徒然なるままに…なんてね。

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ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…其の五「ナガミヒナゲシ・キンケイギク」

2007-05-15 16:30:00 | 植物
 散歩道でよく見かける花の中には外国から来て、この国で繁殖したものもたくさんある…。
この前書いたハルジオンやヒメジョオンも帰化植物だ。
子供の頃から見慣れているせいか、取り立てて…外来種である…なんてことは考えもしなかったけど…。
                               

 幼少期…暗くなるまで田んぼや畑…野原や空き地で遊んでいたdoveもナガミヒナゲシは全然見た覚えがないような気がして調べてみたら…1961年頃東京方面から広がってきたらしい…。

 なるほど…その頃にはまだdoveんちの方まで来てなかったんだ…。
かなり流行に時差のある土地柄だもんで…花の侵食もゆっくりめだったのかも…。
今ではそこら中に咲いているけど…。

 ナガミヒナゲシはケシ科の花…。
ケシといえば阿片…危ない薬の素だよね…。
日本全国(暖かいところ中心にだって)に広がって…こんなに咲いてていいのかな…?

いいのよ~。
ナガミヒナゲシから阿片の採取はできないから…。
ケシ科の花も全部が全部危険ってわけじゃないようだね…。

 もうひとつ…キンケイギクは明治頃に来たんだって…。
土手に咲いてると華やか…。
他の花よりずっと大きいからよく目立つし…。
家の庭で育てている人も居るらしい。

                                                                      

この花にはよく似たものにオオキンケイギクという花がある。
キンケイギクは花びらが多いけれど…これは八枚…。
物凄く繁殖力が強くて…一旦増えると除去が大変らしい…。

 オオキンケイギクを家庭で栽培することは2006年から外来生物法で禁じられているし…栽培には許可が要るんだって…。
違反すると懲役とか罰金刑に処せられるから…綺麗だからって知らないで育てている人…注意してね…。

 ナガミヒナゲシとキンケイギク…本人(花)には関係ないのに…親戚にちょっと危ない話がついてまわる外来種の話…。

 いつも思うんだけど…外来種の繁殖力って本当にすごい!
綺麗だからって簡単気軽に持ち込むと…国内の植物がだんだん消えていくことになる…。
許可されている植物でも…育てる時には…野性化させないように気をつけなきゃいけないね…。

負けるな固有種!!