goo blog サービス終了のお知らせ 

超級龍熱

香港功夫映画と共に

熱風!韓国LEGENDS(63) 『ドラゴン・ヘッド/チャイナタウン列伝』韓国版!李泰俊主演『チャイナタウン2』

2012-07-23 13:18:38 | 熱風!韓国LEGENDS
今週は某サイトの原稿と日々格闘中なんですが、そんな原稿書きの息抜きは“日活ダイヤモンド・ライン”♪で、昨日はトニーこと赤木圭一郎の(事実上の)遺作『紅の拳銃』(61)を観ていたんですが、いいな~!特にラスト、電車の中での盲目の恋人との別れのシーン!泣くなトニー、明日は明日の風が吹く・・・!
別件ですが、何と以前に当ブログでもレビューしましたカン・リー&我らがジャン=クロード・ヴァン・ダム(チョイ役ですが)主演『ドラゴン・アイズ』が来月8日にソニー・ピクチャーズさんからDVDリリースだそうです!いや~メデタイなぁ!JCVD信者にとっては10月に公開が予定されている『エクスペンダブルズ2』の予行練習も兼ねてこの『ドラゴン・アイズ』も要チェックだセヨ~!!

さて、「熱風!韓国LEGENDS」第63回は、国内でも以前にビデオ化を果たしているリチャード・パクこと朴雨相監督、そしてヘンリー・リー(即:タエジューン・リー)こと李泰俊&巴比金主演によるアメリカン・テコンドー(って正確には花郎道ですが)アクション映画『ドラゴン・ヘッド/チャイナタウン列伝』の韓国バージョン『チャイナタウン2』(93)でいきましょう。これまでにも『ドラゴン・ヘッド/チャイナタウン列伝』を観ているマニアはいるかと思いますが、昔に韓国現地で「STARMAX VIDEO」からリリースされていた『チャイナタウン2』の韓国版VHSを観る機会はまず無かったと思いますので、今回その韓国バージョンである『チャイナタウン2』を本邦初のレビューとしてお届けします♪
これまた『チャイナタウン2』の物語に関しては『ドラゴン・ヘッド/チャイナタウン列伝』と全く同じなので、ここでは詳しくは触れませんが、韓国バージョンである『チャイナタウン2』はほぼ全編英語&ハングル字幕です。
ただビックリしたのが冒頭で李泰俊がチンピラを蹴散らすシーンや劇中の乱闘シーンなど李泰俊や巴比金が敵にキックを放つシーンで、実際は李泰俊が繰り出す蹴りは単発の蹴りなのに巧みな編集でそれを“連続三段蹴り”に修正が加えられているんですねー!ってこれは朴雨相監督自身がこのような強引なキック・アクションとして編集に手を入れたのでしょうか?同じく劇中で20分過ぎに李泰俊と巴比金が自宅で韓国語で会話するシーンが出てくるんですが、これは『ドラゴン・ヘッド』には無いシーンで、韓国バージョンである『チャイナタウン2』のみの追加撮影シーンです。
また他にも『ドラゴン・ヘッド』では李泰俊と巴比金が2人だけで英語で会話するシーンも、『チャイナタウン2』ではすべて韓国語に吹き替えられています。要するに韓国人向けの『チャイナタウン2』では李泰俊と巴比金はあくまでも在米韓国人の設定なんでしょうね。
そして映画のクライマックス、巴比金の助太刀(ここで我らがボビーが背後の敵に叩き込むバックキック1発も韓国バージョンでは強引な連続三段蹴りに修正編集!)を得て、腹部を切り裂かれ瀕死の李泰俊が最後の力を振り絞って敵を撃退するシーンになるんですが、『ドラゴン・ヘッド』では劇中で一切BGMが流れない事もあって全く盛り上がりに欠けたエンディングになっていましたね?
ところが『チャイナタウン2』では、よろめきながら立ち上がる李泰俊をまるで後押しするかのように男騒ぎする男性ボーカルがガン!ガン!と流れ、映画は異様な盛り上がりを見せます!そうです!これこそ朴雨相監督が求めた真の意味での『チャイナタウン2』のクライマックスなのだ!
いや~このエンディングに関しては絶対に『ドラゴン・ヘッド』よりも『チャイナタウン2』の方がカッコイイです!!そう言えば、李泰俊は同じ朴雨相監督作品にして申鉉濬ことシン・ヒョンジュン主演『K.Kファミリー・リスト』(97)にも製作&出演しているそうなので、是非今度『K.Kファミリー・リスト』のVHSを取り出して確認してみたいと思います。

最後にこちらが韓国映像資料院の『チャイナタウン2』の詳細データです→ http://www.kmdb.or.kr/movie/md_basic.asp?nation=K&p_dataid=04632&keyword=차이나타운 2
またこちらが今では“グランドマスター”として花郎道8段を誇る李泰俊ことタエジューン・リーのプロフィールです→ http://taejoonlee.com/about/

まさに圧巻のキッキング・テクニックを持つ李泰俊には、是非またアクション映画に主演して欲しいですね♪
と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日は“伝説のドラゴン”ブル... | トップ | 今度はキューバにゾンビ軍団... »
最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
息抜き (ゆうじ)
2012-07-23 22:12:47
昨日はありがとうございました。

韓国の映画は全然知らなくてすみません

息抜きに「紅の拳銃」。。。
日活無国籍アクションは荒唐無稽であっても気楽に楽しめましたよね(笑)

上記の映画も盲目役の笹森礼子さんが素敵でした。当時はトニーと言えばリャンピン(笹森さんのニックネーム)であり、スクリーン以外でもお付き合いがあるんだろう信じておりましたねえ~
返信する
紅の拳銃 (龍熱)
2012-07-24 11:44:57
ゆうじさん、

こんにちわ!
いえいえ、日活映画の話題なら大歓迎です♪
笹森礼子さんはリャンピンがニックネーム
だったんですか。情報ありがとうございます!
とっても清楚で素敵な女優さんで、『紅の拳銃』のラストも電車内の別れのシーンにトニー
の歌声が被さるエンディング、泣けるなぁ!
返信する
リャンピン (ゆうじ)
2012-07-24 14:11:34
龍熱さん

優しいお言葉をありがとうございます。

プロフィールを見せて頂きビックリしました!
龍熱さんは映画評論家であり書物をお書きに
なられる専門的な先生なのですねえ~

素人でミーハーな部分を残す
団塊世代の僕などが参加出来るのでしょうか?
お恥ずかしい限りです。

★笹森さんのあだ名は小林旭が付けられたようなのですよ。
両目がパッチリという事もあり、麻雀の数牌で
リャンピンというのがあるそうです。
それに良く似たお目目をされているからと(笑)

毎度、毎度、長々と申し訳ありません
返信する
リャンピンさん (龍熱)
2012-07-25 13:39:43
ゆうじさん、

こんにちわ!
なるほど、リャンピンさんは小林旭が命名
したんですか。いや知りませんでしたぁ。
今度はマイトガイの渡り鳥シリーズも是非
観てみたいと思っています♪
私は香港クンフー映画を専門に評論活動を
しておりますが、当ブログでは韓国映画あり、
日活映画あり、と皆さんと楽しく語り合えれば
と思っていますので、これからもどうぞお気軽にいらっしゃって下さい♪
返信する