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つながり読書 154「楢山節考」 深沢七郎

2019-09-20 20:22:05 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


前回作品中に登場のつながり。

たしか何かの病気の発作で何度も死を覚悟した深沢七郎。


収まっている短編4つ、どれも毛色が違うので
ほんとに同じ人が書いてるの?という感じ。
後半2つは、不可解。


目当ての「楢山節考」は想像通り。


自分の歯をどれだけ残せるか、に
重点を置く現代。
おりんさんが自分の歯を砕くシーンは衝撃だが、
時代背景が違うということが
これだけ価値観を変えてしまうという事実を
垣間見た気がした。




つながり読書 153「知識人99人の死に方」監修荒俣宏

2019-09-13 21:47:50 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!



テーマ「死」つながり。

巻頭の荒俣死の言葉によれば

「死の準備に対する準備」のために本が役立てれば、とある。

最初はなるほどそうか、と思った。

他人の死に方に興味があるなんて、どこか後ろめたい気がするからだ。

中年まで生きても臨終の場面に立ち会う経験なんて数は限られている。

興味があるからといって、どんなに親しくてもそういった経験について

根掘り葉掘り聞くわけにもいかない。

だから・・・

こういう本は助かる。

でも所詮自分がカスタマイズできる部分はわずか。

きっと死ぬ瞬間になってはじめて

「あ、ワタシはにはこういう臨終か」と

分かるのかもしれない。




93菊池寛 「死ということは、人間生活にとってやはり一つの救いなのだ」






「ジョイ・ラック・クラブ」1993 アメリカ

2019-09-09 21:48:02 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
4人の娘と4人の母。

母親という立場に焦点を当てれば
かつてだれかの娘であった、という事実は
どこの親子でも変わらない。


この物語のいずれの母親も
娘の幸せを強く願うゆえにこじれ、でも
どれもきれいな修復を見せて終わる。

中でもリンドのケースは腑に落ちない。
どこに母娘双方歩み寄りのポイントがあったのか?


おもしろかったのは
娘たちがまだ子供の時代に
必死に母に抵抗し、

またその母も鬼の形相で
必死で支配しようとする様子。


結局、親子といっても
違う人生を歩く一人一人。
母が考える幸せ=娘の幸せ
ではない。