今日、私は38年余りに亘るサラリーマン生活に終止符をうちました。入社が67年(昭和42年)ですから、渡辺治一橋大学教授が一連の労作で明快に分析した「企業社会日本」を生きたことになります。高度成長期、日本の大企業は、アメリカやヨーロッパの企業に追いつくために、日本独特の労働者管理の構造をつくり上げました。それは、一言で言うと、労働者たちを入社から定年までの長い期間にわたって企業にしばりつけて、昇進・昇格をめぐって激しく競争させるとともに、企業に忠誠を誓う限り、一定の生活を保障する構造でした。その仕組みの第一は年功賃金制というシステム。初任給は安いが、忠誠を誓って働けば、競争を通じて昇格・昇進の階段を昇って賃金が上がるシステムです。このシステムのもとでは、途中で企業を辞めたり、昇進の階段を昇れないと大変なことになります。こうして企業のために働く労働者が自動的につくられました。第二に大企業は国の福祉政策の貧困を低家賃の社宅、低金利の住宅ローンとか、退職時の退職金・年金で補うなど社内福祉制度をつくりあげました。第三に、日本の大企業は不況になってもすぐ「首切り」をやらずに子会社への出向や配転などを通じ定年まで面倒をみるのが慣行でした。こうして労働者に「企業の傘のなかで最後まで勤めれば」という企業従属意識がうまれるのは、当然でした。「サービス残業」や「過労死」を生む土壌ともなるものでした。
このようなカラクリを知ってしまった私にとって、会社生活は、やはり人格的分裂という悩みからどうしても逃れられませんでした。明日から単一の人格を個人生活一本に統一することになります。ともあれ、会社生活で様々な思い出を与えてくださったすべての皆様に心からの感謝を申し上げたいと思います。
このようなカラクリを知ってしまった私にとって、会社生活は、やはり人格的分裂という悩みからどうしても逃れられませんでした。明日から単一の人格を個人生活一本に統一することになります。ともあれ、会社生活で様々な思い出を与えてくださったすべての皆様に心からの感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました!そしてこれからもよろしくお願いします。
来年、2007年問題という、団塊の世代が退職し、地域な元気なシニアが地域に戻ってくるという現象がおきる。しかし、戻ってきたとしても受け入れる土壌が地域にはない。
そもそも、団塊の世代の人たちは企業に忠誠を誓っているので、地域の行事や活動をしらない。つまり、生活圏と職域がちがった。
多くの退職したサラリーマンは、退職後は、いままで活躍してきた職域ではなく生活圏で過ごすことになる。その生活圏で、つちかってきた経験や知識を地域でいかして欲しい。
これが、地域活性化を研究している元社員の願いです。
私は、地域を活性化する起爆剤は、元気なシニアにあると思っています。例えば、徳島県上勝町の葉っぱビジネスがあります。近所や山に落ちている葉っぱを地域のおばあちゃんやおじいちゃんが集めて、それを料亭に売っているんです。料亭では、お皿の上にきれいな葉っぱをのせてお料理をだしますよね。その葉っぱを売って商売しているんです。今では、そのおばあちゃんやおじいちゃんがパソコン注文を受けているんですよ~。
(参考HP)
http://www.japanway.or.jp/special/genki/
シニアパワーはあなどれません!!
元気なO部長、今後、地域で活躍されることを願っています。