やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

つながり読書58 「天地明察」 冲方丁

2014-09-23 11:00:47 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
内田康夫の出身高校を同じく卒業している、つながりで冲方丁。

映画化された作品であるが、例によってキャスト調べず・・・と思ったら

文庫本の帯に岡田准一と宮崎あおいの写真が!

で、私の脳内キャストは・・・

算哲 岡田准一
 
えん 宮崎あおい

村瀬 伊原剛志

保科正之 緒形拳

山崎闇斎 武田鉄矢

酒井 堺雅人


さて、この小説の魅力はなんぞや。

ずばり、愛されキャラの算哲という人物、であるだろう。

生まれた家、という視点では、食い扶持に困ることなく

平穏な人生も送ることができたはずの算哲。


彼の情熱、愛情といってもいいほどの気持ちは数学に向いていて、

それ以外のことはかなり鈍い。重い刀の扱いに手こずり、時には置き忘れ、

豪傑な人の前ではいつ斬られるかと恐れ、自分の恋心にも気がつかず、

自分の悪口にはなんとなく納得し、よく分からぬ種類の魚を毎度買わされ、

悲しいこと、悔しいことには鼻水と涙でぐしょぐしょになってしまう・・・

(含む想像)そんなかわゆさが他の登場人物を惹きつける様子が、今度は

読者を惹きつける。

んーうまいっ!


この愛されキャラの人生をトントンとうまくいかせないところも絶妙。

えん、算哲ともに、結婚相手を亡くすあたりは、読者を裏切らない小説めいた部分で

あるが、あたかも自然の流れ、という感じで決して重くない。



「死者たちとともにあって、遺されたものをただひたすら背負い続けた。それが春海の
 
 生涯だったといってもいい。」と、あるように、彼は多くの「死」という形の別れを経験する。

保科正之の死の場面で印象的だった一文。

「己の死を前にして、互いに歩んできた道のりを振り返ることができる。

 そういう相手がいることこそ幸福だった。」


というわけで、囲碁に始まり、天文、改暦、と進んだ歴史的背景は、

私にとって完全なる「背景」であり、人物をどっぷり楽しめた小説となりました。









餃子

2014-09-17 19:28:38 | おいしいものを食べた~い
今晩は餃子にしよう!と思ってから、サイドメニューを2種考え作りながら

ご飯を炊き、風呂を掃除して、洗濯物をたたみ、合間を縫って餃子の手順を

踏んでいく。。。私ってスゴイ。

約15年も主婦やってりゃあねえ、そりゃあねえ、という声が聞こえるけれど、

私の場合とにかく最初がゼロ、じゃなくてマイナスからの出発だったわけで、

今晩餃子!というのはえらく気合のいることだったわけで。。。以前は。


でも、最近野菜をたっぷり摂れるようにメニューをこころがけ、今まであまり

気を遣わなかった「切る」ということに少し気を遣い、できるだけおいしくなるように

頭を働かすこと、がんばっている、と思う。

ではもう一度。私ってスゴイ。


息子、自立への一歩???

2014-09-16 17:32:09 | 息子
雑貨屋に寄りたい、と言った息子。

「僕が家出るときさあ、やっぱ全部買うとお金かかるし、いろいろ持ってかなきゃ」

つまり、自分の新生活を想像しながら、雑貨屋を歩きたい、という新妻のような心境らしいのだ。

「ベッドは持ってくよ~」(お客用の簡易ベッドのことらしい)


私はうれしかった。

中2息子に「家をでる」という感覚があるということが。

実家にいれるだけいたい、と思っているようでは困る。


で、このたび息子が珍しく雑貨屋で強く欲しがったのがこれ。

ミルクを泡立てるための器具。

これも家を出るときに忘れずにね。


KING of まんじう

2014-09-14 18:02:33 | おいしいものを食べた~い


この通りは野沢温泉の中でもなじみのある通り。

母がおみやげにいつも大量のまんじゅうを買っていたのもこの通り。

私の中で「THE まんじゅう」は、この松泉堂のおまんじゅう。

特別あんこ好きでもまんじゅう好きでもないけれど、あんこ無しバーションでも

売れるんじゃ?と思うほど皮がおいしい。

あっ~!(^Q^) でもあの主張し過ぎない、慎ましやかなこしあんが消えたら悲しいか???

やっぱり丸ごと、好きなんだわぁ。。。


野沢温泉  THE 温泉

2014-09-14 17:44:23 | おでかけ日記


私の中の「THE 温泉」はここだ。

たぶん生まれて始めて入った温泉もここである確率は高い。

それから幾年、泊まった旅館のにおいから、下駄の音、麻釜でゆであがったトウモロコシの味、

スキーをかついで登った坂道・・・温泉以外の思い出も積み重なった。

となると、もうこれは「スリコミ」みたいなものであり、よって私の人生どこの温泉に

行っても比較対象は野沢である。


今回は「麻釜の湯」と「真湯」。


体を洗う、ことがメインでない入浴・・・それは「お湯」を楽しむ入浴。

出てからは、熱いお湯のおかげで即乾いた体に当たる風を楽しみ、タオルに染み込んだにおいを

スゥハァする楽しみ。

至福。

もうすぐ開通、飯山駅

2014-09-14 17:11:51 | おでかけ日記


新幹線の開通に向けて、目下工事中の飯山駅。

ここは祖父母が長く暮らしていた思い出の場所。

私は子どものころから、盆に暮れに訪れた。

もし祖父母が生きていたら、あの小さな飯山線の駅のそばに建つ、新幹線の駅を見て

きっと目を丸くすることだろう。

同時に、どんなに自分にとってなじんだ場所でも、死んでしまうとその変化を見届けられない、

という当たり前のことに気付いた。


墓参りを済ませ、千曲川と赤い橋、右に連なる山沿いに走って野沢温泉に向かった。