三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

旅行用時計の手入れ

2023-12-15 14:01:45 | 日記
今年最後のフリーマーケットがきょうから3日間の日程で始まりました。
まだ薄暗いうちに現地到着。物好きが懐中電灯を片手に,あるいは首のあたりに取り付けて掘り出し物がないか物色していました。さっそくわたしも掘り出し開始!(わたしも物好きには違いありません。)

完全に明るくなった頃,いつも面白いものを格安で売ってくれるコーナーで旅行用時計を見つけました。今から半世紀以上前に一時流行した折り畳み式の時計です。もちろん,ゼンマイによる完全機械式です。

「500円/ジャンク」と表示されています。まあ,この手の時計は多くの場合ケースのばねが折れて文字どおり「しまりの悪い」状態になっています。
しかし,この時計は違っていました。多くの場合の方式とは違って蓋を固定する機構があります。だから,「しまりの悪い」状態にはなっていませんでした。中身の時計を出して見るとわりと綺麗。アラームも鳴ります。
それでも買う気にはなりませんでしたが,店主が
「アラームは鳴りますが,時計は動きません。ジャンクです。300円にしますがどうですか?」
と攻勢に来た。わたしがあまり乗り気のない態度なので,
「じゃ,100円!」
と最低の金額を提示してきました。それなら買わないわけにもいかず,100円払って連れて帰りました。

家で中身をよく見たら Rhythm(リズム)製でした。

文字盤の下のほうに,ALARM 4JEWELS とあります。4石ですね。軸受け部分に宝石を4個使っているのでしょう。
たしかに時計は動きません。

そこで,手入れのためにまず,時計部分を取り外します。

綺麗ですね。つまみなどすべて揃っています。(と言うか,揃っているのを確認して買ったのです!)
蓋を外しました。

まあまあの状態です。一番心配したテンプの部分に異常がなさそうなのでまず一安心です。
埃が侵入しています。隅の方には綿埃状になっています。

上の写真で綿埃が確認できますか?

さて,手入れです。
まず埃を取り除きます。わたしは素人ですからプロ並みの掃除はできません。
つぎに注油です。軸受け部分を中心にごく少量の油を注ぎます。特にテンプ部分には慎重にかつ確実に注油します。
「注ぐ」,「注油」と書きましたが,そのようなたいそうなものではありません。油がついたか付いていないかわからないほどです。

テンプが動き始めました。
3時間以上止まらずに動きました。もう大丈夫です。ケースに組み戻します。
こんな感じです。

メッキに斑点状の浮きが見られ,ややみすぼらしい感じがします。しかし,この時計の年輪のようなものだと思えばいいでしょう。
まあ,これを使うことがあるかと問われると‥‥。
返事に窮します。
以上

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