パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

スイカの粕漬け

2013-08-28 01:07:35 | 料理
今回は旅行記以外のお話。

妻がきゅうりの粕漬けを作っていたので、そこに塩漬けしたスイカの皮を入れて熊本名産スイカの粕漬けを作ってみた。奈良漬のように古漬けになるぐらいに漬けるとおいしいらしいが、数日つけただけのもパリパリしておいしい。赤い果肉の微妙な甘さがいい。かじる前に果肉を皮から分離して別に皮はかじっていないのだが、形からかじったあとを連想させるのか、子供たちはきゅうりばかり食べてスイカは食べたがらない。こんなにおいしいのに、、、、

スイカの他にメロン漬けもおいしいらしい。粕漬けと言えば瓜で作る奈良漬だが、きゅうりもスイカもメロンも瓜の仲間だから粕漬けがあうのだろう。実は先日、とてもおいしい北海道産メロン(夕張ではないが、、、)をいただいたのだが、うっかりしてそのまま食べてしまった。本当に残念なことをした。



1~2日塩漬けしたスイカの皮を粕漬けの中に漬けるだけ。
(粕漬けのレシピは自分で作ったわけではないのでよくわかりません。)


アメリカ旅行記12 やっぱり、南部はいいなぁ

2013-08-26 20:37:22 | 教育
Morilton ArkansasのSuper8モーテルには19時ごろ到着。近くにはピザやハンバーガーなどファストフード店とKrogerというスーパーマーケットぐらいしかなかったので、Krogerで冷凍食品とカット野菜を購入して部屋で食べた。

この日はイースターの土曜日でレジをやっているおばさんから「復活前夜祭の休日を楽しんでいる?」と声をかけられた。昔、南部に暮らしていた頃だったらこういう時、「まあまあね。ありがとう。」てな具合に適当に答えたと思う。祭日なのに冷凍食品とカット野菜で楽しい晩餐なわけないし、レジをしているおばさんも休日の夜働いていてイースターなんて家族とともに過ごす日の一つなのに、これまた楽しいわきゃない。こういったのは気遣いのこもった挨拶で、所謂サザンホスピタリティーの範疇に入るものだ。ネバダでもテキサスでもオクラホマでもこういったのは無くて、しかも久しぶりだったのでついつい真面目に答えてしまった。

自分(以下自)「実はヴァケーションで明日リトルロックに行く予定。リトルロックで宿が取れなかったからこの町に泊まっている」
おばさん(以下お)「え~、そうなの。どこから来たの?」

南部の人はおしゃべりが多いのか、真面目に答えると会話が弾んでくる。

自「日本から」
お「アメリカはどこかいった?」
自「飛行機でラスベガスに来て、グランドキャニオン見てあとはI-40を車で来たよ。おとといアリゾナを出て、昨日アマリロに泊ったとこ」
お「え~っ、それはすごい!」

とそこでおばさんが、横のレジの別のおばさんに

「ね~ね~この人たち日本から来たんだけど、飛行機でカルフォルニアに来て、そこから車でここまで来たんだって。すごいよね~」なんてこと伝えた。
(う~、ラズベガスはカルフォルニアじゃないんだけど、、、、南部の田舎だからしょうがないか)

横のレジのおばさんも

「アメリカ楽しんでってね」とニコニコ顔。

会話が弾んでいくと、こころなしか自分のしゃべり方も何となく南部なまりになっていく。

お「そうそう、お会計しないとね。クローガーカード持ってる?」
自「No, sir」

南部だと質問されたら答える時にsir とかma'amとかつけるのだが、南部なまりになったついでにその習慣が自然に出てきてしまった。だが、出てきたのはよりによってsir.....

おばさん苦笑しながら

「ノーノー、sirじゃなくてma'am でしょ」 と。

お「クローガーカードないと高くなるし、作るの無料だから一つ作る?」
自「Yes, ma'am」

お「そうそう(笑)今度はちゃんと言えたね(笑)。」

買い物ひとつでもお互い気分よくなれる。南部はやっぱりいいなぁ。実はアーカンソーの田舎、夜で東洋人が出歩くことの危険性を感じながらかなり緊張していたのだが、気分よく買い物ができた。

買ったのはマカロニチーズ。アメリカの冷凍食品と言ったらこれでしょ、やっぱ。





以前、アメリカにいた時の経験から冷凍食品の中華はまあまあだが、冷凍食品のマカロニチーズはまずいものと思っていたが、今回購入したやつはまずくない、というか結構、おいしい。意外だった。

テレビをつけたらアメリカ版・料理の鉄人を放送していた。


今日のお題は缶詰のツナらしい。



マクドナルドも日本のマクドナルドと違って生のきゅうり等、野菜が結構入っていておいしかったし、冷凍食品もおいしくなっている。どうも自分がアメリカを離れた後、アメリカの人たちの舌が肥えたらしい。




アメリカ旅行11 えっ! トルネード?

