仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




オーストラリアの動物と言えばコアラとカンガルーがあげられます。野生のコアラを見つけることは困難だそうですが、カンガルーは沢山いるようです。
キャンベラでも早朝には、食料(草)を求めて民家の庭に出てくるという話を聞きました。


(遊歩道の入り口には、犬に紐を付けないと罰金150ドルの警告)

この日(6月15日)の朝は冷え込み(氷点下5度)、10時過ぎにホテルの近くの小山(エインズリー山)にキャンベラの町を見下ろしてみようと登ったときは、吐く息は白く、手袋が欲しいほどでした。これまではずっと、朝から快晴の日が続いていましたが、この日は桐がかかり、ぼんやりとした天気でしたのでよけいに寒かったのかも知れません。


ホテルから歩いて5分ほどのところに登山道があり、意外に広い道が続いていました。この山はあまり高くなく、地元の人たちの散歩道にもなっています。途中から狭い山道になりますが、それに交わるようにサイクリング用の道路も整備されており、ゆっくりと登ることができます。


その途中で、目の前を3頭のカンガルーが横切りました。最初は何かわからなかったのですが、ぴょんぴょんと跳んでいきましたので「カンガルーだ!」と叫んでしまいました。しかし、あっという間に林の中に消えてしまいました。
写真を撮る暇も無く、残念に思いながら飛び出してきた方を見てみると、イマシタ!
数頭が冬枯れた草を食べています。そしてよく見るとあちらにも、こちらにも、およそ10頭ほどの群れが食事中です。


震える手にカメラを構えて少しずつ近づいていきましたが、気配を感じて立ち上がり、こちらをじっと見ています。そして耳は前と後ろと、片方ずつ向いています。こちらが動かないとわかるとまた、草を食べ始めます。そしてまた、我々が近づくと立ち上がって警戒の姿勢を取ります。


およそ5分ほど、お互いが許容できる距離を保ちながら観察しましたが、野生のカンガルーをこれだけ近くで見ることができたのは感激でした。


その後、少しだけ高いところまで足を延ばしてから下山しましたが、少し離れた場所でまた、彼らを見つけました。


今度はもう少し近寄ってみようとしましたが、そのうちの1頭が突然、こちらに向けて跳んできました。カンガルーのキックボクシングは知っていましたので、さすがにこれは危ないと大急ぎで退却しました。やはり許容できる距離はあるようです。

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