徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…其の一「カタバミの花」

2007-05-10 10:45:00 | 植物
 カタバミの花…を知らない人はほとんど居ないだろうな…。
花の名前は知らなくても、どこかで葉っぱを見かけたことがあるだろう。

シロツメクサのように三つに分かれた可愛い葉っぱ…。
庭の隅…建物の影…植え込みの下…そんなところに根を下ろしている。

                                

 小さいくせに自己主張の強い花だとみえて、天を突くような実をつける。
剣のようなその実は届かない空に向けて真っ直ぐに立つ…。
おてんば娘かやんちゃ坊主のようで面白い…。

取り立てて珍しくもないこの花の存在を、はっきりと意識し始めたのは随分幼い頃だったと思う。
今でも記憶に残っているのは…初めてその実に触れた時のワクワクした気持ち…。

何気なく…そっと触れた途端にパンッと弾けた…。

音がしたわけではないが…パツンッパツンッパツンッ…と触るたびに弾けて…小気味よく種を飛ばす…。
なんだかスカッとして気分が良かった。



 それ以来…目に付くたびに触ってみる…。
種の弾け飛ぶのを見ると何となくラッキー…。
飛ばないとなんだか残念…。

飛びそうな実は大体見れば分かるのに…まだ若いのまでいちいち触ってみたくなるのだ…。

 このカタバミ…我が家の周辺では三種類ある…。
黄色の花に緑の葉…これが普通のカタバミ…。
黄色の花に赤い葉…アカカタバミ…。
ピンクの花に緑の葉…ムラサキカタバミ…。

                               

どれも可愛らしい花ばかりだ。
庭に出てくると可哀想でなかなか摘み取れない…。
間引き程度にいくらか引き抜くだけ…。

そんなことやってるから…いつまで経ってもうちの庭は綺麗にならないんだな…。