2013-08-25 10:19:45 | Weblog
病院を退職して無床診療所で働きだしてから(いわゆる町医者です)いろいろ忙しくて3か月間もブログの更新ができませんでした。すみません。

それでは、アメリカ旅行記の続きを、、、

Arkansasの風景はArizonaの荒涼とした風景、TexasやOklahomaのひろがる草原とちがって森や林など広がり、日本の東北道などの風景を思わせる。

ArizonaからTexas、Oklahomaまでつながりの悪かったモバイルWifiの電波がArkansasに入ったとたん、つながりやすくなった。アーカンソー州は携帯電話の電波局が他の州に比べて整備されているのだろうか。これも90年代にインターネットの整備を一生懸命推進していたクリントンやゴアのおかげなのだろうか。

てなことを思っていると前方に怪しい雲のようなものを発見。



えっ、トルネード?????????????

今年5月下旬、Oklahoma City近郊でトルネードの被害があって大勢の方々が被害にあわれたが、Arkansas、Oklahoma、Texasはトルネードの来襲が春から夏にかけて多いところだ。3月の下旬にトルネードが発生することはまれではない。



幸い(?)、Wifiがつながっているためネットで見たが、トルネード発生の警報は無かった。Google mapでチェックするとこの怪しい雲のようなものはどうもアーカンソー川の近く、Russelvilleという町あたりから発生しているらしい。





黒い回転するような積乱雲、いわゆるスーパーセルがトルネードにしてはない。また警報が出ていないので工場の煙だろうと結論してよく見たら原発から出ている水蒸気だった。

やれやれ。

Russelville Arkansasには原発があってArkansasだけでなく、南部の諸州に電気を供給している。実はこの翌日、この原発のメンテナンス中に発電機が落下するという事故があった。幸いなことに放射能漏れは無かったが、たまたま発電機の下にいた人が亡くなったらしい。

Morilton ArkansasのSuper8モーテルには19時ごろ到着。明日はリトルロックへ。


アメリカ旅行10 砂漠から草原へ、そして湿地と森林へ

2013-05-29 23:20:32 | Weblog
オクラホマのI-40のわきに広がる草原は広くて何にもない。ところどころ風力発電のプロペラや牧場がある程度だ。少しずつ色々なものが見えてくると州都オクラホマシティだ。

先日、5月20日にトルネードの被害があったのはこのオクラホマシティの南側、I-40から10マイルも行かないところでI-35沿いの町らしい。3月は少ないとは言え、末ともなると時々トルネードが発生することもあるので旅行中は常に天気予報を気にしていた。昔はラジオしか情報源が無かったが、今はWifiがあるのでネットにつなげて天気情報をチェックできる。しかしながら、アリゾナからオクラホマまである程度の大きさの都市の近くでないと電波が入らなかったのであまり使い物にならなかった。

オクラホマシティはI-40以外にもテキサスとカンザスを結ぶI-35、テキサスとミズーリを結ぶI-44が交わる交通の要所だ。高速道路を運転中、気をつけていないと別のルートへ入ってしまう可能性がある。幸いにもこの日は復活前夜祭の休日だったので車はそれほど多くなく、思いのほかすんなりと市街地を抜けることができた。

オクラホマシティのダウンタウンエリアに入る少し前、Yukon という町でGarth Brooks Blvd. という道への標識を見た。Yukonはカントリー歌手のGarth Brooksの出身地らしい。まだ存命中のスターの名前をつけるのも日本人の感覚と離れていて面白い。



ダウンタウンではI-40にかかる面白い形をした歩道橋があった。つい最近できた歩道橋で州の鳥をかたどっているらしい。



市街地を抜けたら空軍基地があった。色々な飛行機がとまっていた。

オクラホマシティから100マイルほど東に行くとアーカンソー川にかかる橋がある。この橋は2002年、船が橋脚にぶつかって崩壊、14名が死亡した事件があった橋だ。てっきり州境の橋だと思っていたため、いつの間にか過ぎてしまった。





