やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

「江戸しぐさ」 越川禮子監修

2014-05-29 18:52:19 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
図書館で借りた本がおもしろかった。

狭い場所で同じメンバーが共存するための知恵を生んだ江戸という場所。

「大人のつきあい」ができることが粋であった、ということか・・・



行き先は聞かぬ・・・相手の領分を侵さない気配り

往来での韋駄天禁止(緊急時を除く)・・・事故の元になる

会釈の眼差し・・・知らない人にも目で挨拶

肩引き・蟹歩き・・・路地裏などでぶつからぬよう

傘かしげ・・・すれ違うときに傘を外側に傾け、相手に雨水をかけない

片目だし・・・家からいきなり飛び出さない、左右確認

こぶし腰浮かせ・・・促される前に少しでも多くの人が座れるようずれる

うかつ謝り・・・「いえいえこちらこそうっかり致しました」と被害者であっても控えめに

横切りしぐさ・・・人の前を横切るときの礼儀

銭湯つきあい・・・江戸の社交場、上下関係なくつきあう

年代しぐさ・・・年代にあった振る舞いをすることが基本

つまらないもの・・・物をあげるときの気遣い、京から江戸=下る、であり
          京から来ないものは=下らない

かご止めしぐさ・・・相手の玄関先まで乗り付けない、贅沢なものをみせびらかさない精神

喧嘩しぐさ・・・仲裁人の顔を立てる

世辞・・・挨拶の後に続く言葉が言えるのは大人として当たり前

訪問しぐさ・・・商家同士の場合必ずアポを取ってから

自堕落しぐさ・・・だらしない生活態度を江戸の人は嫌った

嫌われるうたかたしぐさ・・・=うわべだけのつきあい、つきあいは一生が原則


こういう文化がブームとして再来しないだろうか?

現代人の江戸人化・・・意外とオモシロイのでは???













続 THE 腰痛

2014-05-26 09:46:27 | カラダの話を聞く
「あ゛・・・」という静かな鋭い一撃を腰にくらって一週間。

油断した。

ほんのちょっとのぞく良い兆候に、うれしくなってつい動き・・・

ぶり返す痛み。

たぶん、毎回回復する腰痛に慣れて、慎重さを欠いているのだと思う。

寝てもミシッ、歩いてもミシッ・・・暗くなる。

ネットからの情報を得ようと検索すると、なんと腰痛情報の多いこと!

どれを選ぶかはなかなか難しいところ。

でも次回に備えて(やだけど)私に合いそうなものをピックアップしとくかぁ。


☆急性期は冷やす、その後はシップやあっため、気持ち良いと思うものを。

☆アリナミンせっせと飲む。

☆一番痛む場所は刺激しない。

☆腰骨付近にベリベリベルト、冷やさない。


ああ。あとどのくらいかかるんだろ。痛み引くまで。。。

つながり読書50記念

2014-05-22 20:22:00 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
1 三谷幸喜 「三谷幸喜のありふれた生活8 復活の日」


2 今江祥智 「わらいうさぎ」 和田誠の装丁、つながり


3 堀辰雄 『風立ちぬ」 今江氏が愛読、つながり


4 横溝正史 「獄門島」 堀辰雄と同じく富士高原病院・結核治療、つながり


5 ジョン・ディクスン・カー 「火刑法廷」 横溝正史敬愛する作家、つながり


6 松本清張 「地方紙を買う女」 ジョン・ディクスン・カーが書評担当していた「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」で
                 日本人として初めて掲載された作品、つながり


