まだ明日まで連休続く方もいらっしゃると思いますが、いよいよ問題作品「麒麟掌」(73)です。
親友だった小麒麟初の主演映画のためリーさんが撮影現場で武術指導を行なった様子を黒社会映画会社の星海影業公司が盗み撮りし、それを無断で本編に挿入、劇場公開しました。
それを知ったリーさんは激怒し、星海影業に対し法的措置を取ると同時に、幼馴染みの小麒麟との関係も終わりました。
リーさんの盗撮映像が使用されているのは、映画冒頭の小麒麟との会話シーン、オープニングタイトル前後の野外での武術指導シーン、そしてエンディングのスタジオでの撮影会でマスコミを前に孟海をヘッドロック(後ろを倉田保昭さんが通ります)してふざけるシーン、の3シーンでした。
私が聞いた話では「麒麟掌」で星海がリーさんを撮影した映像は約20分あり、「麒麟掌」公開後に星海のプロデューサーである曲興華がその撮影フィルムを持ち出してそのまま、だそうです。
これは「麒麟掌」の製作者である時潮欽からトビー・ラッセル監督が直接聞いた話なので間違いないでしょう。まあ星海みたいなヤ●ザ会社で映画も3本くらいしか製作しないで潰れた映画会社でも、撮影フィルムがそのまま会社に保管されていれば、そこから他の映画会社にフィルムが譲渡され生き残る可能性もありましたが、半分ヤ●ザなのは間違いない曲興華みたいな人物がフィルムを持ち出したら、もうそのフィルムの行方は絶望的でしょう。
これは想像ですが、その撮影された20分の映像には恐らくリーさん、小麒麟、孟秋&孟海姉弟、倉田さん、徐楓、黄仁植、そして某電波女優らが参加した有名なスタジオ撮影会風景も含まれていたかと思うと、改めて撮影フィルムが行方不明なのが本当に残念です。
最後にこの「麒麟掌」の劇場公開予告編には、ラストに登場するリーさんが孟海をヘッドロックするカットが本編の同シーンより数秒長く収録されていました。
私はこの劇場予告編を以前にトビー監督にPAL方式のVHSで送って貰い今も所有しています。
最近になって、改めてトビー監督にその予告編をDVDで再度送ってと頼んだところ、トビー監督自身ももう手許にないんだとの返事でした。
これは何とかPAL変換可能なビデオデッキを探して、この幻の「麒麟掌」劇場予告編を「龍熱トークライブ2021」で上映出来たらと思っているのですが・・。
未公開映像探索難易度★★★★★
Bruce Lee and Unicorn Chan in Fist of Unicorn.