やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

つながり読書78「良寛の四季」 荒井魏

2015-11-27 19:11:47 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
前回黒鉄さんの本の中に良寛さんの言葉が出てきた、というつながり。

実は私の中で「良寛さん」は謎の人物だった。

若かりし頃新潟に滞在した際、テレビで頻繁に流れる「りょーかんさんりょーかんさん♪」

という歌を聞いたのを覚えており、きっと新潟にゆかりのあるえらいお坊さんなんだろうなあ、

とぼんやり思っていた。


その通り、江戸時代、新潟で生まれ、新潟でその生涯を閉じたことが分かった。

本の冒頭に「良寛さんは、謎の人である」とあるように推測の域を出ない情報も多いようだが、

江戸の儒学者・書家である原田鵬斎が書き残した表現が一番分かりやすかった。

「正直で飾り気がなく、物事に執着しない。人には心を開き、書をひもといても、それを

 ひけらかさない。人に勝つことを求めず、ただ人生を安じて楽しもうとしている。
 
 足ることを知っていて、世間の名利など、とんと気にしていない」


そしてそんな良寛さんにもお師匠さんがいた。

筆者に「これほど素晴らしい師に恵まれた人は、そういないのではないか」と

言わせている。
 
大森子陽・宗竜禅師・国仙和尚

このビッグスリーの中でも国仙和尚が住職をつとめていたお寺の住所に

聞き覚えがあり、夫に確かめたところ・・・

「子供の時、その寺の敷地内で遊んでた」とのこと。

この寺の名前が突然私の中で特別なものになった瞬間でした。

こういう偶然って楽しい。

こけた

2015-11-23 18:22:34 | 前十字靭帯を切る
左膝前十字靭帯断裂、半月板損傷、内側側副靭帯損傷の大けがから

もうすぐ丸4年になる。

手術せずに保存療法を選び、走る正座ジャンプ禁止、筋トレの続行を

守ったこの4年、先生の言う恐怖の「膝崩れ」を体験せずに無事過ごしてきた。

が、先日やってしまった。

こけた。

夜息子を迎えに行き、帰宅して、車の鍵を閉めようとドアに向かったところで

右足のかかとが砂利ですべった。

尻もちついた瞬間左膝は曲がった状態で地面に着地。

激痛が走った。

痛みで立てない。

家族は家の中。

あと数歩で玄関なのに起き上がれない。

なんとか右足だけでたどりついて玄関に入った。


ショックだった。

こんなことでこんなになってしまうんだ、というショック。


また通院か?とよぎったが、すぐ装具をはめ、歩けるようになった。

しばらく気をつけ気をつけ家の中でも心配なときは装具をはめた。

ときおりずれるような変な違和感あり、ドキドキする。

一週間ほどでふだん通りなったが・・・ヒヤヒヤだ。

膝よ、筋トレするし、大事にするから、お願い、こらえてけろ。




決めつけないで

2015-11-19 15:42:45 | あばあちゃんになった私へ
以前同じようなことを書いているけどもう一度。

身近にいる「決めつける人」はもう性癖というべきレベル。

不快なので、どうこうしようと試みたこともあるけど、

こちらが疲れるばかり。せめて自分がそうならぬよう念入りに書いとこ。


「あの人毎日何が楽しいのかしら?」
「ごはん作ってもらえなくてかわいそ」

どんなに親しい間柄でも、はっきり言って余計なお世話である。

そして失礼だ。


そしてそうやって決めつけることで相手をかわいそうな人というラベルを貼り、

場合によっては「おおそうか私はかわいそうな人なんだ」と相手を不幸に落とし、

場合によってはその不幸な人の近くいる自分も不幸の連鎖に入ることに気付いてない。


「満足」は人によって違う。

その人が「満足」と思っていることを「不満でしょう?」という権利はない。

「不満に思ってるんだけどどうしたらいいかな」と相談されたら真剣にアドバイスしたらいい。


関連で、「今お仕事は?」と聞かれたときの自分なりのベストな答えを見つけつつある。

それは聞いてくる人のタイプによるのだが、

「え?仕事してないの?毎日何してるの?」というタイプは、やや戦闘モードであるから

あっさり流す。


 「もうねえ恥ずかしいんだけど、家のことだけでギリギリなんだ~

  もともと母がずっと働いてた家庭で、彼女は家でもいつもバタバタしてたからかなぁ、

  違う家庭に憧れてたんだよね~」


まあ本音には近いけれどもちろんこれだけじゃない。

夫・子ども・犬という今の家族状況で、私という人間のパフォーマンスが上がるのは

この暮らしなのだ。(と勝手に思っている)