7 井上靖 「風林火山」 東横綱は松本清張、西は井上靖と位置づけられた、文藝春秋執筆回数の番付、つながり


8 司馬遼太郎 「草原の記」 井上靖の葬儀委員長を務めた、つながり


9 池波正太郎 「幕末新選組」 司馬遼太郎の親友、つながり


10 山口瞳 「老イテマスマス耄碌」 池波正太郎が亡くなったときの弔辞を読んだ、つながり


11 向田邦子 「父の詫び状・思い出トランプ・あ・うん」 山口瞳は、向田邦子が亡くなったときにアル中になりかけた、つながり


12 黒柳徹子 「トットちゃんとカマタ先生の ずっとやくそく」 愉快な留守電で向田邦子を楽しませた、つながり


13 沢村貞子 「わたしのおせっかい談義」 「かあさん」と呼んで慕っていた黒柳徹子、つながり


14 石坂洋次郎 「若い人」 映画「若い人」に沢村貞子が出演していた、つながり


15 丹羽文雄 「魂の試される時」 石坂洋次郎のゴルフ仲間、つながり


16 阿川弘之 「亡き母や」 丹羽文雄のゴルフ仲間、つながり


17 開高健 「開高健全集 第22巻」 阿川弘之の友人、つながり


18 谷沢永一 「百言百話 明日への知恵」 開高健の友人、つながり


19 藤本義一 「西鶴名作集」 西鶴の著書は「好色一代男」のみ説、を支持していた谷沢永一、つながり


20 田辺聖子 「老いてこそ上機嫌」 藤本義一を「困ったときのぎいっちゃん」と呼んでいた、つながり


21 林真理子 「野ばら」 田辺聖子は宝塚ファンだった、つながり


22 アグネス・チャン 「みんな地球に生きるひと」 子連れで仕事、を批判した林真理子、つながり


23 日野原重明 「わたしが経験した魂のストーリー」 アグネス・チャンと同じく、日本ユニセフ協会国内委員会大使、つながり


24 村上春樹 「約束された場所」 日野原重明が医院長だった聖路加がサリン事件の犠牲者救助に役立った、つながり


25 J.D.サリンジャー 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 訳村上春樹、つながり


26 江藤文夫 「チャップリン」 サリンジャーの交際相手だったウーナ・オニールが、突然結婚した相手がチャップリン、つながり


27 手塚治虫 「アドルフに告ぐ」 チャップリンを敬愛していた手塚治虫、つながり


28 立川談志 「談志 最後の落語論」 「天才とはレオナルド・ダ・ヴィンチと手塚治虫のことをいう」と談志が評していた、つながり


29 太田光 「マボロシの鳥」 「自分の言いたいことが唯一わかるのは太田だけ」と言っていた談志、つながり


30 太宰治 「人間失格・櫻桃」 太田光が敬愛、つながり


31 芥川龍之介 「河童・或阿呆の一生」 太宰治は芥川を「作家はこのように死ぬのが本当だ」と言っていた、つながり


32 夏目漱石 「三四郎」 漱石が芥川の「鼻」を褒めた、つながり


33 寺田寅彦 「寺田寅彦集」 漱石の門下生であり、「三四郎」野々宮のモデルになった、つながり


34 安岡章太郎 「海辺の光景」 寺田寅彦の姉の義理の弟の孫である、つながり


35 別役実 「丘の上の人殺しの家」 安岡章太郎と親戚、つながり


36 平田オリザ 「16歳 親と子のあいだには」 別役実と親交が深かった、つながり


37 鴻上尚史 「八月の犬は二度吠える」 平田オリザの作品とともに「スナフキンの手紙」が岸田國士戯曲賞を受賞、つながり


38 井上ひさし 「モッキンポット師の後始末」 同じく、岸田國士戯曲賞を1972年に「道元の冒険」で受賞、つながり


39 阿刀田高 「旧約聖書を知っていますか」 日本ペンクラブ会長を井上ひさしから引き継いだ、つながり


40 有島武郎 「カインの末裔」 「旧約聖書を知っていますか」に取り上げられていたカインとアベルの話、つながり


41 志賀直哉 「暗夜行路」 有島武郎は弟を通じて志賀と知り合い「白樺」に参加、つながり


42 小林多喜二 「蟹工船」 志賀直哉に師事した作家、つながり


43 三浦綾子 「母」 小林多喜二の母をモデルにした作品、つながり


44 浅田次郎 「鉄道員」 小林多喜二一家が暮らした北海道を舞台とした作品、つながり


45 三島由紀夫 「金閣寺」 浅田次郎は憧れていた三島由紀夫が起こした三島事件をきっかけに自衛隊に入隊、つながり


46 美輪明宏 「天声美語」 三島由紀夫と深い親交、つながり


47 瀬戸内寂聴 「わたしの蜻蛉日記」 美輪明宏と共著の本あり、つながり


48 平野啓一郎 「日蝕」 瀬戸内寂聴が「豊潤な才能」と評している、つながり


49 綿矢りさ 「蹴りたい背中」 芥川賞最年少受賞記録第6位の平野啓一郎から第1位綿矢りさ、つながり。


50 絲山秋子 「海の仙人」 綿矢りさとともに第130回芥川賞の候補に入った作品、つながり。


※つながりは作家同士、作品関連、なかにはうすーいつながりもあり(^_^;)











