超級龍熱

香港功夫映画と共に

「少林寺三十六房」主演武打星、劉家輝の思い出。

2021-10-07 09:09:41 | 邵氏兄弟電影黄金時代

駆け足になりますが、久々に劉家輝師父の思い出を話しましょうか。
私は劉師父には3回くらい取材で会っていますが、その内2回はキングレコードの「少林寺三十六房」(78)DVDの映像特典用インタビューで、もう1回は松田優さん主演「カタナーマン」(06)撮影現場の取材でした。
劉師父の印象はとにかく紳士。邵氏公司加入前は商社に務めていたので英語も堪能でした。
ご存知のように劉師父は劉家良師父の実の兄弟でなく義兄弟の関係で、芸名の家輝は言うまでもなく「劉家の輝き」の意味です。
あと英語名ゴードンも本名ではなく、確か本当の英語名はルイスだったはずです。
劉師父とのインタビューで印象に残っているのは70年代序盤に義兄の劉家良が台湾で張徹監督と喧嘩別れして香港に帰ってしまった時、劉師父も一緒に香港に帰りたかったそうです。
ところが劉家良から「気持ちは分かるが、お前はまだ長弓との契約が残っている。だったら契約を守るのが筋だろう?」と諭され、渋々台湾に残った劉三兄弟の末弟を待っていたのが張徹監督の苛めでした😅。
だからこの長弓公司時代の劉師父の役柄って大抵途中で無残に殺される役とかモンゴル人の悪役とか酷い役ばかりでしょう?
この時期の話をする時の劉師父は笑顔が曇りがちで、さらに私の李小龍には会ってますか?の質問にも劉師父は「いや会ってないんだ。何故って私はその時期は台湾にいたからね」との事でした。
この暗黒の長弓時代を経て、香港に帰って来てからの劉師父の出世作「陸阿采與黄飛鴻」(76)や「少林寺三十六房」(78)の話はキングさんの「〜三十六房」DVD収録の劉師父のインタビューを是非ご覧下さい😉。
ちなみに私はインタビュー終了後に劉師父とラーメン屋さんに入って一緒にラーメンを食べたりもしましたが、劉師父は他にも牛丼もお好きで実に美味しそうに食べていました👍。

Shaw Bros legend Gordon Liu!!

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