Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

三の沢 花編

2007-08-31 23:50:56 | 山歩き

沢山の山に登ったわけでは無いので 正しい表現では無いと思うけれど 中央アルプスも本当に沢山の花に出会える所である。 何よりも日本一高いところまで登るロープウェーのお陰で 千畳敷カールは 観光だけの目的できても 沢山の花に出会える。

Nakadade

実際 ハイピールで歩いているカップルを見たことがある。 これはどう考えても無謀でしたが。 手軽に展望と花を楽しめる山である。

とはいえ 駒ヶ岳や空木 三の沢まで足を伸ばそうとしたら そうはいかないのはもちろんだけれど。 先回 山歩きについて紹介したので 今回は歩いた順番に 花の紹介をしながら見ていきたい。 花はあんまり詳しくないので 間違っているのもあるかもしれない。その時はどうぞ教えてください。

さて ロープウェー乗り場の前は 千畳敷カールと呼ばれるところ 氷河期の面影を残している広い場所は お花がいっぱい。 

左手に神社があって そこにお祈りをして山登りをするのがいつもの習慣。 そこから更に左手に入っていく。 こんな所に登山道があるんだ。 かなり急な斜面だけれど 大きく巻いて道が整備されているので 歩くのにさほど苦労はしない。 

お 早速現れました。クロユリ

Kuroyuri 下を向いている姿は やっぱり神秘的で素敵。

息子は クロユリを 真っ黒なカサブランカでも想像していたらしく「え? これがクロユリ? こんなに小さいの? 下向いているし・・・」と不満そう。

あんたには この花の良さがわからんか?

Koiwakagami コイワカガミも花盛り。 身の丈20センチほどしかないからコイワカガミだろう?どっちでも良いんだけれど・・・春の山に登って初めて出会う花の一つ。 ここは雪が溶けたばかりで 一度に一年中の花が咲くんだね?

アオノツガザクラもいっぱい。 ここではまだ花があまり開いていない。どちらかというと ドウダンの様な花なのに どうして桜って言うのかな?

Aonotugazakura

Urajironanakamado ナナカマド 

初めてこの木の名前を知ったのは高校生の時 三浦綾子作「氷点」だった。 七回かまどに入れても燃えないからナナカマドというとか。 もうじき赤い実が付く。

この山は9月から10月にかけて見事に紅葉する。その時の主役がこのナナカマドらしい。 短い夏に終りを告げて 冬支度を始める。

コバイケイソウが群生しているけれど あまり花が開いていない。去年来たときには 葉っぱはいっぱいあったのだけれど 1個も咲いていなかった。 今年はコバイケイソウの咲く年らしい。 先ではきっと沢山の花に出会えるはず。

Kibanakomanotume黄色いスミレのような花が咲いている。

タカネスミレらしい。 緑のなかに 埋もれそう。そんな小さな小さな花。

ツマトリソウ ミツバオウレンらしき花も見える。

Koganeitigo

岩にへばりついた イワツメクサを見て やがて極楽平に出る。

Iwatumekusa   

極楽平に出ると 寒い。 この日はお日様かんかん照りで 風もさほど無かったのだけれど やはり稜線上に出ると 寒い。 長袖を持ってこなかった息子に 私の長袖を貸す。

ははは なんだか変だ

宝剣の麓までは 植生保護のために ロープが張られているけれど ここに 三の沢の売りの花 ミネウスユキソウ(ヒメウスユキソウ)が ある。

Tisimagikyou Himeusuyukisou

Miyamasiogama Minezuou

ヒメウスユキソウは 思ったより沢山無かった。 ヒメウスユキソウを見に 三の沢へのキャッチフレーズは??? でもシオガマや チシマギキョウ ミネズオウ 高山植物は両側にびっしり咲いている。

宝剣岳からの分岐は ハイマツとごろごろ岩の下り道。と言っても蓼科山のように歩きにくいわけではない。 花の様子も変わってくる。

Hakusanboufuu 大きな岩を積み上げた様な小ピークに来ると 足もとに今まで見られなかった ゴゼンタチバナや マイズルソウが見られるようになる。 岩場には チングルマ 高山植物の定番

チングルマは 花が終わると 毛むくじゃらの巻き巻きができる。別の花のよう。 鉄線の最後のように見える。

GozentatibanaMaizurusou_2

Tinguruma2 Tinguruma3_1                                       

泣けそうな岩場で石楠花を見た。白山石楠花も キバナシャクナゲもあるのだけれど 最盛期ではなさそう。 それでも ちょっと気持ちが安らぐ。

Hakusanshakunage気持ちを奮い立たせて 岩場をよじ上ると(そんな大げさな物では無かったのですが 私には辛かった) コバイケイソウの群生地。

びっくりするようなでかい小バイケイソウがびっしり花を付けています。 ここから谷の方を見ると コバイケイソウで下の方まで 真っ白  こんなに沢山のコバイケイソウを見たのは初めて。 しかし すずらんの様な葉っぱなので きっと毒があるに違いない。

Kobaikeisou2ここが頂上と思っていたら 更に遠くに頂上があることが解って 戻りたい戻りたいと 自分と戦いながら 歩いた道。 花を見るゆとりもありません。

やっと辿り着いた頂上直下の花畑。

黄色や白の花がいっぱい咲いています。 ハクサンイチゲやシナノキンバイ ハクサンチドリ・・・

あまり訪れる人がいないためか みんなとても良く成長していて 美人揃いです。

「ここまで来なきゃ意味無いでしょ?」と言われて「うん」とは言ったものの 疲れはピークに達していて 笑顔が引きつる。

それでも 初めて見たよ ハクサンチドリ 

テガタチドリは 霧ヶ峰で見たけれど。。。来て良かった。

Hakusanitige   Hakusantidori

Sinanokinbai

本当は 花もっともっといっぱいあったんだろうけれど 歩くのにいっぱいいっぱいで 沢山見落とした。 悔しいけれど 今度は山小屋に泊まってでも ゆっくり ゆっくり歩いてみたい。

痛い思いをしたけれど やっぱり気になる三の沢です。

コメント (4)
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