グラウンドゼロ

改めて思い出しているマネージャーの高木です。

　グラウンドゼロ、最近はアメリカ同時多発テロの世界貿易センターの場所を言うことが多くなっています。本来は原子爆弾（広島・長崎）の爆心地をさす言葉です。



　８月６日今日、出勤前に広島の原爆記念日の式典をテレビで見ていました。去年の１２月に広島を訪れたとき行った「グラウンドゼロ」で感じたあの重みを改めて思い出しました。上空６００メートルで炸裂し大火球となった原子爆弾のあの重みです。

　同時に原爆記念資料館で様々な展示物を見て、どうしようもなく落ち込んでいくあのときの気持がよみがえりました。



　今年の記念式典は新たな気持ちで見ました。原爆投下後６４年を経て政府がようやく被爆者全員を救済する意向である事や、オバマ大統領の核廃絶への気持ち。そして広島市長の平和宣言。二人の小学生の変に抑揚をつけない普段の話し言葉で語りかける爽やかな子供平和宣言。すべてが肩の力の抜け地に着いた言葉に聞こえました。

　一方一発の原子爆弾で、日常生活をしている赤ちゃんを含む非戦闘員が一瞬にして１０万人以上亡くなった事と、数日前に報道されたアメリカ国民の６割が、原爆投下は戦争を終わらせるためにやむをえなかったと肯定する意識の現実に当惑せざるを得ませんでした。