緩和ケアについて +++++++++++++++++++ 「80歳を越えた方で 私の外来にいらっしゃいました。 「この年ですし、医師の話から 「いいえ。年齢やがんの広がりの状況から それから2週間後、お手紙を頂戴しました。 一期一会・・・
よく勉強してくれているレジデントから
電話がありました。
お元気でしたか?ここをクリックお願いします。
ブログランキング「緩和ケア医の日々所感」のクリックでもどってきます。
+++++++++++++++++++
初診で小細胞肺がんと診断がつきました。
お元気ではありますが、化学療法は薦められず
ホスピスをということになりました。
ご本人も緩和ケアを理解されています。
地域のホスピスの外来受診までの間で
1回だけになるかもしれませんが
先生の外来にも受診していただこうと思っているのですが・・」
緩和ケア病棟訪問の2日前のことでした。
抗がん剤はもういいなあと思ったのですが
息子達は、何故治そうとしないのかと言うのです。
抗がん剤も受けず
ホスピスに入ろうとする私の選択は
間違っていたのでしょうか。」
日常生活を送る時間を最大限にするには
体の力を温存できる今の選択がよいと思います。
諦めているわけでも
立ち向かう勇気がないわけでもありません。
最良の選択を勇気と誇りをもってなさったと思います。」
そう言ったとたん、ぽろぽろと泣き出されました。
あの時の外来で
やっと緩和ケアを受け入れることができたこと
そして、迷いなくホスピス外来を受診できたこと
後は思い残すことなく死んでいくと・・
返事を書きました。
がんだけが、今の人生を決定づけているものではないはずです。血圧など健康に気をつけて、どうぞ、お大切に生活をなさってください・・
そして、再度お手紙が来ました。
自分は先生の一患者にすぎないと思っていました。
返事が来るとは予想もしていませんでした。
たった、一度の外来で。
先生は私に心を注いでくれました。
一期一会だったのだと感じました。
ありがとう。
ここ、クリックお願いします。人気ブログランキング参加中です。
今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
+++++++++++++++++++++++++++
最新の画像[もっと見る]
- 一つより二つ、仲間がいると細胞も人も生き生きとする 4日前
- 一つより二つ、仲間がいると細胞も人も生き生きとする 4日前
- 医療者は知っていて欲しい上腸間膜動脈症候群 2週間前
- めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな 3週間前
- つらさのマウント:応酬が始まったら・・ 3週間前
- 半夏瀉心湯のこと:明日の外来に活かせそう! 1ヶ月前
- 頑張っているのに誰も褒めてくれない・・と呟いた患者さんへ 1ヶ月前
- タバコが止められない患者さんのこと 2ヶ月前
- 残暑だけど、感染症はどうなってる?:コロナ、手足口病、溶連菌、インフル・・多彩です 2ヶ月前
- 入院料の条件に盛り込まれた「人生の最終段階における適切な意思決定支援の推進」 2ヶ月前
緩和ケアに携わると、まさに一症例一症例が「一期一会」ですね。コミュニケーションがとれて、冗談も交えてお話をしたりお話を聞いたりしていた患者様がそのうちいなくなってしまう...
それだけに、その残された時間をできるだけ苦痛なくすごしてもらいたい...
僕の数少ない症例の中で、症状緩和があまりうまくできなかったケースがありました。実はそのケースが自分自身ではトラウマだと思っていました。それがきっかけで緩和ケアの世界に身を投じようと決心しました。そういう方って多いのではないのでしょうか?うしろめたさからの逃避のためか、必死で猛勉強して、緩和ケアに関して自分に対して非常に厳しくしていました。でも、先生のブログをみさせてもらっているうちに、その考え方が間違いだったと感じました。トラウマや逃避からくる後ろ向きの価値観では、必死すぎて悲壮すぎて余裕がない。すべては、「一期一会」なのですね。
これから出会うかもしれない緩和ケアを必要とする患者様に対して、苦痛緩和はもちろんのこと、「一期一会」の気持ち、お互いに出会えてよかった、お互いにありがとう、と言えるような、そんな人間関係ができればいいな、と思います。緩和ケアといのは、とても「悲しい」けれど、とても「すばらしい」ケアなのだと感じました。
先生のブログをみさせてもらっているうちに、どんどん自分の価値観(緩和ケア、生死、医療、在宅での看取り)が変わって行くのを感じます。ありがとうございます。
「桜...」の話、感動しました。
そして、本の入荷が書店から連絡きました(地方なもので)。たのしみ ^^
がんをめぐってご友人が沢山いらっしゃり、それぞれの方に素晴らしい思い出があるのですね。魂を揺さぶられるような感情を共にされた仲間は、本当に強いつながりなのだと思います。
アビシニアンさん
自分で意識していないためか、お褒め頂いたような、照れくさいような気持ちでおります。緩和ケアについて、講演をしてほしいと言われることがあるのですが、自分の中で意識していない姿勢のようなものをどのようにすれば伝えられるかなあ・・と未だにまとまっていないのですが。
前回の本を出した後で、バクスター社のディスポ-ザブル・ポンプのPCAボタンに1回/60分だけではなく、1回/15分のものが発売されていることを知りました。(遅いよ!)
間隔20分とすると、混乱を招いたり、この15分間隔で投与できるポンプは使用してはいけないと思われてしまうかもしれないと思い、大差はないことから15分間隔で統一するようになりました。
前の本、そんなに愛読して頂き本当にありがとうございました。
今回、もう一つ力を入れたのは、貼付剤をフェンタニル注射剤へ切り替えるときの考え方です。色々危ないことが起きていると聞いたものですので、一生懸命書きました。