アーカンソー川を渡るとオクラホマやテキサスの草原とはうってかわってクリークなど湿地が広がり、木が増え、林や森が所々見えてくる。アリゾナの砂漠からテキサス、オクラホマの草原、アーカンソーの湿地と森林へ。こういった景色のダイナミックな移り変わりは車で地についた旅行をしないと味わえないのだとつくづく思う。

よく「アメリカでは~」、乱暴な表現になると「欧米では~」とヨーロッパまで一緒にして論ずる人たちがいるが、実際にアメリカ大陸横断をして(今回は半横断ぐらいだが)、景色の移り変わりを目のあたりにするとアメリカ全てを一緒にして論じてしまっていいのだろうか?と思う。一緒にするにはアメリカはあまりにも広すぎる。せいぜいできるのは自分がいた○○という所では、という表現ぐらいだろうか。



いよいよアーカンソー州に入った。この続きはまた。


日本整形外科学会 於 広島

2013-05-24 21:11:59 | Weblog
今日まで学会で広島にいました。
アメリカ旅行記はいったん中断して広島のことを書きます。

昨日、昼前ぎりぎりに学会場の広島グリーンアリーナについてランチョン・セミナーから出席しました。
講演の始まるぎりぎりについたので専門医維持のための研修単位はもらえましたが、弁当がすべて配布して無くなってしまいました、と。見るとおにぎり弁当が配布されたようです。仕方がないので講演が終わったらアリーナの売店でパンでも買おうか、でも、大人数が殺到したらすぐ売り切れるから学会場を出てどっかで食事をするか、断食するか、と思っていたら終了後、もらえなかった人たちに配布されました。広島駅弁というところの弁当でした。最初に配布したものと違いました。こっちの方が豪華。まさに残り物に福あり。あなご、蛸のやわらか煮、タコ飯、と広島ー瀬戸内名物をつめた弁当でした。



次の研修講演まで2時間ほど時間が空いたのでアリーナ近くの広島城を見に行くことにしました。山口から小学生が修学旅行に来ていました。中国地方の小学生は広島に修学旅行に行くことが多いのでしょうか。





元の広島城は原爆で破壊されてしまったのでここにあるのは戦後コンクリートで再建されたものです。長野の松本城のように木造だとよかったのに。でも、木造だと階段がどうしても狭くなるので天守閣までの登り降りが大変ですが、コンクリートだと階段が広いので楽です。

天守閣からの眺望はとてもよく、ちょっと先に原爆ドームが見えました。



たまたま入った居酒屋で夕食。本当は前に家族で旅行した時に入った「村上水軍」という店に行こうと思ったのですが、一人で行くには気が引けたし、それに高かったのでやめて気軽に行けそうだと思った居酒屋に入りました。弁兵衛という居酒屋です。

バブルの前ごろに流行った炉端焼きスタイルの店でした。
つきだしがハタハタの炉端焼きというのもいいですね。自分で焼きます。




かわはぎの刺身680円とあったので期待せずに注文したら、まさかの肝つき。もっともウマヅラハギですが、、、



アナゴの白焼き780円はやわらかくて驚き。広島のアナゴは蒸さないので固い記憶がありましたが、この数年で変わったのでしょうか。



牛煮というのもスジが煮込んであってトロトロでうまい。アメリカにいたころ広島出身の先生のお宅でスジ煮をごちそうになりましたが、懐かしいなぁ。



広島流お好み焼き(ここは風じゃなくて流なんですね)で〆ましたが、ついつい調子に乗って食べ過ぎてしまいました。

そして、、2日目、、、



次の日のランチョン・セミナーの弁当。「むさし」とかいうところのおにぎり弁当のようです。昨日のセミナーで食べられなかったところの弁当かもしれません。




2日目は空いた時間に原爆ドームと平和記念公園を見学しました。
まずは、爆心地である島外科内科へ。





ついで、原爆ドーム、平和記念公園へ。原爆の子の像、平和の泉の前で広島市内の小学校でしょうか、平和の式典?祈念?といってセレモニーをしていました。

広島以外の全国あちこちから小学生、中学生、高校生が修学旅行に来ているようで公園や記念館は子供たちでいっぱいでした。



帰りの新幹線を待つ40分ほどの間に夕食を駅の酔心という店でとりました。アナゴ寿司。これも以前食べたアナゴと違ってやわらかく煮てありました。

1泊2日の駆け足で学会出席でしたが、目標の単位もとれて、お世話になった先生と2人ほどお会いしていろいろ話もできたし、成果はまずまずといったところでした。

学会場では1.5Lペットボトルの水を持っていたので問題ありませんでしたが、いつもと違って水分補給の場所がほとんどありませんでした。ベンダーや売店もなく、ちょこっと出された水はあっという間に無くなっていました。


