2014 春 Come 庭 2014-05-15 23:33:17 | 植物 はからずして庭に良い配色の花が咲く偶然は、何かプレゼントしてもらったような 気分になる。 このムスカリとフロックスがそうだ。 タイツリソウ、毎年思うのだけど、葉が出始めてからの成長がとにかく早い。 クリスマスローズは開花期が長く、背丈が伸びてきた今ぐらいがキレイ。 アイリス・カンパニュラ・クレマチスがぐんぐんお育ち中。
つながり読書48 「日蝕」 平野啓一郎 2014-05-15 09:53:51 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!! 瀬戸内寂聴が「豊潤な才能」と評しているらしい平野啓一郎、というつながり。 ①まず驚き。 わ!何?この漢字??? ②そして憤り。 この漢字どうしてそう読ませたいの? こういう文体についていける読者だけが欲しいわけ? ③そして根性。 絶対読破してやる!音読・紙をずらしながら、など読んだ部分を明確にする工夫。 ④そして慣れ。 すこぶるって表現好きだね。頗る頗る頗る・・・もう書けるわ。 ⑤そして私なりの解釈。 旅する主人公の願いは「異教哲学の排斥に在るのではなく、上に見えている如く、 それを我々の神学の下に吸収し、従属せしめること」。 「異教徒達の哲学的考察は或る部分に於いては真実」であり「その正当性の故に必ずや復活する」ので 「或る思想の完全な放逐などは不可能」である。だから「誤りを徹底的に断じつつも、斯様な哲学を総体 として我々の教義の下に服せしめてゆかねばならない」。 このあたりを読んだとき私はオウム真理教のことを思った。 ただ排斥することで解決しない、という考えが当てはまる気がするからだ。 アンドロギユノスを発見したときに「丹念に老を重ねることに因って成っているのである」、 「純粋な金属が合金よりも壊れ易い」ような脆さがない、と表現されるところは錬金という ものに対する想像だろうか。 錬金術の作業そのものに「不思議な充実が在る」と気付く文章があるが、 自分の精神がある一連の作業と一体化する、という意味に取ってもよいならば、 少し分かる気がした。まあ、それが「世界それ自体に触れているかの如き錯覚」 とまではいかなくても・・・