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Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

慈恵ICU勉強会のウェブサイトでスライドが見られなくなった。

2022年04月23日 | 勝手に紹介
慈恵ICU勉強会
問い合わせをいただいて、気がついた。確かに、表紙しか見られなくなっている。
先月かららしい。
スタッフ会議で決まったらしい。
著作権の問題があるから、というのが理由らしい。
それ自体は正しい。
僕も、このブログで文献紹介はしても、文献のPDFをコピペして貼らないようにしている。理由は同じ。

でも、失うものも大きそうだ。
・勉強会に参加していない多くの人にも情報提供ができる。
・集中治療の疑問についてググると、結構な頻度でこの勉強会のスライドがヒットするので、慈恵の宣伝になる。
・発表者のモチベーションにつながる。
・その結果、より質の良いものになり、好循環につながる。

極東のウェブサイトで文献の図表がコピペされても雑誌の売上にはほぼ影響しないだろうし、雑誌社から文句を言われる可能性はほぼゼロだろうから、果たして、メリットとデメリットの天秤が成立しているのか、疑問だ。

慈恵に集中治療部ができたのが2006年の4月。
僕が勤務し始めたのが同じ年の11月。
毎週火曜日の朝に勉強会が始まったのが12月。最初は、僕が他のスタッフに講義をするという形で始まった。
数ヶ月後から徐々に他の人にもやってもらうようになり、
ナースや薬剤師や臨床工学技師も参加するようになり、発表もしてもらうようになり、
オンラインで分院と繋いでさらに参加者が増え、
ウェブサイトにアップして、参加者以外の人にも見てもらえるようになった。

セミリタイアしてもうすぐ2年、慈恵を辞めてちょうど1年。
ま、いろいろ変わるわな。
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Reviewer of the year 2021

2022年04月14日 | 勝手に紹介
いえーい、2ばーん。
Journal of Intensive Care
単なる自慢でした。
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研究をはじめる前に知っておいてほしい7つのこと

2022年03月24日 | 勝手に紹介
慈恵時代、数十人の人と共同研究、というか研究の”指導”的なことをやった。
同じ話をしないといけないし、ずっとお尻を叩き続ける必要のある人も少なくないし、飽きたというか疲れた。
なので自治ではやる気はあまりなかったのだけど、自分が貢献できることは少ないので、結局、再開している。

1年以上前にアップされていて、SNSでも話題になっていたそうなので、ご存知の方も多いとは思いますが。
研究をはじめる前に知っておいてほしい7つのこと

僕が一番伝えたいことは、研究は楽しいよ、ということです。
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30 minutes with...Prof Derek Angus

2022年02月09日 | 勝手に紹介
ESICMのYouTubeチャンネルより。
30 minutes with...Prof Derek Angus

面白かった。
COVIDのようなhomogenousな集団ですらNが2000とか3000必要なので、セプシスの研究では万単位必要ではないか、というのはなるほどと思った。

先日のprecision medicineのstatementの著者の一人。AJRCCMらしくない理由がちょっと分かった気がした(あくまで個人の感想です、それにMV関連でもないし)。

やはりnativeの英語は聞きやすい。ちなみにDr. Angusはスコットランド出身なんですって。

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「薬剤の誤投与に係る死亡事例の分析」は冬に読むには寒過ぎる。

2022年01月27日 | 勝手に紹介
先日、集中治療医学会のメールで教えてもらったやつ。

医療事故の再発防止に向けた提言 第15号「薬剤の誤投与に係る死亡事例の分析」

過去5年間で起こった薬剤誤投与による死亡例36例の分析。

医療事故の事例って、単発では見かけるけど、死亡例がこんなにまとまっているものは初めて見たかも。
しかも、ICUでは見ないなと思う薬はほぼなし。インスリンとかリドカインとかボスミンとかメイロンとか、馴染みのあるものばかり。

マジで、ゾッとします。
暖かくして、読んでください。
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Brave enough

2021年11月21日 | 勝手に紹介
前回に続き、ICMのFROM THE INSIDEより。

Neville TH.
Brave enough.
Intensive Care Med. 2021 Nov 17 Epub ahead of print. PMID: 34791523.


泣ける話。実際、ちょっとウルっと来た。
ここまでではなくても、COVIDではなくても、似たような経験をしたことのある人は少なくないのでは。

ちなみにauthorはこの人
それとタイトルと最初に書いてある詩はこれ(英語の字幕で見られるのはこちら)。
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終末期ディスカッション②

2021年10月14日 | 勝手に紹介

先日この本を紹介したら、なんと、著者の方々から献本をいただきました。「紹介するってことは献本してほしいってことだろ」、「無料のところだけじゃなくて、ちゃんと全部読めよ」とか思われていたらどうしよう。。。