・・・というわけで満足なわけです。























つながり読書77「色いろ花骨牌」 黒鉄ヒロシ

2015-11-10 23:11:00 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
前回、色川武大と濃すぎるつながり。

亡くなった方の追悼の意を込めて書かれたこの作品の中にばっちり

阿佐田哲也氏の章も含まれている。

8人の方との思い出話の中、私が一番気に入ったのは

「雨ー吉行淳之介さん」の章だ。

これを読むと吉行淳之介という人がどんな人であったか、とても良く分かる。

そして黒鉄さんを含むそばに集まっていた男たちの息遣いが聞こえてきそうだ。

これはあきらかに女性の集まりと違う。


吉行淳之介の葬儀。

「日常では表に出ない修行の程度や価値観などが葬儀の場で剥き出しになることは多い。」

と言う黒鉄さんは沈黙を決めたのだが・・・

故人への思いを自分の中に必死に閉じ込めようとする黒鉄さんに挑戦するかのように、

頭に浮かぶのは・・・

「ホーネ、ナーノダ、ホーネ、ナーノダ」

吉行淳之介は天才バカボンのパパの「パーパ、なーのだァ」というセリフがお気に入りだったらしい。


最後にした麻雀の席で吸った吉行淳之介の吸い殻を捨てられなかった黒鉄さんが頭には・・・

「そうしたい時節には、そうするがよく候。手放す時節には手放すがよく候、これ苦しさをのがる

 妙法にて候ーーー」という良寛さんの言葉。

すごいなあ。すごいなあ・・・

他人の言葉が自分にピタリとはまるという奇跡。


ナクシモノ

2015-11-10 12:47:52 | やみーの日常
いつもと違う内容の仕事で疲労、ぐったりのよれよれ状態で

飲酒したらしい。そしてケータイを車内に置いてきたらしい。

酔いも半分吹き飛ぶ事態。

でも吹き飛びきれない半分を残したまま、捜索開始。

仕事の相棒でもあるケータイなのだから一大事だ。

PCでケータイの位置が確かめられる機能を必死で確かめる夫。


まだ起きていた息子のつぶやき。

「便利な世の中になりましたねぇ。(ケータイを探せる機能)
 でもどこで失くしたかはっきり分かる状態でよかったよね」

君、自分のことでないと冷静ですね。。。


たぶん・・・以前やらなかったようなミスをする、それが老化だと思う。

以前そのぐらいの疲労で飲酒しても大丈夫だった、

以前そのぐらい体調悪くてもパフォーマンスは落ちなかった、

それは過去の話。

そういうミスを受け入れることだけではツラすぎるから、

そういうミスを減らすための工夫がしたい。夫の分も。






お酒、現在、飲みません

2015-11-10 12:28:59 | やみーの日常
昔の職場の人が聞いたら「またまた~冗談でしょ?」と言うでしょう。

上司、先輩、同期・・・私を囲む360度、みんなが「酒飲み」だと思って

いたであろうことは認める。

しかし現在ママさんたちの間で「飲める人?」という質問に対し、こう答える。

「どうもねぇ若い時一生分飲んじゃったみたいで・・・あはは」


私は結婚後あたりから、自分の体調が低空飛行状態であることに気付いた。

ときには地面すれすれ。


飲酒すると体調が良い時でも翌日ダメになるわけで。

つまり私の場合、ただでさえ毎月ホルモンの影響で浮き沈みしている日々に

あえて沈み込む日を加えている場合じゃないのだ。

中途半端なお断りをすると、「なんだ飲めるじゃん」ってことになる。

でも決して飲み会キライなわけじゃない。

というわけで、この答え方がベストだと思っている。


体調のこと、これは本人にしか分からない。






いい夢 いいにおい

2015-11-10 12:09:52 | やみーの日常
私には会って「ごめん」と伝えたい人がいる。

でもその相手がこの世から消えてしまったので叶わない。

日常、ふとしたときに、たとえば運転中、たとえば夕食を作っているときに

「ごめん」と思う。

その日もそうだった。

その夜、就寝、明け方に夢を見た。

謝りたい人が現れて私に「手をつなごう」といって手をつなぐ。

なぜかいつもかけてるメガネをかけてなかったので、どうしたんだろう?と

私は思っている。

どこかで何か食べるらしく、デリのようなところで買い物。

そしてその紙袋を持って、その人は「じゃ先行ってるから」って

エレベーターに消えて行った。


そのあたりで夢終了。

目が覚めた。

なんともいい気持ち。

そして前の夜にタイマーにかけておいたホームベーカリーから

焼き上がったばかりのパンの香りがベッドまで流てきていて・・・

最高の朝を迎えた。