アメリカ旅行9 テキサスからオクラホマまで

2013-05-13 17:52:03 | Weblog


この日はテキサス州アマリロからアーカンソー州をめざしてI-40を東に進んだ。途中、オクラホマのElk Cityエルクシティという町でいったんハイウェイを降りてWalmartでペットボトルの水を購入した。昔、1990年代後半、ここ、Elk Cityのモーテルに宿泊したことがあった。当時は周りに何もないところだったが、グーグルマップを見るとWalmartなどがいつの間にかできていて発展しているようだ。気になって降りてみたが、宿泊したモーテルは(名前を覚えていなかったもあるが)どこかわからなかったし、無くなっているようだ。

オクラホマまで来たからにはOzark山地の水をということでOzarkaというブランドの水を購入した。ペットボトルがLas Vegasで購入したArrowhead water という水と同じだったので比べてみたところ、両方ともネスレのブランドだった。










時間が無かったのでWalmartの中のマクドナルドで食事を購入して車の中で走りながら食べた。日本では発売されていないマックラップというブリトーとマックバイツという一口サイズの白身魚のフライを購入した。マックラップは3ドル99セント、マックバイツは5ドル49セントだった。マックラップは予想に反してレタスとトマトと生きゅうりなどの野菜がぎっしりつまっていて思ったよりおいしかった。肉に対しての野菜の量は意外なことに日本よりも多い。日本のマクドナルドもこれくらい野菜を入れてくれたらいいのに。

マクドナルドで買い物をしていたら店員に
「アンニョン・ハセヨ」とあいさつをされた。
面喰っていると
今度は
「ニーハオ」と、、、

日本人だよ、と言ったら謝られたが、
「こんにちは」は出てこなかった。

昔は日本人が多かったためか、中国人や韓国人に間違われることは少なかった。今回、間違われてしまうのは、それだけ、この15年ほどの間に韓国人、中国人が増えてきたのかもしれない。また、観光地でも日本人らしき人たちをほとんど見かけなかったし、アメリカでは日本人は東洋系でも少数派と化しつつあるのかもしれない。少し、さみしいことだ。




ところで、アマリロ市街地を出るとテキサスのI-40の道はアリゾナやニューメキシコの荒涼とした風景とはがらりとかわってこんな感じで見渡す限り草原が続いていた。



道路わきに不意に大きな十字架が出てきた。
ここはグルームGroomいう町でこの巨大な十字架で有名な町らしい。
日本だと巨大な観音像があったりするが、そんな感じかな。



十字架だけでなくゴルゴダの丘まで作られていてたくさんの人々が集まっていた。復活祭の前日、聖土曜日なので集会を行っているのだろう。

今日はアーカンソー州モーリルトンMorriltonという町に宿をとっておいた。本当はリトルロックまで行きたかったのだが、復活祭のため宿はどこも満杯でリトルロックの手前のコンウェイでさえ予約がとれなかった。


アメリカ旅行8 テキサス・スタイル?ワッフル

2013-05-06 06:58:27 | Weblog


アマリロAmarillo, TXのモーテルの朝食のワッフル。テキサスの形のワッフルだ。材料液から自分で作る。


作り方は



材料液定量をサーバーから取って



型に流し込んで



蓋をしめて、反転させて戻してスイッチを入れる。



タイマーが働いてブザーが鳴れば出来上がり。



けっこう厚みがあって大きい。

面白がって写真を撮っていると、70才ぐらいの係のおばあさんがどこから来たの?面白い?と声をかけてきた。日本から来たことを告げたら、日本にはワッフルメーカーないの?この機械はなかなかneatでしょ、good Belgian waffle ができるのよ。アメリカを旅行してどう?と聞かれた。

う~む。ベルギーのワッフルはイーストを使っているのでこのワッフルとは違うんだけど、と心の中で思いつつ、

「日本にもワッフルの機械があると思うけど、ベルギーのワッフルじゃなくて excellent Texan waffleテキサス・ワッフルを作る機械はないよ。あと、約15年ぶりにアメリカに来たけど、何もかも大きいね」

