パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

マサラオイル

2011-09-02 21:20:42 | 料理



子供たちの夏休みが終了し庭に出しておいたプールを片付けた。9月になった。8月はほとんどが暦の上では秋なのだが、9月になってやっと夏が終わった気がする。ちょっと前、スカパー Stardigioで聞いた松田聖子の曲ピーチシャーベットで「真夏の8月」と歌われていたし、やはり8月中は真夏という感覚が普通なんだろう。このピーチシャーベットという曲は今年初めて聴いたが、シングル盤では発売されたことは無いにも関わらず人気がある曲らしい。early 80s の雰囲気がよく出ているためだろう。調べたら作詞は松本隆、作曲は杉真理だった。なるほど。







80年代、高校時代、某予備校の市ヶ谷校舎に通っていた時、近くにシャープのだったかショールームがあって夏などオーディオ室でレコードを借りて涼みながら時間をつぶしていたものだった。平日などたいてい人はほとんどおらずガラガラでオーディオ室を占領出来た(時間制限はあったと思うが)。でもレコードの種類は少なくてクラシック、ジャズ数枚にニューミュージックは竹内まりやとナイアガラトライアングルぐらいだった。その当時は深く考えなかったが、今になるとなんとなくショールームの担当者の趣味や出身校がわかる。とまれこのピーチシャーベットの曲調からふとそのショールームで過ごした時間が蘇ってきた。(松本隆と杉真理だし。)ちょっと年寄りっぽいが、いい時代だった。当時は高度経済成長が終わり、過激派も勢いを失い、バブルまでの狭間のちょっとホッとした時代だったような気がする。その後、バブル、陰惨な少年事件、オウム事件、震災、と悲しいことに日本は崩れていってしまった。もうああいう気を抜ける時代はこないかもしれない。もっともその時代でも北朝鮮の工作員は誘拐や爆破テロなど暗躍していて裏ではホッと出来ない時代だったかもしれないが、、、

そんな良き80年代、インドを旅行してインド文化、料理に魅せられた。自分にとってインド料理は80年代の良い思い出とともにある。まるで様々なスパイスが混然一体としているように。そんなわけで行く夏を惜しみつつ震災で傷ついた心に80年代の色々ないい思い出を取り戻そうとふと思いたちマサラオイルを作った。一振りカレーはもちろん唐揚げなどに使うとスパイスの香りでインド風になり当時のことを少し思い出し一瞬でも嫌なことを忘れることが出来るかもしれない。




油   200~300ml

なんでもよい。自分はフライ、てんぷらで使用した油を濾して使っている。酸化に強いグレープシードオイルやオリーブオイルを180度以上にしないように揚げ物をすればトランスファットもそれほど増えないので問題なく使用できる。ギーを使うとインドっぽいが使用したことことがないのでわからない。

たまねぎ          小~中 1/2個 みじんぎり
しょうゆ漬けにんにく    2かけ
しょうが          2かけ

スパイスは唐辛子とガラムマサラ以外ホールで

A)
クミン      大1
マスタードシード 大1
シナモン     1/3本
カルダモンホール 大1
コリアンダー   大1
フェンネル    大1/2
オールスパイス  大1

B)
ガラムマサラ   大1
唐辛子      大1
ココナッツ    大1

A)のスパイスを乳鉢でざっとつぶし、160度程度の油で香りを出すまで炒める。そこにたまねぎを電子レンジで加熱したものとしょうが、にんにくを加え、色が変わるまで炒めるというより油で煮るという感じ。160度を超えない程度の温度で。
色が変わったら火をとめ100度程度に温度を低下させてB)を加える。