やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

つながり読書105 「Box!」 百田尚樹

2017-06-27 08:26:24 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


2009年本屋大賞(第5位)受賞、つながり。

まずタイトルBoxの意味を初めて知った。

ボクシングしろ、つまり闘え、の合図の言葉。

耀子がボクシングのことを何も知らないおかげで、いちいち説明してくれる

沢木先生に一緒に教えてもらっている気分だった。

映画のキャストは耀子が香椎由宇だが、彼女はややスキがなさ過ぎる。

私の中ではやっぱり「殴る女」のイメージもあり、生徒との間に

一枚壁があることを自分に言い聞かせている、そんな一生懸命さを

演じるなら和久井映見だ。

で、沢木先生は大杉漣かなあ。で、大鹿ジムのおじいさんは

火野正平。


とにかく読んでいる間、私の頭はボクシングでいっぱいだった。

映画化や漫画化されるのがよく分かる。

ただの殴り合いだと思っていたボクシングが、文章で読むとスローモーションで

試合が進み、沢木先生のパンチやガードについての解説がパチンと当てはまる、

という感じ。


☆以前にタイトルを取った相手に勝ったことを強調する木樽に

 「そやけど、何ちゅうかーーーボクシングって、今の強さが勝負やろう。

  昔のチャンピオンに勝ってもチャンピオンより強いことにはならへんやろう」


☆稲村と鏑矢の初めてのスパーを見た耀子

 「あらゆるアスリートには最高の瞬間というものがあると聞いたことがある。」

これは最近自分が若いときによく聞いていたアーティストが現在歌いづらそうに

しているのを見て、同じことを感じた。


☆鏑矢と初めてマスボクシングをしてスタミナ切れした木樽に

「ボクシングは自分のリズムで動くと疲れへん。しかし相手のリズムで動くと倍疲れる」


映画を最初だけちらりと見たが、この原作を読んだからこそ納得している部分が

多いので、はっきり言って物足りない。

木樽のボクシングを始めるまでの心の動きは、文章からしっかり想像する時間を経て

つかめると思う。映画ではあまりにも簡単に入部したように見えて拍子抜けだ。


  


完璧に治そうと思ってませんか?

2017-06-07 21:30:38 | あばあちゃんになった私へ
お年寄りが病院大好きである理由は、まず時間があるから、だと思うのだが、

それ以外に、完璧に治したい、という思いが強いような気がする。

老いるごとに不調を脱するのに時間がかかる。

しかも老年期、自分が思う超元気な100%に戻る可能性はどんどん低くなるのが

普通だろう。100%に戻れない→だから動けない→筋力落ちる精神落ちこむ、

そんな悪循環がみえる。じゃあ大事なことは何か?

100%に戻れないとしてもできる範囲の日常生活をこなす。



そうこうしているうちに元気になってしまうケースもあるし、

不自由な状態に慣れる力はまだ残っているのだ。


家を誰かに貸せますか?

2017-06-07 21:18:30 | あばあちゃんになった私へ
年老いて一人暮らししているとしましょう。

断捨離していつでもキレイにこの世とお別れする、そんなつもりで

いるとしましょう。

そう考えているだけではたぶんどこかに甘さが残るはず。

そこで・・・

この家は自分が一時的に外泊している場所、次にだれか来て使う場所、

そう思いながら生活してみる。

そうすれば見られて困るものは減るだろうし、最低限の清潔をいつも

保つことができるのではないか???




夫の健康メモ 2017

2017-06-04 10:07:15 | カラダの話を聞く
数年前から梅雨時のセキが長引く夫。

咳止め系の薬(メジコンなど)も効く気配のない感じで、

気管支拡張剤(シムビコート)の吸引でだんだんおさまる感じ。


・今年は花粉症軽く済んだと思っていたら4月半ばごろからセキ続く。

・だんだんひどくなり5月1日内科受診。
 
 同時に左目の充血、のちにひどい目やに。

 結膜炎?と思い市販の抗菌目薬使用(サンテ)。

 充血は2,3日で治るが目の痛み、まぶたはれるような感じ残る。

 鼻を強くかむと目にも影響があるという情報あり、鼻かむとき

 注意するようになった。

・その後セキは完全になくならないものの、目の症状はすべて改善。

・6月3日夜、再び左目充血。点眼するが翌日も変わらず。

ネタが特にバレております!!! つながり読書104 「告白」 湊かなえ 

2017-06-03 22:27:42 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!



川村元気がプロデュースした映画「告白」、というつながり。

第1章から6章までどこを読んでも背筋がブルっとするような内容ですが

衝撃だったのは、ただ淡々と森口先生がしゃべるだけの第1章。

小説としてこの1章だけでも充分震撼とさせるものがありますし、この後プラス5章もあるけど・・・

という何か嫌な予感を感じさせてたまま、ああやっぱり、そしてこれぞイヤミスという展開でした。



ただこの1章で語られている内容はとても濃く、生徒に向かって話している内容であるのに

彼女はこのときもう「先生」という立場を捨てているように見えます。


教師という仕事についての考え、ドラマと現実の違い、年齢で区切る少年法、

マスコミの報道の仕方などについて、通常言いたくても言えないような本音でズバズバ切り込む強さに、

娘を殺された母親の全身にたまった冷たいエネルギーを感じました。


「あなたの望む猟奇的殺人事件なんかにはしません。」

「警察に真相を話さなかったのは、AとBの処罰を法に委ねたくなかったからです。」

「罪の重さを知り、それを背負って生きてほしい。」


これが先生のねらいであり、このあとのプラス5章はこのためにあります。

結果、AとBを待ち受けた未来は悲惨であるものの、たとえそれがもっと悲惨になろうと先生の

気が済むかどうかにはまったく無関係なのです。


最終的にAは愛してきた母親を許せなくなる、先生は夫が最期においてまで教師であったことを

許せない、そんな状況にたどりつくことになった二人は似ているのかもしれません。


Aにとっては母親を殺すより、自分が死んだ方がラクなわけです。

だからこそ、爆弾で自分も吹っ飛んで終わり、などという甘い結末にさせない、という先生の

執念がラストにつながるのも自然なことのように思えてしまうのがまたコワイところです。








トイレットペーパー

2017-06-03 22:25:41 | これ好き!


ビッグで買ったやっすいトイレットペーパー。よくある柔らかを売りにしたペーパーより、このペリッとした感じ大好き♡

丸富製紙さんという静岡の会社が作って下さっている。なぜか商品ラインナップにこのペーパーが見当たらないのだけど。。。

どんなにウォシュレットが進化してもトイレットペーパーはなくならないだろう。
すごい業界だ。