と答えたら、

「そうでしょ。アメリカにはテキサスがあるからね!」
(テキサス = 大きいことの象徴)

とニコニコ顔で返ってきた。チェックアウトの際もフロントにたまたまいてニコニコ顔で挨拶してくれた。Texan waffleという言葉を気に入ってくれたのかもしれない。

朝食はパンとワッフル、飲み物だけでなく、サラダはなかったが、ゆで卵、スクランブルエッグ、オムレツ、ベーコン、ソーセージと結構な品ぞろえだった。



ゆで卵の黄身が日本と違って白に近い黄色だったのにちょっと驚いた。日本では黄身の色が濃くなるようにニワトリに色々食べさせているらしいが、こちらはそういう事はしないのだろう。昔、日本でも黄身はこんな色だったし、これが自然な色なのだろう。




宿泊したモーテルはComfort Suitesというなかなか快適な所だった。室内プールやジムもあるし、朝食は前述のとおり、充実していた。1990年代にはこのブランドのホテルはなかったと思う。24時間を切るとネット予約でディスカウントというシステムを利用して2クイーンサイズ+ソファベッドで一部屋、タックスも加えて108ドルという安い値段で宿泊できた。



テキサスの人たちほど自分たちのことを誇りに思っている人たちはいないと思う。

Little Texas- God blessed Texas

アメリカ旅行7  I-40こそ現代のMother Road

2013-05-01 20:21:02 | Weblog
Petrified Forest国立公園からI-40に戻って地図を広げたらI-40にRoute66が併記されていることに今回、初めて気がついた。以前、使っていた95年版の地図には併記されていなかったと思う。前回来たときには気付かなかったが、Petrified Forest国立公園のPainted desertの近くに Route66 の遺物を示す看板があった。また、Petrified Forest 国立公園周辺の旧Route66の道路脇の建物も以前とは違って街並みが統一されてきたように思う。

昔、アリゾナからニューメキシコを旅行した時にところどころHistoric Route66 の看板はあったものの古い建物と小さい博物館がちらほらある程度で街並みは統一されておらず、止まって見ようかなと思うべきものが何もなかった。知り合いのアメリカ人に「Route66の旧道を車で通り過ぎたけど何もなかったよ」と話したところ、
「そりゃ何にもないと思うよ。単なる道だからね。一部の人が懐古趣味で騒いでいるだけだから。」というような返答だった。90年代半ば、1985年にRoute66が消滅して約10年たらずの当時の大方のアメリカ人の意識はそんなものだったんだろう。日本だって昭和30年代への関心はここ5~6年のことだし、アメリカでもRoute66への関心が高まったのは90年代の終わりから21世紀になってからのようなので、地図上に標記を復活させたり、周辺を観光名所として整備するようになったのは最近なんだろう。日本だと消費活動の旺盛な団塊の世代にあたるアメリカのBaby boomersが退職を迎えて旅行に出かけるようになったというのもあるかもしれない。



ニューメキシコ州の州境を超えたらI-40をスクールバスがたくさん走っているのを見かけた。こちらは高速道路を使って遠くから通学しているんだな、と今更ながら驚いた。
本日、宿泊するモーテルへの道を確認しようとしたが、借りたwifiのつながりが悪く、昼ごはんも食べていなかったのでギャップGaullup NMでマクドナルドに入った。マクドナルドは日本と違って無料のwifiが使い放題だ。しかも、ドリンクが1ドルで全てのサイズでre-fillと最後に入れた分の持ち帰りがOKなので1ドルを払えば無料でwifiが好きなだけ使えてソフトドリンク飲み放題のネットカフェ状態という日本からは考えられない良好な環境だ。さらに、驚くべきことにドリンクのサイズもSサイズが日本のMサイズと同じぐらいだ。

自分がオーダーしたのはAngus Deluxという日本にはないハンバーガーサンドイッチ。3分の1ポンドというからクオーターパウンダーを超えた150gのパティ。味はそれほど悪くない。ここのマクドナルドには無料wifiだけでなく、室内の遊び場があって小学生中学年ぐらいの子供たちが遊んでいる。ちょうど自分の時計は14時だったので学校に行っていないのか?と思ったが、高速道路でスクールバスを見た後だったので、学校はとっくに終わっているのだろう、とぼんやり考えて気がついた。

時差だ!

