やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

つながり読書  142「アンと青春」 坂木司

2019-03-31 18:05:13 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!



濃すぎるつながり。続編!


映画でもドラマでも、続編に期待をいだきにくい私。

でも「和菓子のアン」を読んでしまったら次を手に取らずにはいられない。


で。

期待に見事にこたえて頂きました〜。

ぱちぱちぱちぱち。


今回、存在感を増した立花さんはぴたりとはまる俳優を発見。

高橋一生さん!!!特にファンじゃないけど、彼の繊細さと、意外と乙女な仮面が

似合いそうで。


アンちゃんへの思いをとっくに見抜いて、

痛烈な指摘をする師匠は、火野正平かなあ。



嫁に向けられた姑の視線、放射能に対する考え方、など

お客様を通して見えてくる黒いもの。

でもそれを黒いものと判断するかどうかは、

和菓子を売ることと無関係である。



そんなプロとして商売する心構えを、後ろを歩く人たちに伝える店長は

本当にかっこいい。







大学受験ってやつ 5

2019-03-30 16:26:00 | 息子
センター試験当日、私立受験日当日、国立受験日当日。

計3回の本番を経験した息子。

私の気がかりは健康状態と、精神状態と、忘れ物。



健康状態は食事の管理と、手洗いうがい、ちょっと体調下り坂になったときのケア、

忘れ物については、リストアップなどでお手伝いできるが

精神については・・・



朝、ホテルで起きるときの音楽をこれにしてみた!



ドラクエ宿屋





ゲーム好きな人にはゲーム音楽を。


大学受験ってやつ 4

2019-03-25 15:54:13 | 息子
さて12月に突入し、うちはクリスマス・お正月どこじゃないわ、と

思う頃、学校ではセンター試験の手続きが済み、私立の検定料を払い込む。



この時点で息子は私立の志望校にあまり重きを置いていないように見えた。

では現実を見なくてはならなくなったのはいつか?


センター試験終了後だ。



最初、前期後期で2種類の国立を受けようとしていたのを

前期後期とも同じ学校にすることにした。



これだけは気をつけようと思っていたのは

本人に決めさせる

ということ。

子育てしてきて思うのは

手間ひまかけて育てた人間に

「あのときこーしろと言われたから」と文句を言われることほど

割に合わないことはない。

絶対やだ。



現実を見なくちゃならない時期が来たとき

親はおくちチャック!

そして相談されたらでっきるだけ客観的なアドバイスを。



















つながり読書  141「和菓子のアン」 坂木司

2019-03-23 12:12:27 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


店つながり。


私の好みにバッチリ合う作品に出会えた。

まず主人公の梅本杏子ちゃん。

私が杏子ちゃんと同じ年代のころは、彼女の友人たちと同じく

短大に通い、サークルに入り、クリスマスなどのイベントを楽しみ、

宿題に追われ、ときどきバイトし・・・そんな生活を送っていた。

だけど中身は杏子ちゃんと似ている部分が多かったのかもしれない。

キラキラしてる人たちを横から眺めているようなところはとても共感できる。


杏子ちゃんの映像化に成功する前に読み終わってしまったのだが、

椿店長は最初からピタッとはまった女優がいた!吉田羊だ。

服のセンス最悪な彼女もまたイケる。


杏子ちゃんがたとえられた、

まわりの人を幸せにするような「大福」の物語、よかったな。

あれを最後に持ってこられたので、「ああ、これでお別れか」と

残念に思っていたら、続編が出ていることを知って小躍り。

次はつながり強ーい「つながり読書」。


大学受験ってやつ 3

2019-03-21 12:02:14 | 息子
今思えば。。。あのとき笑わなくてよかったと思う。

学校や塾の先生が夏の時点でしてくれる、

「この辺をねらってみよう!」という提案に。

しかも受ける本人が「いけるかも」と思えるかどうかも大事。

「いやいや〜またー先生〜無理っす(^_^;)」と、あそこで親が笑っていたら

確実に本人、やる気、減↘だ。



たしかに。

その頃にはもう模試の嵐。

次々に返却される細かすぎる試験の結果。

40過ぎた老眼デビューに近いおばさんの目は大きな文字しか追わなくなる。


判定D

なんて文字を何度も見た志望校を先生にすすめられたら

笑わなくても

「先生!現実をみましょう!!」と

逆にさとしたくなる。



でもポイントはそこじゃない。

どのくらい本人が本気になるか、だ。


なんだか塾の受け売り文句のようだけど、本当にそう思う。

どのくらい伸びるかなんて誰にも分からない。

イヤでも現実を見つめなくてはならない時期が来る。

そのときラインを下げる可能性は高い。

だから。。。


夏、目標設定はまだ現実的でなくていい!

















