗ってみると混んでいます。しかし、先頭車両にいってみると空いています。なにか理由があるのでしょうが、土地の利用客でないと後ろの車両が混雑するわけはわかりませんでした。


(大歩危・小歩危付近)

しかし、池田を出てから数駅ほども進むとほとんどの乗客が降り、残ったのはいかにも青春18きっぷを使った普通列車利用旅人ばかりです。それぞれが思い思いの目的を持っているようで、私のように写真をメインにしている人は少なかったようです。


(大杉駅で下り特急「南風7号」に追い越される)

車内も空いてきたため、昼食を摂ります。ロングシートに横向けに座って食事をするのは辛いですが、土佐岩原で6分ほどの停車があったため、そこで弁当を広げました。


(土佐北川駅・トンネルを抜けると橋の上に駅があります)

今回の普通列車の旅で期待していたのが土讃線に二ヵ所あるスイッチバックの駅です。その一つが新改駅ですが、特急列車は当然ですが止まりません、普通列車も止まらない場合があるのですが、行き違いのために停車することが主な目的のようです。


(左:高知方面に向いて左が待避線、右が新改駅、右:上り「南風17号」)

スイッチバックではよく、運転士が反対側に移動してバックするなどと言う記載を見ることがありますが、ここではそんなことはありませんでした。引き込み線に止まると運転士は、ギヤを後進に入れてから信号を確認しながらバックします。停止位置も信号で指示されていますので後ろを見ながら下がることもありません。もっとも、車掌が乗務していましたので、後方確認は行っているはずです。


(新改駅を出発)

行き違いとなる特急列車が本線を駆け上っていくと出発です。あとは長い下り坂を下りて高知平野に、そして快適に飛ばして定刻に高知駅に着きます。高知駅は今、高架工事と新駅をつくる工事が進められています。現在の駅舎の北側に新しい駅ができるのですが、独特の屋根が見えていました。


(左:須崎行き753D、右:新しい高知駅)

高知からは30分の乗り換えで須崎行きに連絡しています。14時24分の定刻に出発、伊野で仁淀川を渡り、佐川で大きくカーブして斗賀野トンネルへ、そして15時29分、定刻に須崎駅に到着しました。


(仁淀川鉄橋)

1日に須崎を出発して右回りに四国を一周しましたが、意外と楽に回ることができました。家人などは腰が痛くなるから全体にいやだと言っていましたが、普通列車とはいえ、乗り心地はそれなりに改善されていると思います。


(JR須崎駅)
青春18っきっぷは有効期間が5日間です。今回は3日分を使いましたので、まだ2日分残っています。さて、どうしたものでしょう・・・・

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