健康運動指導士 星です。
3月から現在まで複数の運動教室が中止となり、なかなかフィットネス業界は厳しいものがありますが、私たちは総合型クラブとして地域の介護予防や健康づくりについてできることをしていくしかありません。幸い魚沼市行政からの委託事業ではなんとか継続できる事業もあります。
そのうちの一つが「通所型短期集中予防サービス」という事業です。よい成果が上がったのでお知らせします。
この事業は生活行為の改善を目的とした介護予防運動プログラムを実施し、身体機能を維持、向上させるもので、その結果将来の要介護状態になることを防ぐものです。多職種で効率よく関わり、その連携で要支援認定を受けた住民を目標に向かってサポートしていきます。包括支援センターの保健師、病院勤務の理学療法士、そして私、健康運動指導士が関わって実施しました。
この71歳男性と二人三脚で指導者も楽しんでプログラムが進められました。具体的には1月初旬に理学療法士さんからバトンタッチを受けて3月末までの12回の運動実践介入で成果を出すというものです。
1月の時点では歩行もままならず、理学療法士さんに細かいサマリーをもらったのですが、その中の身体評価をみる限りちょっと大変だと感じました。ですがこの男性は「仕事復帰」という明確な目標があり、トレーニングを前向きに、ご機嫌に遂行してくれるのでトレーナーは助かりました。4回、5回と進むうちにみるみるうちに機能が改善していき、こちらがびっくりしました。
この写真は3月末の卒業テスト、運動機能評価の様子です。
少し気になる箇所のチェックを理学療法士さんが診てくれました。健康運動指導士の見立てと理学療法士の見事な手技もありこの連携は面白いと思いました。意外とこういう場面は少ないです。
エアロバイクをしっかり毎回トレーニングしました。目標心拍数に向かってペダルをこぐ姿は頼もしく感じました。もちろん段階的にレベルを上げるので、気持ちが折れるとうまくいきませんがそこは指導者の腕のみせどころです笑
他にもストレッチ、コーディネーショントレーニングなどで機能を上げていき、筋力もそれにともなって上がったようです。
優秀な理学療法士さんは説明が上手です。わかりやすい画像や的確な手技で納得させながら進めていました。
保健師さんも生活面でよいサポートをしていただき、めでたく機能が回復、向上し、卒業となりました。
魚沼市は理療資源が乏しい分、多職種の密な連携でこのような質の良い事業が展開されています。このコロナウイルス感染症対策騒動でいろんな不測の事態が引き起こされていますが、できることから進めていきたいです。
魚沼市民、みんなでがんばりましょう。