つながり読書50 「海の仙人」 絲山秋子

2014-05-22 20:18:54 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
前回の綿矢りさとともに第130回芥川賞の候補に入った、絲山秋子、というつながり。

この後「沖で待つ」で、第134回芥川賞を受賞している。


またしても読みながらキャスティングしてみるが・・・うまくいったのは、かりんだけ。

かりんはナナ・ムスクーリ(ギリシャ人歌手)に似ていると表現されていたけれど、画像検索したら

あまり私のイメージに近くなく・・・それでもいいか。私の中のかりんは夏川結衣なのだ。


メガネをかけた彼女を見たことはないが、登場のときに着ていたラベンダー色のシャツが似合いそう

であり、フッと鼻で笑うのが上手であり、声の低さが合うと思った。

会社では努力家でカタブツに見える、たぶん友達は少なく、両親の結婚はうまくいかなかった家庭で

育ち、病気を受け入れてからの河野との会話・・・夏川結衣ならうまく演じてくれそうな気がする。


最初から最後までファンタジーの存在は、不思議、なままだ。

あえてファンタジーの存在に説明を付け加えるなら・・・孤独を感じたときに自分の中に入り込んでいってしまう人に

寄り添う存在、かな。

ファンタジーに会ったことがないという片桐は、自分の中に入り込んでいかない(勇気がない)分、実生活では

強くいられるのではなかろうか?


絲山秋子ホームページを拝見すると、特にインタビューがおもしろくて読むのをやめられなくなる。










誕生日なのだ

2014-05-20 18:49:01 | やみーの日常
40過ぎるとなんだか一つ年取ろうが二つ取ろうが、はっきり言って

どーでも良くなるのは私だけだろうか。

朝6時起床 バリバリ晴天 

朝食(納豆ごはん・ジャガ目玉焼き・ほうれん草おひたし・昨夜のガーリック
   パスタ少々・梅干し・コーヒー)

7時男性陣それぞれ出発。むすこ中間テスト。

友達からおめでとうメールもらい返信。

トイレのボードに貼る記事を更新。

ボールドで洗濯。最近は洗濯物の量を入れ過ぎないよう気をつけている。

ナルニア録画予約。

爪を切るが、ずっと使っていた爪切り紛失のため、家にあったものを使っているが
使いづらい。

ツタヤで頼まれていた英単語ブック購入、プラス散歩。

図書館で「日蝕」を返却、「蹴りたい背中」を借りる。

ツルヤで買い物。明日の試合用のおかずとパンなど。

夕方、夫おかあさんをピックアップして家で私合流。皆で息子迎えに行き、風呂and食事へ。

とっても穏やかな一日。。。ありがたや。

おばあちゃんは100まで生きた。

と、するとこれから51,61,71、81,91になるたびにたぶんたいして変わらんわ、

と思ってたのかなあ。






THE 腰痛

2014-05-20 11:42:45 | カラダの話を聞く
私の腰痛歴は今から30代前半のある夜、ベッドから起き上がる

瞬間に声なき絶叫を上げたときから始まる。

その後、ちょっと油断すると腰に嫌な予感を感じるようになり、

気をつけているつもりが、時折り日常生活に支障をきたすとこまで

いっちゃうこともあり。。。


☆昨日の腰痛がいつもと違ったのは、予感から激痛までが早かったこと、

 痛みが左側だけだったこと、の二つ。

 左腰から左膝までじんわり響くような痛み。


☆痛みが出るのは、立ったまま左足だけ膝を曲げた状態で引き上げたとき(もも上げ)、

 立って左足を残したまま右足一歩踏み出したとき、いすにすわった状態で前屈したとき。


☆とりあえずアイシングと腰ベルト。

 ベッドで背中・腰・おしりなどに中山式を当てる。

 横向きで膝を手で引き寄せる。


☆調べたこと

 左腰が痛い時の状況 腰方形筋 右緩み 左縮み

           中殿筋  右縮み 左緩み

           内転筋  右緩み 左縮み

 中殿筋はリハビリの横向きで足上げで鍛える。

 痛い方の脇を伸ばす。


☆こうなる前に気をつけることがあったのでは???

