仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




高校野球・夏の甲子園は、早実と駒大苫小牧との劇的な決勝戦再試合で日本中が興奮しましたが、その一方で高知県でも熱い戦いがありました。


甲子園での決勝再試合が行われた同じ日、春野運動公園・ソフトボール専用球場で全国中学校体育大会の決勝戦が行われ、高知県代表の尾川・黒岩合同チームと、同じく高知県代表の大正中学校が対戦し、尾川・黒岩合同チームが初優勝を勝ち取りました。


尾川中 黒岩中

尾川・黒岩合同は、高岡郡佐川町立の尾川中学校と黒岩中学校のソフトボール選手が一緒になったチームです。両校とも、生徒数の減少に伴って一校だけで9人の選手を集めることができなくなり、4年前に両校が一緒になって一つのチームを作ることになりました。


その時に決めたルールが「対等」だそうで、どちらかの学校が9人以上の選手を集めることができても、片方が足りなければそのときも合同チームで出場する。また、チーム名も1年ごとに「尾川・黒岩」と「黒岩・尾川」とすることなど、さらには練習も両校のグランドを交互に利用するなど、お互いを尊重しあって今回の全中に臨んだそうです。


その結果、尾川・黒岩は準々決勝で重信(愛媛)をシャットアウト、準決勝では昨年優勝の新見一(岡山)を4―3で破り、大正は準々決勝で花園(大阪)にコールド勝ち、準決勝は武生五(福井)を2-0で勝って県勢同士の決勝進出となりました。
そして迎えた決勝戦は、既に四国チャンピオンになっている大正に対して果敢な攻撃をしかけた尾川・黒岩が見事、4-1で初優勝を飾りました。
合同チームによる優勝は史上初とのこと、高知・春野も甲子園に劣らず、暑い夏だったようです。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )