Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

エコーガイドの気管切開のRCT

2014年10月07日 | 呼吸
Rudas M, Seppelt I, Herkes R, et al.
Traditional landmark versus ultrasound guided tracheal puncture during percutaneous dilatational tracheostomy in adult intensive care patients: a randomised controlled trial.
Crit Care. 2014 Sep 18;18(5):514. PMID: 25231604.


経皮的気管切開を必要とした50例。普通に解剖学的メルクマールで針を刺すか、エコーガイドで針を刺すかでRCT。最初に刺さった針の正中からのズレを角度で表示すると、平均がエコー群では15度、メルクマール群では35度(p=0.001)。30度以下を一発合格とすると、その率は87% vs. 58%(p=0.028)。

エコーを使わないと30度以上もズレるか、という気もするけど。BMIの平均が30というのが理由か。

まあ、CVと一緒で、ブラインドでもできるけど、エコーを使った方が簡単だよ、ぐらいの結果かな。
でも、実際にやってみると、CVほど簡単じゃない気もする。慣れが必要そう。

ちなみに、RCTは他にもある。まだe-pubだけど。
コメント
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