緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

麻薬投与しながら海外渡航!申請方法

2006年10月16日 | 医療

医療用麻薬を服用している方が海外渡航をされる時は、申請が必要ということを知らない医療者が結構います。 麻薬の密輸はもちろん罰せられます。 ですから、診断書とともに所定用紙に記入し、法律に守られた形で携帯許可をもらいます。

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疼痛緩和で依頼を受けた患者さんが、実は、今週海外渡航を希望されている旨を聞き、今月からローテートに来てくれている風流先生が早速手続きに入ってくれました。 普通は、少なくともニ週間前、できれば1ヶ月まえから準備をしていくところを、果たして一週間で間に合うか・・ 

手順としては、
① 各地区担当の厚生局麻薬取締部に連絡し、「麻薬携帯輸入・輸出許可申請書と「手続きの方法」を取り寄せる
② 輸入用・輸出用2部の申請書と医師の診断書を記入し、ファックスで確認してもらう
③ OKがでたら郵送する
④ 日本語・英語の
許可書が交付されるので、これを税関で提示する

輸出用は出発時、輸入用は帰国時に使います。 レスキュー・ドーズのように疼痛時に屯用で投与するものは最終的に何本になるかわかりませんので、○本以下というように最大数以下と書くとよいのだそうです。 地方厚生局麻薬取締部所在地と連絡先は、ここをクリックしてください。

余談ですが、風流先生は剣道と茶道の達人です。 

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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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コメント (6)    この記事についてブログを書く
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6 コメント

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間に合いますように。 (Buona)
2006-10-17 22:30:10
渡航までにお時間がない場合は書類が出来上がりましたら直接、取締り部へ出向くよう

お勧めしてください。私は直前に投与量が変わり出向きました。

渡航を望まれていらっしゃる方のお望みが叶いますように!!!
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Bounaさま (aruga)
2006-10-18 21:58:04
ご教示くださりありがとうございました。取締部も事情をお話しすると力になってくださいますよね。
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役立つ情報ありがとうございます (hirakata)
2006-10-20 09:33:50
 私も緩和ケア医をしています。基本的な除痛の方法などは広まりつつありますが、制度の問題はいろいろややこしくて。勉強になります。

 ところで、「日本ホスピス緩和ケア協会」の広報委員をしているのですが、プロバイダが夜逃げをしてしまった関係で、協会ホームページのURLが変わりましたのでお知らせします。新しいURLは

http://www.hpcj.org/

です。(メールがわからなかったのでコメント欄を使ってすみません)
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hirakata先生 (aruga)
2006-10-20 22:59:25
驚きました。今日は病院のHPの件でもご連絡頂き本当にありがとうございました。診療で大変な上、協会のお仕事もなさっていて、頭が下がります。早速、URLを変更いたしました。変更になったことは先日の協会ニュースで知ったのですが、プロバイダが夜逃げしてしまったとは・・そういう裏事情だったのですね。
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海外渡航 (ton2)
2013-08-13 19:14:54
中国へ行きます。
デュロとモヒを使っていますが、日本国内での手続きは出来たのですが中国への手続きが何処へ聞いても中国大使館へ聞いても分りません。
一般的に海外へ旅行する場合、皆さん現地への手続きはどうしているのでしょうか?
日本の輸出入許可書だけではダメなのでしょうか?
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ton2さん (aruga )
2013-08-25 18:22:26
返信が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
中国へいらっしゃった方をサポートしたことはないのですが、皆さん念のため、診断書は英文で持っていらっしゃることが多いです。診断書の中に、薬剤処方内容を一般名で記載し、その根拠となる診断名も英語記載をします。
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