やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

つながり読書86 「火花」 又吉直樹 メモ2

2016-06-23 12:13:33 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
スパークスの最後の漫才はよかった。

「火花」の実写版がつくられたらしいが、この場面のために

つくられるといってもいいんじゃないだろうか。

(個人的には実写化に興味はないし、「やめてよ」とちょっと

 思っている)


熱海で出会って始まった師弟関係は徐々に変化してゆく。


それは神谷が一体どういう人物かを、徳永が捉えていくうちに

変わってゆく。

「平凡な言い方が許されるならば、ただ幸せになって貰いたいのだ。」

徳永にとってこれほどの思いを持っている相手なのに、

世間は彼を受け入れない。

プロポーズの言葉と一緒に打ち上げたしょぼい花火、と同じくもどかしい。

それでもその後に激しい拍手を送る人々が存在するのも、同じ世間なのだ、

思わせてくれる最後の熱海の場面が後味の良いものにしてくれた。





つながり読書86 「火花」 又吉直樹 メモ1

2016-06-23 10:21:10 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
さらっとなんて読めなかった。


少ない登場人物に、起伏の少ない物語の展開。


「あほんだらの神谷」と「スパークスの徳永」の師弟関係。

二人はどこまでも「漫才師」という職人である。


「漫才は面白いことを想像できる人のものではなく、偽りのない

 純正の人間の姿を晒すもんやねん。」

神谷のこの言葉は、彼が伝記好きで、俺の伝記を書け、と徳永に

命令する理由に近いのかもしれない。 


徳永は自分と同じものを神谷に感じながらも、そのようにしか

生きられない自分と、そのように生きることをあえて選んでいる

神谷、という決定的な違いに打ちのめされる。


一方神谷はどうか?

限りなくマイペースで、デリケート。

しかもそのデリケートさが彼の生き方には必要で、そのデリケートさは

一種中学生のような感覚を持っている徳永、という存在が大事で。。。




つながり読書86 「火花」 又吉直樹

2016-06-23 08:33:04 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


時の人となり、太宰といえば彼を連想する人も多いかもしれない。

というわけで私もそのすんなりなつながりが気に入ったものの・・・

図書館では2年待ちなんて情報をネット上で見つけ、こりゃ難しいかな、

とあきらめかけていた。

が、いつもの図書館で文藝春秋を探したら・・・あった!!!


実は彼の漫才は見たことがない。たぶん。

ただトークやバラエティで見かけて、「なーんか奇妙な人だな」と思っていた

程度だったから、受賞のニュースを聞いて、また若者の活字離れを防ぐ、なんて

大義をまとっているんではなかろうか?とおばさんは疑いの目を持って

見ていたのだ。


いざ本を目の前にしても、ま、さらっと読んで返そう〜、なんて思っていた。


ごめんなさい。又吉直樹さま。



父の日

2016-06-23 08:30:53 | 


仕事上、ヨソサマの「父の日」に忙しい夫。

あ!この色いいじゃない!

あ!この数字は・・・

ってことで、父の日にマグカップ。

コーヒータイムの気分がちょっとあがる、かな?

つながり読書85 「斜陽」「人間失格」 太宰治

2016-06-09 11:21:38 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


檀一雄の旧友、太宰治。酔うとよく自殺を誘われた、なんて仲だったらしい。

「斜陽」は初めてだが、「人間失格」は二度目。

この2つの作品の共通点は、何不自由ない家に生まれたことから生じた不幸、

だろうか。

「人間失格」の大庭葉蔵しても、「斜陽」のかず子と弟のしても、どこか

不幸へのあこがれ、を持っているように思える。

転落した場所でさえも、自分の中にあるエネルギーを注ぐべき方向は

ねじまがり、普通の人々の普通の日常に耐えられないのを、出自のせいにする、

主人公たち。なかなか腹立たしい。


特にかず子においては、一回無理矢理キスされただけで舞い上がっちゃう

勘違い女が、最後にあこがれた不幸は、シングルマザーになることで、

それを手に入れたかず子の手紙の内容は「満足」にあふれている。

やっぱり女性にはなんとしてでも生きてやる、という細胞が組み込まれて

いるのだろうか?

一方男性たちは・・・

現実と折り合いをつけることができなかったかず子の弟は自ら死を選び、

葉蔵は女、酒、薬に逃げて廃人になる道を行く。









高校生の息子との会話

2016-06-02 12:49:32 | 息子
ムスコが一泊の学校のイベントから戻った。

なんとなく浮かないような、疲れたような顔をして

帰宅したので、楽しくなかったのか?と心配に(する必要ない

でしょうけど)なり、

「どーだったあ?楽しかった~?」

と、声をかけた。

「うん」

・・・・・・そんなあっさりしたお答え、つまらん。よーし・・・

「どんぐらいっ?」

「え・・・・・」うろたえるムスコ。

そしてひくーい抑揚ない声で「はちきれんばかり・・・」


もははははは(^o^)


まじめなムスコよ、返答ありがとう。


あとで迎えに行った夫に聞いたら、イベント自体は大変楽しかった

らしいが、すぐあとにひかえているテストに向けて、すでに本人は

切り替えていたとのこと。


そこへもって私の質問攻め。

大変だね、ムスコ。


      

仮病?

2016-06-02 12:34:21 | ボックと暮らす
ここ数ヶ月、たまにボックの足が調子悪そうなときがある。

明らかに痛そうなのだ。

でもしばらく安静に(?)していると数日で治る。


いつものように車に飛び乗ることも躊躇するので、

(降ろすときはいつもだっこ)だっこして乗せてやる。

ずばり重い。。。


で、なんとなく回復してきたな、と思いつつも

だっこして乗せる、を続けていたある日、夫に「足、痛めてるから

だっこして乗せてやってね」とお願いしたら、「へ?この間オレ

乗せる時自分から飛び乗ったよ」・・・(ー_ー;)


そうかそうか、と思い、

そのつもりで私がボックを車の前に連れて行くと・・・

もじもじとしていっこうに入らず。

そしてバチーン。私を見つめる。


「だっこ・・・してくれるよね?」


わああああ!これかっ!!

犬の仮病!!!


でもあの体重。無理もいかんかな、なんて思えば

かーちゃんはエンヤコラ。本日も甘えられております。