仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




四国一周の2日目は松山から始まります。


この日は松山から高松を経て徳島まで行きます。しかし、高徳線の引田~板野間が問題で、普通列車の引田発13:53の次は17:41までありません。
13:53に接続するためには松山を早い時間に出なくてはならず、またそれに乗ると徳島に早い時間に着いてしまいます。ということで、引田~板野間は特急列車を使い、徳島に17時頃に到着する行程にしました。
松山駅の朝は多くの列車が発着します。8時前に駅に入ったのですが、「ムーンライト松山」の入れ替えをしていました。ヘッドマークは既に取り外されていましたが、大勢のカメラマンが追い掛けていました。


(「しおかぜ10号」+「いしづち10号」)

土讃線と予讃線には、やなせたかしさん(高知県出身)の漫画でおなじみのアンパンマン列車が走っています。当初は土讃線のみでしたが、今は予讃線のDCにも使われています。ただ、塗装色は断然、予讃線の車両が垢抜けています。これらの列車のようにパステルカラーの落ち着いた配色ですが、土讃線は濃いブルーのものと、ショッキングピンクに近いような二つの編成があり、どれも賑やかすぎでちょっと引いてしまう感じです。
さて、私が乗る8時19分発観音寺行きは3番線から発車することになっていますが、3番線には松山止まりの特急「いしづち」が止まっています。どうするのかと思ったら、同じホームの高松寄りに入ってきました。すなわち、同じホームに二つの列車が並ぶことになりました。


さてその車両ですが、ワンマン運転の1両です。車内はロングシート、これで観音寺まで3時間ほど乗らなければなりません。出入り口の横、手すりのあるところを確保しましたが、横向きに座って前を見るのはやはり辛いです。学校は未だ休み中ですので通学列車ではないのですが、高校生が結構、乗ってきてほぼ満席、途中では立っている人もいました。


(JR予讃線・伊予氷見駅の桜)

しかしそれも、伊予北条を過ぎるとほとんどの人が降り、車内は空いてきました。心地よい暖かさと列車の揺れが眠りを誘うのか、浅海駅では乗り越しをした青年が慌てて降りていきました。ワンマンですので運転士に訳を話し、折り返しの下り列車に乗るようにと言われていましたが、約束の時間には着くことができたのでしょうか。


(左・予讃線本山駅、右・海岸寺駅付近)

ワンマン列車でつらいのはトイレの設備がないことです。伊予西条で10分ほどの停車がありましたが、急ぐ人はそのときに駅のトイレを利用していました。
観音寺では16分の接続で多度津行きに連絡(11:37発)しており、30分(12:07)で多度津に着きます。多度津からは快速サンポートを利用するのですが、琴平始発の列車は大混雑でした。補助席みたいなところをなんとか確保しましたが、立っているお客さんも大勢いました。しかし、丸亀、坂出と降りる人が多く、坂出を過ぎると空席が目立つようになりましたが、今回の旅ではこの列車が一番混雑していたようです。


高松駅はかつての本州連絡船が廃止されてから大きく変化し、駅舎自体が手前に移動して新しい駅になっています。高松には何度か来ているのですが、車で移動することがほとんどで、新駅になっては初めてです。


(JR高松駅・岡山行き「マリンライナー36号」)

最初に書いたように、高徳線では一部、特急列車を利用します。青春18きっぷでは、特急列車に乗る場合は特急券だけでなく、乗車券も別に購入しなければなりません。当初は自由席に乗る予定でしたが、先ほどのサンポートの混み具合から、もしかすると混雑しているのではと思い、みどりの窓口に行きました。予定では三本松~板野間を特急で移動する予定でしたが、板野で1時間近く時間が余るため、結局徳島までの指定席特急券を買ってしまいました。運賃込みで2,180円は高い出費ですが、徳島に早く着いてゆっくりしようと自分で納得させました。


さて昼食はやはり讃岐うどんです。あまり移動するのもいやなので駅ビルの2階にあがりましたが、うどんとママカリを乗せたちらし寿司のセット「瀬戸づくし」が美味しそうなのでそれにしましたが、満足でした。
お腹が張れば後は移動するのみ、予定より一つ早い13時51分発の引田行きに乗りました。こちらはDC2両。ボックス席に一人です。先頭車両でしたので後ろの車両がどの程度混んでいるのかわかりませんでしたが、栗林公園北口ではかなりのお客さんがおりました。皆さんお弁当などを持っていましたので、お花見に行くのでしょう。この駅も無人駅なので、車掌がホームで切符を回収します。これだけ人数が多いと時間がかかりました。


(JR高徳線・三本松駅)

およそ1時間、14時50分に三本松に着きます。この列車は二つ先の引田まで行くのですが、私の乗る特急「うずしお15号」は引田では止まりません。このため三本松で乗り換えします。
駅前に出てみましたが特にこれといったものも無く、駅に戻りました。少し早いですがホームに出ようと思ったら改札にカーテンが引かれており「15:00~15:15の間は休憩します」との札がかかっています。一応駅員はいるのですが、JR社員ではなくて民間委託のようです。このためそのままホームにでましたが、15時20分着に普通列車、15時26分発の特急に合わせて、15分にはきちんとカーテンを開けて業務に復帰しました。


(徳島行き「うずしお15号」)

さて特急「うずしお15号」です。3両つなぎで先頭車が指定席車両でした。ほとんどガラ空きです。このぶんでは自由席でもよかったと思いましたが買ってしまったものは仕方がありません。さらに、検札にもきません。結局、徳島駅まで特急券などを見せないまま着いてしまいました。徳島駅では普通列車も多数、発着しており、そのまま青春18きっぷで改札を出れば・・・・なんて考えもしたのですが、そこはきちんとルールを守るのが鉄道を愛する者のマナーです。改札では特急券と乗車券を見せ、記念に頂くために無効印を押してもらいました。


(高徳線・三本松駅、上り普通列車348D)

それにしても同じレールの上を走る列車でも、普通列車と特急列車は違いますね。乗り心地の違いは歴然としていますし、特急列車は振り子列車でもあり、カーブでは車体を大きく傾けて高速で通過していきます。外の景色と傾きを比べてみてもその傾きは相当あります。視覚的に酔うという人もいますが、確かにそうかも知れませんね。


(JR高徳線・屋島駅付近)

ところでこの日(4月2日)は酷い黄砂でした。空は曇ったような感じなのはわかるのですが、遠方の視界もほとんど聞かず、なんとも陰鬱な一日でした。


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