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地下鉄車両基地見学

22日の午後、東京メトロ南北線の王子神谷駅近くにある王子車両基地の見学に行きました。

普通、電車の基地ってゆ~と広い敷地にズラッって線路が並んでて、そこに点検を終えた電車がズラッと並んでるってイメージがありますよね?

ところが、この東京メトロの車両基地は全~部が地下! どこから電車入れたの?って感じです!

まずは見学者用のヘルメットを被ってエレベータで地下3階まで下っていきます。地下3階って言っても、なんと地下26メートル。結構深いんです。
エレベータを出るとすぐ隣は検修線。レールの間は人が床下機器を点検できるようにピットが切ってあります。


壁を一枚隔てた隣には、たった今までお客さんを運んできた列車が引き込まれて点検をしたり(左側)、綾瀬の基地の検修を終え綺麗になった電車が仕業前の点検を受けたりしていました。

当然、運転台にも座って説明も聞きましたが、顔出し写真になってしまうのでそこはカット!

その端の方には緩急用のモーターカーが止まっています。万一停電などのトラブルの際にも動けるよう、バッテリー駆動です。


この、南北線。現在は埼玉高速鉄道の浦和美園から目黒を経由して東急線との直通運転もしており、永田町あたりの地下で有楽町線を経由して千代田線と接続して綾瀬の車両基地に繋がり、電車の搬入もそちらからできるようになりましたが、開業当初は赤羽岩淵-駒込の区間だけでした。全線地下!!
なら、電車はどこからいれたの?・・・

答えはこちら。写真は車両基地の1階部分にある搬入用ピット(開口部)。
幅が4メートル、長さが20メートルの電車をクレーンで吊り上げて、下の方に見えるレールまで下ろしていくんだそうです。

現在は車両の搬入はありませんが、重たい機器の交換作業などのために、クレーンを含めて保守しているそうです。


開業前の南北線の電車は、なんと神戸の川崎重工で作られ、JR貨物さんの手でなんと40時間かけて綾瀬までレールの上を運ばれ、そこから(多分日通の)超大型トレーラーで、交通規制の関係で深夜1時以降にソロリソロリと環七などの道路の上を運ばれて来たんだそうです。

普段、何も考えず当たり前のように地下鉄に乗ることが多いんですけど、こうして開業までの苦労や、日々の点検などの仕事を見ると「感謝」の心を持って電車に乗らなければいけませんね~  酔っ払ってもゲロなど吐いてはいけませんよ!
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