アリゾナは西海岸時間でニューメキシコはマウンテンタイム(山地時間?)、ここは15時すぎだ。
しかもテキサスは中部時間でアリゾナと2時間の時差がある。
実は20時過ぎに到着すればいいかな、とアマリロに宿をとっていたが、その分でいくと22時過ぎになってしまう。

とりあえず、急がないと、、ガソリンを入れて出発することにした。
ガソリンスタンドで訛りの強い英語でヒスパニックのおじさんに
「あんたら中国人かい?来週、そこの○○教会で集まりがあるんだけど、来ない?」と声をかけられた。
急いでいるので、うちら旅行者だし、第一、日本人だし、ごめん、と言ってそそくさと出発した。






アルバカーキの手前、赤茶けた岩だらけの荒原から視界が徐々に開けてきた。その中をどこまでも続いているI-40。ただひたすら時速80マイル近く(約130km)で車をクルーズコントロールでブッ飛ばす(自分で運転してるわけではないけど)。車の衛星ラジオ(200チャンネル近くある!)をカントリーチャンネルに合わせるとなんともいい感じ。

西への旅行が多かった自分たちにとってI-40は何度お世話になったことだろう。I-40は自分たちにとってのMother Roadだ。

予定通り(?)22時20分ごろにモーテルに到着。国立公園を見て、トレイルを散策して、おまけに時間変更線を2つも超えて結構、ハードな一日でした。


アメリカ旅行6 Petrified Forest 国立公園

2013-04-19 06:17:07 | Weblog
フラグスタッフを出発してインターステートハイウェイ40号線(I-40)を東へ進み、Petrified Forest 国立公園に立ち寄った。

ここは化石化した大小さまざまな木がBadland荒野に転がっている様を見学できる興味深い公園だが、日本での知名度はそれほどでもないようだ。グランドキャニオンと比べて地味な印象で近隣に大きな都市もなく、交通の便も悪く、車がないと来れないというのもあるのだろうか。

ここに来るのは15年ぶり2度目だが、ビジターセンターなどがきれいに整備されて変わっていた。前回は通り過ぎる程度でさっとしか見ていなかったので今回はトレイルなど少し歩いてみた。とはいうものの時間がないため2~3時間程度の滞在時間だった。



化石化した木が転がっている中を歩くトレイルで見た巨木の化石。



Badlandの中にNewspaper Rock といって古代インディアンによる壁画が描かれた岩がごろんと転がっている。







グランドキャニオンからここPetrified Forest国立公園にかけての一帯はPainted Desertという砂漠が広がっている。地層ごとの赤、黒、灰色など様々な色は土に含まれる鉄分、マンガンによるものらしい。

13時少し前にアマリロに向けてここを出発した。I-40をさらに東に向かう。




アメリカ旅行5 フラッグスタッフのモーテル8にて

2013-04-16 14:32:09 | Weblog
チェックイン時、ロビーにいると大きなピザの箱を抱えた60代後半の老夫婦が横を通って行った。この年代の人たちがピザを夕食にガッツリ食べるなんて日本では考えられないが、こちらでは当たり前の日常だな、と思っていたらカードキーにPapa Jones Pizzaの電話番号が印刷されていた。ここに電話して注文しておいてピザを受け取りに行く人が多いのだろう。



モーテルの横にチェーンレストランがあったのでそこに食べに行くか、あるいはピザとも思ったが、みんな外に出たくないし、腹も減っていない、早く寝たいということなのでフロントでお湯をもらい日本から持参したカップそばとカップうどんで夕食をすませた。フロントでお湯をもらおうとしたらマイクロウェーブはあっちだよ、と言われた。日本と違ってカップめんはお湯を注ぐより電子レンジで作るのが一般的だったことを思い出した。



部屋のチェックをしていたらトイレのペーパーが三角折になっていることに気がついた。この三角折はアメリカでは見たことが無かったと思うので少々驚いた。フラグスタッフと言ってもインターステートハイウェイ沿いの中心部から離れているだろう安っぽいモーテルだが、日本人旅行客が頻繁に宿泊するためこういった流儀をやっているのだろうか?





翌日のモーテルの朝食。ワッフルは機械に液を注いで自分で作る。ページPage でもモーテル8に宿泊したが、そちらではワッフルは無かった。

シナモンロールはややパサパサしているな、と思っていたら、横で電子レンジで袋ごと加熱している人がいた。加熱すればそれほどわるくはない。

Petrified Forest 国立公園を見学してもテキサス・アマリロまで20時ごろまでには到着できそうだったので時間のセーブのためにインターネットでアマリロのモーテルをあらかじめ予約して出発した。