大学受験ってやつ 2

2019-03-20 18:25:33 | 息子
ああ、うちも受験生かあ、と思ったのはいつだろう?



たぶん夏の面談で、志望校の絞り込みを始めたころだ。




世の中にこんなに楽しそうに勉強する人がいるんだ、

(少なくとも私のまわりにはいなかった)と好奇の眼差しを

向け始めたのは、息子が小学生のころ。

そのあたりから、私は息子の勉強に口出しをしなくなった。

ほっとくが吉、だと思ったので。



そんなタイプの息子の興味の幅は広く

理系・文系を選択するのも、父のアドバイスがなかったら

永遠に決まらないんじゃね?という感じ。



当然、具体的な将来のビジョンなどない。

大学の見学にもあちこち出かけるものの、あまりピンとこない様子。

当時いろいろなことに首をつっこんでいたイベントに没頭していたから

それも進路検討から彼を遠ざけた。


というわけで

面談で先生に質問されても

「たーだーいま、かんがえちゅう♪」という感じ。

クインテット 「ただいま考え中」





親も親で、塾の先生が提案してくれる大学に

「いや、先生そこは無理でしょ」という言葉をなんとか飲み込んで

私は愛想笑いをしていた。




大学受験ってやつ 1

2019-03-20 17:33:27 | 息子
このたび息子の大学受験ってやつが終わった。



最初はうちにもそういう時期がとうとう来たかーという感じでスタート。

熱心な家庭が聞いたら笑うかもしれないけど

大学受験というシステムをなんとなく私が理解したのは

はっきり言って受験が終わってからだ。



受ける本人は学校で塾で、再三説明を聞かされ、脅され、尻をたたかれて

いたのだから、よく分かっているだろう、と思っていたのだが、

「大丈夫か?」と疑う気持ちを持つことも多々。



どんなタイプの子供でどんな進路を選ぶか、

たったそれだけでも大学受験の様子はさまざまだろう。

どんな両親で、どんな風に育ち、何に興味があって、どんな高校に通い、

将来のビジョンは?・・・などなどを加味したら、

それこそ受験生の数だけの受験体験があるだろう。



どこそこに受かったというただの結果論はあまりオモシロクナイので

そこに付随した我が家の体験を親の目線で記録しておこう。








㊹わび と さび は違うもの?

2019-03-04 17:23:55 | ?ハテナ?
わびさび、と言うだけでなーんとなく日本古来の雰囲気がしてしまう

ちょっと便利だけどあいまいな言葉。

でももとは、

さびは劣化した美しさ(表面的)

わびはその美しさをポジティブに受け入れる精神(内面的)


なのだそうです。



時間が経ったもの、アンティークをめでる気持ちは日本だけではないと

思うけれど、よーく五感を研ぎ澄ますという努力があるからこそ

受け取れる魅力、というものが

わび・さびにはあるような気がする。


つながり読書  140「暖簾」 山崎豊子

2019-03-02 21:34:54 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


「暖簾」は今やインテリアの域。

その「暖簾」を受け継ぐということが、どれほど深い意味を持ったことなのかを

先代そして八田親子二代に渡って商う「浪花屋」を舞台にじっくり感じることができる。

その根底に流れるのは「大阪の商売人の血」だ。



戦前戦後を生き抜いてきた商いに

丁稚(〜吉)・手代(〜七)・番頭(〜助)

出世魚のようにそれぞれ違う名前がつけられる習慣があったことを

初めて知った。


昆布一筋、ボスとしての素質を兼ね備えた先代の息子はぼんくら。

よくある話だけれど、そこに同郷出身の少年を拾うことで

激動の時代を流れていく物語。



映像化された山崎豊子作品しか知らなかったが、

読むことでそれと同じ力強さを感じられた。