美輪明宏に続き・・・こちらも独特の世界に生きていらっしゃる、という
意味で近い方、そして実際に共著も果たされた仲である、瀬戸内寂聴。
「蜻蛉日記」は「源氏物語」より三十年ほど前に、藤原道綱母によって書かれたもの、
であるそうだ。
そのところどころを解説しつつ、あとがきにある通り、「自我を持ち、自分を
主張できるインテリ女性が。千年前の日本にいた」ことをより身近に感じさせる
役目を持った作品だと思う。
生々しい告白が現実味を帯び、千年前を生きていた道綱母の心情をくみ取りやすく
感じるのは、私が女だから、なのか・・・それとも似たような人間をよく知っている
かならのか・・・
「彼女が蜻蛉日記の作者であるかぎり、決して幸福になれなかったのではないかと思う。」
「こういう愛を通り、悩み、傷ついたあげく、孤独になり、なおかつ生きている自分という
ものは、何なのか」
「不幸のショックはこういう不幸な目に遭わせられる自分ではないという憤りで、いっそう不幸になり、
幸福の招く悦びは、自分には当然、この程度のことはあっていいという考えから格別の感謝も抱かない」
なんにせよ、夫である藤原兼家という男がこなす女性ごとの対応はすごい。
車も携帯もない時代、彼のような立場の者に仕える者ものの、個人的な恋愛系にまつわる仕事の割合は
けっこうな量だったと思われ、しかもそれはつきあう女性側の雇用にも影響し・・・
恋愛と仕事が密接している。
息子道綱がどんな人生を送ったのかは、知りたいような、知りたくないような。
あのママならもし先に死んでしまっても守ってくれるでしょうけど。。。
意味で近い方、そして実際に共著も果たされた仲である、瀬戸内寂聴。
「蜻蛉日記」は「源氏物語」より三十年ほど前に、藤原道綱母によって書かれたもの、
であるそうだ。
そのところどころを解説しつつ、あとがきにある通り、「自我を持ち、自分を
主張できるインテリ女性が。千年前の日本にいた」ことをより身近に感じさせる
役目を持った作品だと思う。
生々しい告白が現実味を帯び、千年前を生きていた道綱母の心情をくみ取りやすく
感じるのは、私が女だから、なのか・・・それとも似たような人間をよく知っている
かならのか・・・
「彼女が蜻蛉日記の作者であるかぎり、決して幸福になれなかったのではないかと思う。」
「こういう愛を通り、悩み、傷ついたあげく、孤独になり、なおかつ生きている自分という
ものは、何なのか」
「不幸のショックはこういう不幸な目に遭わせられる自分ではないという憤りで、いっそう不幸になり、
幸福の招く悦びは、自分には当然、この程度のことはあっていいという考えから格別の感謝も抱かない」
なんにせよ、夫である藤原兼家という男がこなす女性ごとの対応はすごい。
車も携帯もない時代、彼のような立場の者に仕える者ものの、個人的な恋愛系にまつわる仕事の割合は
けっこうな量だったと思われ、しかもそれはつきあう女性側の雇用にも影響し・・・
恋愛と仕事が密接している。
息子道綱がどんな人生を送ったのかは、知りたいような、知りたくないような。
あのママならもし先に死んでしまっても守ってくれるでしょうけど。。。