Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

フェニトイン対レベチラセタム

2014年10月09日 | 神経
Radic JA, Chou SH, Du R, et al. Levetiracetam versus phenytoin: a comparison of efficacy of seizure prophylaxis and adverse event risk following acute or subacute subdural hematoma diagnosis.
Neurocrit Care. 2014 Oct;21(2):228-37. PMID: 24549935.


アメリカの後ろ向きの一施設研究。急性もしくは亜急性の慢性硬膜下血腫に対し、痙攣予防を目的としてフェニトイン(124例)もしくはレベチラセタム(164例)が投与された。臨床的もしくは電気的な痙攣の頻度は両群で差はなく、副作用は有意にフェニトイン群で多かった(21.3% vs. 3.7%, p<0.001)。サブグループ解析において、ミッドラインシフトがあった例では電気的な痙攣がレベチラセタム群で多かった。

別に。
だからどうした的研究ですけど。
単純に、新しい薬が嫌いなのさ。

こんなのもある。
とりあえず、頭部外傷における予防投与についてのRCTはなさそうだ。

仮に有効性が同じだとして、副作用の多さが値段の高さとペイするだろうか。
新しい薬が無かった時も困ってなかったけど?

コメント
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