テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

「Hero 1000 Rak」5週目

2009-07-17 | タイドラマ
第15話
ファーローのもとで復活を遂げたタイ。ルンとテーンの姿を見せられ、「愛することで敗者になったおまえだが、憎むことで勝者になれる」とファーローにけしかけられます。一方毎晩のようにファーローの悪夢に悩む母ペーワーを、テーンは心配します。「それだけ夢にあらわれるということは、ファーローは、お母さんにとってとても大切な意味を持つ人なのでは?」と気遣うテーンに、ペーワーはどうしても父親だということができません。

キャットはタイを呼び出します。「ヒーローに愛というものはないとファーローは言ったけど、私の心から、どうしてもなくなってくれない」とタイの前で愛の告白とも取れる涙を流してしまうキャット。タイとキャットの会話をリオがこっそり聞いていました。リオはタイを憎み、キャットにも「おまえのことも嫌いだ」と言ってしまいます。ファーローに「ハンター」という新しい名前を与えられたタイは、国庫へ忍び込み、建物を壊そうとします。

激しい雷鳴に警備員たちも恐れをなして逃げ出してしまいます。電力が一極に集中したことで市内全域が停電してしまい、ルンの父アーティットも警護のため家をでてしまいます。またタイが力を使っていることで、遠く離れたテーンにもその影響が出始めていました。無意識に両手に帯電してしまい苦しむテーンでしたが、テーンにもDr.にもペーワーにもその理由が分かりません。タイたちは国庫からお金を持ち出そうとしていました。

TVのニュースをみて「こんなことができるのは、やはり普通の人間ではない」と一同不安を募らせますが、まさかファーローが再び蘇ったとは思いもしていませんでした。長官に呼び出されたDr.は、現場に残された落書きからファーローの復活を確信します。そしてとうとう民衆の前に姿を現したファーロー。大量の現金をばら撒き、人心を掴もうとします。「NewAsia国から自由をとり戻そう」と呼びかけるファーローに、民衆も応えます。

どんどんカリスマ性を帯びていくファーロー。なかなかの切れ者です。

やはりタイはファーロー側についてしまいました・・・キャットの告白にも、以前とは違った反応を見せるタイ。涙を流すキャットをみて、涙を拭きかけたのにその手をひっこめてしまったのがその証拠。タイのことをひそかに好きだったキャットも、その以前とは違う心の冷たさに気付いているようです。本当にタイは心から「愛」というものを全て失ってしまったのでしょうか?テーンに、ファーローが父親だとはどうしても言えずにいるペーワー。「あなたもかつて愛したことのある人物よ」としか言うことができず、テーンは「ありえない」と言っていましたけど、実際ファーローが父親だということに気がついてしまったら、優しいテーンはファーローを倒せなくなるはず。難しいところです。そしてきっとテーンはタイにも憎しみを向けることができないでしょう。NewAsia国の未来はいったいどうなってしまうのでしょうか?


第16話
ファーローの復活はすぐにニュースになり、市民は長官派とファーロー派に分かれデモを繰り返すようになります。国をファーローのものにされるわけにはいかない、とテーンはファーローのもとへ行こうとするのですが、母に止められます。依然雷が鳴ると体がなにかに反応するかのように帯電してしまうテーン。激しい苦しみと共に空間の隙間に紛れ姿を消してしまいます。意識を取り戻したテーンは長官府にいました。

長官府を乗っ取るためやってきたファーローたちの前に、アーティットらボディーガードが応戦しますが、まったく歯が立ちません。いち早く危険を察知した長官はひそかに逃げ出すのですが、タイに捕まってしまいます。「私たちのヒーローだったのに」という長官に対し、敵意を見せるタイ。長官を絞め殺そうとしたところにテーンが現れます。タイの姿を見て動揺するテーンでしたが、アーティットの応戦により長官を連れて逃げます。

長官を自分の家に連れて帰ったテーンは、なにが起きたのかペーワーに話します。ファーローがまだ生きていたこと、すべてのことはファーローの手によるものだという現実を突きつけられ、ペーワーは愕然とします。さらに長官の口から、「タイはファーローの部下として生まれ変わった」という話を聞かされ、ショックを受け泣き崩れてしまいます。一方タイは、テーンに会ったことでさらに憎しみの気持ちを募らせます。

父の行方が掴めなくなったことに焦りを感じるルン。病院にもおらず、連絡もない父アーティットを心配します。ファーローの部下たちは、長官の行方を捜してルンの家にやってきます。タイを見て、ルンは「生きてたのね」と言葉をかけるのですが、もう以前のタイではないことに気付きショックをうけます。タイがルンに対して抱いている感情に、キャットは不快感を見せますが、そんなキャットを諌めるリオもまた心が晴れずにいました。

兄弟が再会!しかし敵味方同士となってしまいました・・・。

タイとテーンの再会・・・タイが死んでいなかったことは喜ばしいことなのでしょうけど、ファーローの部下として憎しみの心に支配されたタイを見て、テーンはどう思ったでしょうか?ルンを殺せずにいたので、まだ一片の良心は残っているかのように思うのですが・・・。「悪の人間に生まれ変わらせたのに、私の心には、まだ人を慈しむ気持ちが残っている。ファーローなんて大嫌いだ」と、タイに対する叶わない気持ちをリオにぶつけるキャットがなんだか可哀想でしたね。そんなキャットを見守るリオも、キャットに対し苛立ちを隠せません。「あいつをかばっているのか」とタイへの不満をキャットに向けていましたが・・・う~ん、この3人の三角関係はいったいどういう結末を迎えるのでしょうか?そしてテーンは、弟を救うことはできるのでしょうか?