冗談はさておき、全部読みました(ついでに、このガイドラインも読み直した)。

全編で、autonomyの概念が非常に強く強調されている。当然と言えば当然のことだけど、この基本を理解していない人は驚くほど多い気がする。厚労省のガイドガインが最初に発表されたのが2007年なので、20代、30代の医療従事者の多くにとっては、働き始めた時にはすでに存在していたガイドラインのはずなのに、読んでない人、少なくなさそうだ。
とりあえず、ガイドライン、読もう。そして、「でも実際にどうやったらいいんだ?」と思ったら、この本を読もう。

それとね、「今やっていることには違和感が強いが、それがどうしてなのか分からない」、「autonomyの重要性は理解しているつもりだけど、他の人に説明する言葉が見つからない」という人にもお勧め。僕は読んでいて、「そうなのか、知らなかった!」と思うところは少なかったけど、「そうか、あのモヤモヤはこれが理由だったのか」、「こう説明すればいいのか」と思うところがとても多かった。受験勉強のように赤線引きまくってしまった。

他にも、

・四分割表の使い方を知りたい。
・「予定手術だから死なすわけにはいかない」と外科医に言われて困ったことがある。
・無益な治療とは具体的にどういう意味なのか知りたい。
・「できることは全部やってくれ」と家族に言われて困ったことがある。
・ICUではquality of deathも重要だ、って本当なのか疑問に思う。
・治療の中止は犯罪ではないかと心配で、行うことができない。
・DNARだったら挿管もしないものだと思っている。
・家族のいない重症患者の治療方針決定で困ったことがある。
・医者が患者中心に考えてくれなくて、困ったことがある。
・看護師にこの治療は無駄じゃないかと言われ、困ったことがある。
・Advanced care planningに興味がある。

という人にもお勧め(って、ICUで働く人全部じゃないか?)。

あなたのICUにも一冊、どうですか?

(これだけ宣伝したのだから、許してもらえたに違いない。)
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i-Care-U.net

2021年10月10日 | 勝手に紹介
古巣の慈恵ICUの有志が、こんなサイトを作りました。
i-Care-U.net

慈恵のICUを例にして、ICUってこんなとこだよ、と患者家族に伝えるのを主な目的としたサイト。
お勧めはここ、特にここ

ICUはACPがとっても必要な場所だけど、残念ながらその普及には貢献することが難しい(すでに患者さんが意思表示できないことが多いから)。
一般の人たちにACPの概念が広まることに期待。
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終末期ディスカッション

2021年10月09日 | 勝手に紹介

今朝送られてきたJSEPTICのメーリングリストで紹介されていた。3つの章のPDFが無料でダウンロードできるというので、早速読んでみた。
だって、則末先生が「魂を込めて書きました。」って言うからさ。

終末期に関しては複数のガイドラインがあるし、文献も書籍もたくさんある。
でも、じゃあ目の前の患者さんに対して具体的にどうすればいいのか結局よく分からず、「この人、倫理的に変なこと言っているな」と思っても、上手く説明できなかったりする。この本もそんな感じだったりしないかなーと少し心配しながら読んだのだけど、完全に裏切られた。

ICUは、人の命を救うことができる場所であるとともに、それができない場合には平和に亡くなることができる場所であるべきだ。
なので集中治療学は人の命を救う方法だけでなく、終末期医療も含んでいる。
なので片方しかできない医者は、集中治療医として片手落ちということになる。「家族の希望だから」、「ICUだから」、「大学病院だから」、「手術の合併症だから」という言葉を使う人は、「だから」が倫理的にも論理的にも学問的にも成立しないことを理解していない(とは思うけれども、自分ができていたかどうかは自信ありません)。

でも、人の命を救う方法にも終末期医療にも、明確な答えなんかない。いくら文献を読んだって、患者さんのベッドサイドで悩んだって、どうすればいいかなんて分からない。ただ、分からないことを分かるためには、分からない中でどうするかを考えるためには、知識が必要だ。
この本は、知識を提供しつつ、具体的にどう考えるかについて、わかりやすい言葉で丁寧に教えてくれる(無料のところしか読んでないけど)。

「本書で正しい悩み方を 一緒に考えていきましょう」
いやー、則末先生、平岡先生、すごい本、作りましたね。ただただ尊敬です。
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Dr. Bellomoが質問に答えます。

2021年09月07日 | 勝手に紹介
30 minutes talk with...Prof Rinaldo Bellomo
(編集がダメダメで、本編は19分30秒くらいから始まります。)

1ヶ月以上前にESICMが出していたのに最近気がついた。
Rinaldoはとても分かりやすい英語を話すので、リスニングが苦手でも大丈夫(もちろんYouTubeだから字幕も見られるよ)。
いろいろ答えているけど、一番印象的、というか多くの人に聞いてもらいたいフレーズは、
"Intravenous contrast is a very weak nephrotoxin"
かな。
「造影CTしたいけど腎臓が悪いから単純で」
という会話はもうやめましょう。造影するかしないかの判断と腎機能は関係ありません、少なくともICUでは。
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