Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

ICUはOP室とは違う?

2018年08月11日 | ICU・システム
Taboada M, Doldan P, Calvo A, et al.
Comparison of Tracheal Intubation Conditions in Operating Room and Intensive Care Unit: A Prospective, Observational Study.
Anesthesiology. 2018 Aug;129(2):321-328. PMID: 29787386.


ICUでの挿管はOP室でやるよりも難しく、成功率が低く、合併症が多い、という研究。

非麻酔科医としてはよく分からないのだけど、麻酔科医がICUをローテートすると手技がうまく行かないという話はオーストラリアでも聞いたことがあるので、まあ、そういうものなのかしら。ほぼ健康な人に予定で手技を行うのと具合の悪い人に緊急で行うのとでは、それは違うだろうと、素人的に推測。挿管だけでなく、CVもA-lineもそう。

つい先日、麻酔科からローテートしてきたばかりの人がいつもの感じでプロポフォールを使い、思いっきりショックになった。
きっと同じようなことは世界中で起こっているのだろうと思っていたのだけど、OP室とICUの違いを示した研究はあまり見たことがなかったので、読んでみた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 慈恵ICU勉強会 180807 | トップ | 心拍出量の測定を経食エコー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ICU・システム」カテゴリの最新記事