
チャック・ノリスがアメリカ映画界でビッグスターに上り詰めていく度に「ドラゴンへの道」(72)でリーさんがチャックを死闘の末に倒した事が如何に凄い事だったかを再認識させられました。
1972年当時、既にアメリカ空手界で確固たる地位を築いていたチャックをまだ世界マーケット進出前の香港映画に招聘し、さらに自分の映画で負け役までチャックに飲ませたリーさん。
そこにはチャックが格闘家ブルース・リーを如何に高く評価していたかがあったでしょう。
さらにそこにはブルース・リーとチャック・ノリスと言う2人の偉大な格闘家だけにしか分かり得ない絶対的境地と言う名の固い信頼関係があったでしょう。
それが証拠に「ドラゴンへの道」公開から47年が経った現在、私はチャックが「ドラゴンへの道」で自分がリーさんに負けた事に不平不満を漏らす場面を1度も見た事がありません。
そう、チャック・ノリスは知っていたんですね。自分が「ドラゴンへの道」でブルース・リー扮する唐龍と死力を尽くして闘い、名誉ある死を選ぶアメリカ人格闘家コルトを演じる事が如何に尊く、また崇高なミッションだったかを。
だからこそ私たちリーさん信者は、今もチャックに対してリーさんと同じ深いリスペクトを捧げ続けるのです。
Chuck Norris as Colt from Way of the Dragon.
Eventhough he made many good films, Colt is best character he ever played.