Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

ECMO中の抗凝固モニタリング②

2020年12月12日 | 消化器・血液
ちなみに①はこちら

Figueroa Villalba CA, Brogan TV, McMullan DM, et al.
Conversion From Activated Clotting Time to Anti-Xa Heparin Activity Assay for Heparin Monitoring During Extracorporeal Membrane Oxygenation.
Crit Care Med. 2020 Dec;48(12):e1179-e1184. PMID: 33009103.


アメリカのPICUで、ECMO中のヘパリンのモニタリングをACTから抗Xa活性に変更したら、膜の交換頻度が半分になり、ヘパリンの投与変更回数が5分の1になり、出血の合併症が減った。

①にも書いた通り、ヘパリンは昔っから世界中で使われている薬なのに、いまだに確立したモニタリング方法がない。
ACTでは絶対に無理、APTTも相当無理、TEGとXa活性はそれらよりマシそう、でも十分な根拠はないし、どちらも測定が大変。
どないせーっちゅうじゃい。
コメント
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