かつて80年代の日本に乱立したブルース・リーのファンクラブの一つBFC。
私がこのBFCの会報に原稿を書く、つまり“ブルース・リーに関する文章を書く”という行為を初めて行った事はこれまで何度も触れて来た。
そのBFCが毎年ファンクラブ会員を集めて開催していたイベント「フォーエバー」では、当然リーさん主演作品や予告編が上映された。
今から思えばその殆どが劇場公開バージョンのプリントを使用しており、大変贅沢なコンテンツだった。
ただ会場使用時間の関係で「ブルース・リー死亡遊戯」（78）は毎年ビリー・ローvsカール・ミラーの“ロッカールームの死闘”の途中からの上映開始で、恐らく会場に詰めかけた会員たちもどうテンションを上げていいのか戸惑ったと思う。
それでも私はこの「フォーエバー」で毎年上映された78版「死亡遊戯」で、今も強烈に覚えている光景がある。それは映画のクライマックスで、レッドペーパータワーの階段をイエロートラックスーツに身を包んだビリー、いや“本物”のブルース・リーが駆け上がって来た瞬間、満員の会員たちから一斉に大拍手が起きるのだ！これは「フォーエバー」で毎年78版「死亡遊戯」を上映する度に必ず起きた余りにも感動的な光景だった。
さあ、今から“本物”が見せる“賭けるものは死しかない生涯最大の闘い”が始まるんだ！
会場の後方から立ったままスクリーンを見つめていた私には会員たちのそんな熱き心の叫びが聞こえたような気がした。No Game of Death No Life!!
Now real Bruce Lee is here!! Cool shot from Game of Death 78.
