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下町開業のこつ

2012-09-28 01:00:00 | ブログ

下町開業のこつ

ある時梅ちゃん先生の親父)そして隣の鶴太郎

「あの、夫の事なんですが、どうなんでしょうか?」

御主人のことですね。伺います。

本人は勿論いない。誰だったかと思う間に

話が続く、

そのうち気を利かして看護婦がカルテを持ってくる。

ぱらぱら、見て、手早く病状を飲み込む

十年以上も患ったクローン病なのですから、1週間で治るはずないのが一般の医学的見解です」と

数週間前のこと、「先ずはこれ飲んで、様子をお聞かせ下さい。下痢っぽいのが改善するかどうか1週間後に判断します。効かない漢方薬だらだら飲んでも仕方ないですから。処方を変化させるかどうか、1週間で判断します。

それから、本人は来ていない。そこでの登場。

「まあ、先生がさ、心配してたよって、伝えて頂戴な ね」

ある不安神経症の女性

延々と話が続く

として、カルテに記入しながら

ちょっとお待ちください。書きながら、お返事するのってできませんから

遅々として進まない。予約の患者さんが心配になる。

の登場

「んだからさ。この間実験してみてって言ったら、上手くいったでしょう?」

「はい、先生がおっしゃるとおり、眠前の薬、ずらして、遅く飲んだら、途中

で目が覚めなくて、調子良かったです」

「ね、九時に寝たら、誰だって途中で目が覚めちゃいますから」

高血圧、糖尿病、慢性便秘、腰痛の御老人

先ずとして、診察して、カルテに記入

そのうち、「あのう」「何でしょうか?

「知り合いの孫のことなんですが、」「ハイ

「~病と~は関係あるんでしょうか?」

延々と続きそうになったら、の登場

「診てみなくっちゃ 解かんねえなぁ。近くに住んでいるんでしょ? 一度 その知り合いに 連れて来て頂戴って言って頂戴」

「それが、東京に住んでいて、、」

「それじゃ、しょうが無いよ。ついでの時って話」

あるお方

としての時間が終わろうとしていると、突然

「統合失調症ってなんですか?」

えっ?

話は一方的に9:1ぐらいの割合で、お方からの質問が続く

回答も続く

その心療内科の先生が紹介状も書かず、薬も出さなかったわけですから、あまり、御心配しなくてよろしいのではないでしょうか

「それが、●◎有名大学のカウンセリングに直ぐ行くようにって、言ったんですよ」

それで、本人が行ったのですか?

「分かりません」

何故でしょうか

「息子が来るなって 言うものですから」A

行って様子見たらいいのではないですか?B

「本人が嫌がることしていいんですか?」C

一般の場合、人が嫌がることをすると確かに、嫌になりますね

A B C が繰り返えされる。

父からだんだん鶴になる

「でも、一般じゃなくて、緊急の場合は 話は別でしょ? せっかく有名大学に入ったんだから、途中でもったいないことになったらこまるでしょ?」

Cプラス「で、行ったら病状が悪化することありませんか?」

完全鶴になる

「まあ、私があんたの御亭主ならね、行ってこいや、俺は心配しなくていいかからよ 嫌われても それが母親の愛情ってもんだから、腹痛めて生んだ息子なんだから って言うけどな」

分かったような、分からぬような うなずきを残してお方は出て行く。

ハイ 次の患者さん お呼びしてください

待ち時間の限界

人間の待合での待ち時間の限界は「15分」と平素の感覚がある。

大病院でのそれは「2時間30分」である。それ以上になって、何の診察も受けないで、パソコンの画面ばかり見ている医師に「次は~に検査の予定です」

ハイ 疑問も疑念も感じない。 感じすぎるのが町医者の待合室

大病院

「結果は次回説明します」

「いつになれば、結果でるんですか」「次回に」

当院

「結果は、すぐに出ます。次の検査の必要性は、その結果によります」

人診て せざるは 勇無き也

Photo

梅ちゃん先生の父

Photo_2 

隣の鶴太郎

  関東やくざによく間違われる

           ドクター康仁 記