クラブマネジャー 星です。
ストップしていた全ての事業が苦労の末、9割がた再開した6月が終わろうとしています。
わがクラブの事業は運動教室やスポーツイベントを受託することで成り立っていますので、なんとか再開できたことにひとまず安堵しているところです。
市民が以前のように日常の生活の中に運動習慣を取り戻すことで、免疫力低下を防ぐことはもとより、精神的にも安定して様々な変化に対応できるように運動のところから助けていけたらいいなと考えています。
運動教室の再開は私たちの大事な役割であり任務です。
順調に再開し様々な年代に運動教室を提供できる状態にはなりましたが、その内容はずいぶん変わりました。
国は新しい生活様式を国民に提示し、それにともなっての事業展開は、参加する方々に密閉、密集、密接を回避する行動の意味を理解していただきながら進めていかなければ成り立ちません。ただスタッフもそれを杓子定規に3密を指示するだけではなく、それが身につくことで行動にいい効果がたくさんある、ということを目指して一緒に学んでいます。
最初は参加者にとっても、あるいはスタッフにとっても負担が大きいと感じたように思います。
あまりにも細々しくルールがあり、いやだなあみたいな感想でした。
それらを踏まえて高齢者対象の運動教室はこの写真のようにソーシャルディスタンスを保つために参加者同士の距離を空けて運動を実践しています。
3ヵ月前まではこのような距離でした。↓↓↓まさしく密集ですね。
この風景が教室のスタンダードでした。
運動教室においてコロナ禍以前と変わった点はソーシャルディスタンス確保など多数ありますが、参加者にとっての大きな変化は以下のようです。
①体調チェックを各自の自宅で行う。
(自宅でチェックシートに血圧、体温を測り、その日の体調を記入しそれを教室ごとに提出する)
②教室時間の短縮
(以前より休憩が短くなった)
③使用したものを各自で消毒
(各自、ふき取る布を持参)
など、参加者に負担(いつもと違う習慣)が増えて、この3つの変化はスタッフも慣れるまでは苦労しました。
本来の目的である運動教室のクオリティ(内容の質)が「退化」したのではないか、と考えることもありました。
ですが、それは杞憂でした。
参加者の中で不平不満の声はあまり聞かれず、むしろその変化をすんなり受け入れて楽しんでいる様子です。
私たちは運動指導者なのでこの変化、ニュースタンダードはしっかり受けとめて市民に伝える義務があります。
しかも、本来の目的である運動教室、とはこういう変化にこそ柔軟に対応するべきものなのです。
まさしく新しい生活様式はこういうことなんだと認識する毎日です。
①のような体調チェックは個々人の意識をさらに上げるものになります。
その結果、より一層自分の体調の変化に気づけるでしょう。
②の時間の短縮は集中してやれるのでこれもある意味で効果が出ています。
これは指導者の力量でいかようにもなる部分です。さらにスキルアップしていきたいものです。
③の各自で使用したエアロバイクや椅子などのふき取りは自分の体を清潔に保つことに直結します。
コロナのことがなくても、自分の体を清潔にすることはすごく大事なことです。
この変化に対応できればより健康意識が上がり、人間はより清潔に日常を過ごすことができていいこともたくさんあると感じています。
体調に気を配り、身の回りを清潔にする意識は確実にいいことなのです。
以前のように思いっきり運動できる日がくるのか、これをいつまで我慢したらよいのか、そういう発想ではなかなか気持ちが前を向きません。
この変化を「進化」と捉えてみたら見える景色が変わるではないでしょうか。
コロナウイルスはクラブ運営、さらには健康づくり、スポーツ界、住んでいる地域に何かを教えてくれたのです。
今の状況は全人類に平等に降りかかるのもですので、考え方のアップデートが必要ですね。
参加者のやる気、その自然な行動からこんなことを感じました。
またさらに張り切って進めたいと思います。