三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

3秒,3分,3時間

2014-10-26 06:35:45 | 日記
先日近くのまちのフリーマーケットに行きました。
9時開始ですが,7時30分頃にはすでににぎわっていました。他の蚤の市や骨董市でも同じですが,開始時刻にはすでに終わっています。つまり,めぼしいものは搬入されるや否や買い取られるのです。

当日はいわゆる掘り出し物には巡り合いませんでした。
一つ探り出したのはコンパクトデジタルカメラ,略称コンデジです。ソフトケースに納められ,カメラ本体はまあまあの状態。中にはメモリーと電池が入っていました。念のためスイッチを押しましたが,起動しません。電池が完全に放電しているのでしょう。

ケースには500円の値札が貼られています。デジタルカメラ,略してデジカメにはあまり興味がないのですが,メモリーが気になりました。今では(たしか)生産中止状態のXDピクチャーカードです。容量は1GBあります。これだけでも500円の価値があるかも知れない。――そう思い,店主に
「これ,300円ほどになりませんか?」
と聞くと,
「チップが入っていますよ。それだけも1000円以上しますよ。」
との返事。さすがに中身をよく調べ,価値もわかっている!そこまで指摘されれば反論できず,500円払って引き取りました。
持ち帰って,メモリーをわたしのカメラに装填すると,「このカードは使えません」とか何とかいうメッセージが出て受け付けられません。初期化の操作をしても「このカードは使えません」。――これは不良品をつかまされた!で,念のためパソコンでデータを読み取ると,エラーが出て「修復しますか?」というようなメッセージ。もちろん,修復の操作をすると見事回復しました。冷静になって考えると,わたしの持っているカメラは128kBか256kBまでしか適用できないのでした。
つぎは電源の問題。
テスターで電池の端子電圧を測定すると,完全に0ボルト。これはもう駄目かもしれない。しかし,代用できる電池は見当たらない。
ふと思いついたのが富士フイルムのデジカメ用充電器。取り出してよく検分すると,2種類の電池に対応できるようになっており,小さい方の電池用がぴったり。もちろん,電圧も一致。(厳密には10mVの違いがある。)

これは使えるかも?
しかし,電池の充電は難しく,適合外の電池を充電すると発熱・発煙・発火・爆発などの危険が考えられます。
そこで,電池を装てんしてまず3秒間充電します。そして,電池の温度・匂いなどをみて異常のないことを確認しました。
つぎに,3分間充電しました。もちろん,その間異常がないか注視します。充電をやめて異常がないか確認しました。電圧を測ってみると数ボルト上昇しています。(電圧値は覚えていない。)
これは行けそう!
つぎは3時間の充電です。残念ながら寝る時間になってしまい,1時間半程度でやめました。もちろん,その間異常は認められませんでした。
電池をカメラに装填してスイッチを押すと,ジャーンという音とともにレンズカバーが開き液晶モニターが明るくなりました。蘇ったのです。
3秒,3分,3時間。――これは以前勤めていた電機会社の先輩から教わった言葉です。新製品や得体の知れない電機製品に電源を投入するときの手順です。
まず,最初に3秒間電源を投入する。致命的な問題があればこのとき症状が現れます。3秒で電源を遮断するのは被害を拡大させないためです。もちろん,3秒経たずに異常現象が出ればそのときに遮断します。
つぎに3分間電源を投入して様子をみます。
これで異常現象が出なければ,ほぼ問題はないのですが,最後に熱的な問題が残ります。それが,3時間です。3時間も電源を供給すれば大概熱的に飽和します。この状態で異常なければOKということです。
もっとも,以上の手順は機能が正常ということを確認するものではありません。
なお,今回の電池充電の話,絶対に真似しないでください。■

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