第17話
タイが自分のもとへやってきたことをテーンに話すルン。タイがルンを殺さずにいたのは、心の底でルンを愛しているからだと告げるテーンでしたが、ルンと一緒にいると心臓が痛み、苦しみます。ペーワーはテーンの心臓が恋することに耐えられないことをルンに告げ、「彼を好きにならないで」と苦渋の選択を迫ります。ペーワーは誰にもなにも言わず、ひとりでファーローのもとへ出向き、決着をつけようとします。

ファーローのいる元長官府に出向いたペーワーは、ファーローと話をしようとしますが、ファーローは聞く耳すらもちません。ペーワーがファーローのもとに出向いたことを知ったテーンも、元長官府にやってきます。テーンを止めようとするタイ。格闘戦になり、とっさにタイからテーンを庇ったペーワーは大怪我をします。怒りに満ちたテーンはタイを倒し、直接ファーローと対峙しようとしますが、なぜかペーワーに止められてしまいます。

なかなか戻ってこないテーンを心配して、長官もファーローのもとへ出向こうとしますが、まわりに止められてしまいます。ようやく瀕死のペーワーを連れて戻ってきたテーン。タイがペーワーを傷つけたことに一同大きなショックを受けますが、長官は「あれはタイではない。ハンターのしわざだ」と言います。一方、わざとではないにせよ母を傷つけてしまったことで、タイも少なからずショックを受けていました。

ペーワーが意識を取り戻します。「約束して。次もしファーローと対峙することがあっても、彼を殺さないで」と懇願するペーワーにテーンは理由を尋ねます。理由を告げようとしたその瞬間、警報が鳴りテーンは様子を見に行きます。テーンの心臓のことをすべて知ったルンが、テーンの負担にならないよう出て行こうとしていたのでした。「君は僕の弱点なんかじゃない。僕の力だ」と、テーンはルンを引き止めます。

テーンを愛するがゆえ、負担になるまいと覚悟をきめるルン。

いろいろな人の想いが交錯する今回のお話。人としての心を失っても、ファーローのことをどこかで信じ、救いたいと思っているペーワー。戦うテーンとタイの姿に、なぜか懐かしい感情を感じるファーロー。長官の写真に、自分の気持ちの安らぎを感じるキャット。そして全人類のヒーローとしてのテーンを守るため、自分の気持ちを押さえ身を引こうとするルン。そんなルンへの気持ちが、自分の命と引き換えになろうとも止められないテーン・・・。全人類の敵であるファーローは、実は血を分けた父親であることをテーンが知ったとしたら、いったいどうなるでしょうか?そして兄弟が自分の息子だとファーローが知ったら、ファーローはどうするでしょうか?このストーリーに、幸せな結末は用意されているのでしょうか?なんかどんどん話が暗くなっていきます・・・。


第18話
キャットは自分の父親のことをレディーに尋ねるのですが、レディーは「あなたは棄てられた子だった。あなたを救ったのはファーローだけ」と嘘のデータを見せます。長官と対峙したときの不思議な感情を、キャットは不快に感じていました。ファーローはレディーたちに、タイよりも能力の優れているテーンを捕まえてくるよう命じ、キャットには長官を殺すよう言います。一方ルンは、テーンの命を守るため屋敷からそっと姿を消します。

ヒーローたちがテーンの屋敷にやってきます。セキュリティを壊し、長官とテーンを探すのですが、なかなか見つけることができません。タイが来たことを察したペーワーは、必死の思いでタイを止めようとするのですが、タイは母にさえ従う様子を見せません。テーンが家のなかにはもういないことを知ったタイは、テーンを探して外へ出ます。ルンを探すテーンを見つけたタイは、憎しみを込めてテーンを襲います。

テーンをファーローのもとへ連れて帰ろうとしたタイの前に、ルンが現れます。「もうテーンのことは愛してない。だからテーンを離して」とタイに迫るルン。「本当なのか」と念押しするタイにルンははっきりうなずきます。テーンをすてルンに歩み寄ろうとしたタイでしたが、そこへキャットが現れます。「今必要なのはこの女じゃなくてテーンでしょ」と必死に訴えるのですが、タイはキャットをも攻撃。結局テーンを連れていってしまいます。

地下室に隠れた長官たちでしたが、ペーワーの血痕から地下室の存在がばれてしまいます。長官たちを見つけた一同は、ファーローの命令どおり長官を連れて帰ろうとするのですが、そこへキャットからの通信がはいります。長官を仲間に預け、キャットのもとへ急ぐリオ。キャットのもとへ長官も急ぎます。「愛してるんだ」と娘キャットに語りかける長官。リオはキャットに「殺せ」とけしかけ、キャットは銃を手にします。

「これが死ぬということなの?」大好きなタイに攻撃され苦しみます。

「ヒーローには、感情や愛情などないとあなたは言った。だけどリオはキャットを愛してる。あなただって、心にまだそういった感情を持ってる」とファーローの心を読み、ファーローに詰め寄るレディー。兄弟の母ペーワーも始末したほうがいいのではと提案するレディーに対し、「ペーワーは関係ない」と頑なに拒否した感情は、ファーローのペーワーに対する「愛情」なのでしょうか?一方タイへの感情を捨てきれないキャット。「おまえを愛することなどありえない」と言われ、涙を流していましたが、もともとキャットがプローイからキャットとして生まれ変わったのも、恋に破れて自殺を図ったから。誰よりも愛情を求めているキャットだからこそ、父である長官の言葉についつい心が動いてしまうのでしょう。そんなキャットを一途に愛し続けるリオの想いも気になります。