 たとえば・・・

 気温差が大きいこの季節、腰を冷やさない。

 庭仕事や冬物片付け作業が楽しくなる時期だから重いものを持つ体勢に注意。

 左足無意識にかばっていると思われるから、短い時間でも左側を伸ばすストレッチを。 




つながり読書49 「蹴りたい背中」 綿矢りさ

2014-05-18 22:55:56 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
芥川賞最年少受賞記録第6位の平野啓一郎(23歳6ヶ月)から

第一位の綿矢りさ(19歳11ヶ月)というつながり。


この物語の現場が中学だったら、ハツはもっと目に見えるかたちで

いじめられているだろう。

少し知恵のついてきた高校生の集団は、自分は悪者じゃない、自分は良い人間だ、

という思いを隠し持っている。

ハツにとってはその道具として扱われるのはまっぴら、

群れない自分を「人間の趣味がいい」からと言い訳しながら、

同じにおいのする友人を求めている。

その思いは切実なのに、目をつけたにな川の魂は現実からは遠く離れている。

「蹴りたい」のはその魂をこっちに呼び戻したいから。。。なんだろうなぁ。


ところどころ、すごくよく分かるのだけど、あまりいい気分にはなれない。

物事の裏側を見ることがオトナで、そういうことで私は負けていない、という

ハツの声が終始聞こえるからだろうか。







2014 春 Come 庭 

2014-05-15 23:33:17 | 植物



はからずして庭に良い配色の花が咲く偶然は、何かプレゼントしてもらったような

気分になる。

このムスカリとフロックスがそうだ。


タイツリソウ、毎年思うのだけど、葉が出始めてからの成長がとにかく早い。

クリスマスローズは開花期が長く、背丈が伸びてきた今ぐらいがキレイ。


アイリス・カンパニュラ・クレマチスがぐんぐんお育ち中。

つながり読書48 「日蝕」 平野啓一郎

2014-05-15 09:53:51 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
瀬戸内寂聴が「豊潤な才能」と評しているらしい平野啓一郎、というつながり。

①まず驚き。

 わ!何?この漢字???


②そして憤り。

 この漢字どうしてそう読ませたいの?

 こういう文体についていける読者だけが欲しいわけ?

③そして根性。

 絶対読破してやる!音読・紙をずらしながら、など読んだ部分を明確にする工夫。


④そして慣れ。
 
 すこぶるって表現好きだね。頗る頗る頗る・・・もう書けるわ。


⑤そして私なりの解釈。

 旅する主人公の願いは「異教哲学の排斥に在るのではなく、上に見えている如く、

 それを我々の神学の下に吸収し、従属せしめること」。

 「異教徒達の哲学的考察は或る部分に於いては真実」であり「その正当性の故に必ずや復活する」ので

 「或る思想の完全な放逐などは不可能」である。だから「誤りを徹底的に断じつつも、斯様な哲学を総体

 として我々の教義の下に服せしめてゆかねばならない」。

 このあたりを読んだとき私はオウム真理教のことを思った。

 ただ排斥することで解決しない、という考えが当てはまる気がするからだ。


 アンドロギユノスを発見したときに「丹念に老を重ねることに因って成っているのである」、

 「純粋な金属が合金よりも壊れ易い」ような脆さがない、と表現されるところは錬金という

 ものに対する想像だろうか。

 錬金術の作業そのものに「不思議な充実が在る」と気付く文章があるが、

 自分の精神がある一連の作業と一体化する、という意味に取ってもよいならば、

 少し分かる気がした。まあ、それが「世界それ自体に触れているかの如き錯覚」

 とまではいかなくても・・・