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糖尿病と うつ

2012-10-25 00:15:00 | うつ病

Marilyn Monroe depression blue Dr.Kojin Suzuki original JPN

糖尿病と「うつ」

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糖尿病が進行してくると網膜症のために視力が落ちてくる。神経症も進むので、外に出かける回数も減ってくる、やや引きこもりの状態になってくると、「意思の疎通」がうまくいかない。なにかのようなものが患者の周りに

出来上がる、その「違和感」も家人も感じる。

病院の分科別診療が進んでいるので、糖尿病の主治医が、

併診として精神科心療内科を受診させる。

その結果、「うつ病」、或いは「うつ状態」と診断されることも多い。

先日こんな記事があった。

糖尿病の患者はうつ病を併発して病気を悪化させやすいことから、

研修会が東京で開かれた。

国立国際医療研究センターで研修会に、医師や看護師mおよそ50人が参加。
糖尿病が専門の野田光彦医師が、糖尿病患者がうつ病になる割合は10%と、一般の2倍以上に上ると調査結果を紹介し、
 うつ病で意欲が低下すると、食生活が乱れ糖尿病が悪化し、

これが「負い目」となり、うつ病も悪くなる

「悪循環に陥りやすい」。
野田医師は、必要に応じて精神科医に相談すべきだと指摘。


看護師は、「うつ病を併せ持つ患者は増えていると感じるが、

接し方が分からなかった、研修を参考にしたい」と。

主催した国立精神・神経医療研究センターの伊藤弘人医師は、

「糖尿病で、うつ病はこれまで意識に上がってこなかった。研修を広げ、適切な治療を受けられる態勢を作っていきたい」と話した。

 糖尿病患者といっても各段階がある、元気にもりもり食べて快活な患者もいるが、末期の網膜症、神経症、腎症にまで進行すると、どんな快活な患者であっても、見えなくなる、感覚が鈍る、しびれる、白内障も手術した、じっと我慢していたが、ある日透析しなくてはいけないと医者から言われる。そして、入院 シャントの手術、透析導入、そして維持透析になり、今年で数年である。

という具合に、「病(やまい)」と付き合う時間が長すぎるのだ。

糖尿病に限らず、長く病気を患い続ければ「うつ傾向」がでてくる。

病院での待ち時間の総計は、診察、検査、手術(動静脈シャント術も含め)膨大となる。

仮に透析までの、10年間を患うと丸々125日分、睡眠時間を除いて考えれば、延べ375日、通院する時間を考慮し、仮にそれが往復2時間として、院外処方箋の処方までの待ち時間を考慮に入れなくても、約400日間を要する。

10年のうち、丸々1年を通院治療に要するのだ。

併診 併診でくたびれているのに、精神科併診となれば、

ますます必要な時間を要する。

見えない目で、複雑なスコア表に記入し」

医者は「見える目で前のパソコンだけを見」る。

「頭のMRI」「次は脳波検査」「さらに結果は次回」

となる傾向が出てくるだろう。

患者の時間(つまり人生)を浪費させない

という医療サイドの

基本的な視点が決定的に欠けている

腹膜灌流(腹膜透析)も含めて、現在日本では

23万人近辺の透析患者がいる。透析導入として最多の疾患は

糖尿病性腎症であり、2011年度の日本透析療法学界のデータでは

糖尿病性腎症による血液透析患者数は

18%弱である。

透析患者全体死亡原因のトップは25(四人に一人)が心不全

透析患者の自殺透析拒否の割合は0.7%であり、

総数21名圧倒的に低位である。

うつ病、うつ状態、ましてや糖尿病があったのかどうかの分析はされていない。私自身、糖尿病が進展すると「うつ傾向」が出現するものの、

末期になっても決して自殺するような透析患者を長い腎臓病治療の経験の中で見たことがない

現代日本では、平成21年の自殺者数は32,845人、

自殺死亡率(人口10万人あたりの自殺者数)は25.8であり、

自殺は国内の死因別の順位で第7位、主要7か国の中でも、

男女とも日本が最も高い数字となっている。

うつ病が原因の自殺は年々増えて、

最近は40%(13000人強)をこえるというデータもある。

例えばの、話だ、糖尿病患者が「うつ」で自殺したとする。

死因は自殺による~であるが、その原因は「うつ」

その原因が「糖尿病」になるのか?よく考えて欲しい

国立国際医療研究センター「糖尿病が専門の野田光彦医師」

主催した「国立精神・神経医療研究センターの伊藤弘人医師」

両者に関しては全くの他人であるから、私の両氏へコメントはない。

ただ「負い目」は意味不明である。

いわゆる「国の方針」だからという「お墨付き」を貰うと、

一部の、儲け主義の「精神科」「心療内科」が顔を出してくる。

「病院内併診も多数に増加」する。

「糖尿病のうつ病はこれで治る 知らなかった真実」などという

「週刊誌レベル」の医師による「当たれば即逃げる」という

一発屋」が出てくる。

大衆は週刊誌、雑誌、書籍を買い込み浪費する。

製薬会社が新製品の「売り込み」の為に、国立系の医師、厚生労働省、

そして政治家に働きかけるから、根が深くなる。

「頓珍漢的本日のコメンテーター」がテレビで

「うちのオバアチャンが糖尿病だったんですが、

精神科にかかったら、治ったんですよぉ。もうビックリ」

などという特番が企画されないことを切に願う。

乱診も 皆んなですれば 国策なり

ドクター康仁 記